明工の家って水害大丈夫?水害の対策を発表します#店長流
明工の家って水害大丈夫?水害の対策を発表します

更新日:2026年8月24日

掛川の注文住宅・水害対策|店長シリーズ

明工の家って水害大丈夫?水害の対策を発表します

近年は、台風だけでなく、短時間に非常に強い雨が降ることも増えています。掛川市や袋井市、菊川市などで家を建てる方にとって、地震対策と同じくらい気になるのが水害への備えではないでしょうか。

「ハザードマップの色がついていなければ大丈夫」「基礎が高ければ絶対に浸水しない」と考えたくなりますが、水は道路、側溝、敷地、玄関、配管まわりなど、さまざまな場所から建物へ近づきます。

そのため明工建設では、一つの設備だけで水害に備えるのではなく、土地の確認、建物の高さ、基礎の納まり、玄関などの開口部、敷地排水、被災後の生活維持を重ねて考えています。

今回は、明工の家が行っている水害対策と、対策をしても残る限界を、店長と明子の会話形式で正直に説明します。

この記事の結論

明工建設の家は、水が建物へ近づきにくく、基礎内や室内へ入りにくくなるよう、設計と施工の両面から対策しています。

ただし、住宅を完全な防水容器にするものではなく、想定を超える浸水深や長時間の冠水まで保証できるものではありません。建物だけに頼らず、土地選び、避難計画、火災保険・水災補償まで含めて備えることが重要です。

明工建設が考える水害対策の6つの層

  1. ハザードマップ、地形、冠水履歴、側溝を確認する。
  2. 道路と敷地の高さを読み、GLと基礎高を決める。
  3. 基礎断熱部や貫通部から水が入りにくい納まりにする。
  4. 高気密玄関ドアなど、開口部からの浸入も考える。
  5. 敷地内の雨水を建物から離す排水計画をつくる。
  6. 停電・断水後も暮らしを維持できる設備を検討する。

1. まず正直に:「絶対に浸水しない家」ではありません

明子
明子:

「明工の家は水害対策をしています」と聞くと、大雨でも絶対に床下浸水しないと思ってよいのでしょうか?

店長
店長:

そこは正直に言わないといけない。対策によって浸水の可能性を下げることはできるけれど、どんな水害でも完全に防げる家とは言えないよ。

想定を超える水位、長時間の冠水、漂流物の衝突、下水の逆流などが重なれば、建物へ水が入る可能性はある。だからこそ、一つの対策を過信せず、何段階にも備えるんだ。

水害には、河川があふれる洪水だけでなく、排水能力を超えた雨による内水氾濫、道路冠水、側溝からの逆流などがあります。同じ敷地でも、道路との高低差や周囲の地形によって水の集まり方は変わります。

水害対策は「ゼロか100か」ではありません

浸水を完全にゼロにすると約束するのではなく、想定される水位までの時間を稼ぐ、建物へ入る水を減らす、被害範囲を小さくする、早く復旧できるようにする。この積み重ねが現実的な住宅の水害対策です。

2. 対策の出発点は、GLと基礎の高さです

明子
明子:

GLという言葉を図面で見ますが、水害とどんな関係があるのですか?

店長
店長:

GLは、建物の高さを決める基準となる地盤面のこと。ここを何となく決めると、道路の水が敷地や玄関へ流れ込みやすい家になってしまう。

明工建設では、道路、敷地、隣地、側溝の高さを見ながらGLと基礎高を考える。基本的な考え方として、道路面から掃き出し窓の下端付近まで、おおむね1mの高低差を確保できる設計を目指しているよ。

道路面から室内床に近い掃き出し窓下端まで高低差をつくれば、道路が浅く冠水しただけで、すぐ室内へ水が届く可能性を下げられます。道路から敷地へ上がる勾配、GL、基礎の立ち上がり、床の構成を一体で考えることが重要です。

「約1m」は全敷地共通の保証値ではありません

道路の勾配、敷地形状、造成、接道条件、法規、駐車場の使い勝手によって設定は変わります。記事中の約1mは明工建設の基本的な設計思想を示す目安であり、すべての建築地で同じ高さになるとは限りません。最終的な高さは現地測量と個別設計で決定します。

確認する高さ水害対策で見る理由設計時の注意点
前面道路冠水した水が敷地へ向かう起点になる。道路中央、道路端、乗入口で高さが異なる。
側溝・排水先雨水を逃がせるか、逆流しやすくないかを見る。側溝の深さだけでなく、流末と過去の状況も確認する。
設計GL基礎や玄関、床の高さを決める基準になる。駐車勾配や隣地への雨水流出も同時に考える。
玄関・掃き出し窓室内へ水が入り始める可能性がある開口部。使いやすさと浸水対策のバランスが必要。

3. 基礎断熱は、基礎内へ水を入れにくい納まりまで考えます

明子
明子:

基礎が高くても、配管の穴や断熱材の周りから水が入ることはないのですか?

店長
店長:

そこが施工で大切なところだね。明工建設では、基礎断熱を行うときに、基礎の継ぎ目や配管貫通部、断熱材まわりなどを確認し、外部から基礎内へ水が入りにくい納まりを採用している。

基礎を高くするだけでなく、水の入口になり得る場所を一つずつ処理することで、床下浸水の可能性を小さくしているんだ。

基礎断熱では、床下も室内に近い環境として扱います。明工建設の公式サイトでも、床下を単なる配管スペースにせず、基礎内の温湿度を管理する空間として活用し、その前提として基礎断熱、防蟻、防湿、防露、点検性が重要だと説明しています。

基礎まわりで確認する部分

  • 基礎の打継ぎ部や外周部の納まり
  • 給排水管などが基礎を貫通する部分
  • 基礎断熱材の端部や取り合い
  • 点検口から床下全体を確認できるか
  • 平常時に床下の温度・湿度を管理できるか

ただし、これも基礎全体を水槽のような完全防水構造にするという意味ではありません。想定以上の水圧が長時間かかった場合や、設備配管・排水系統から逆流した場合まで、完全に防げるとは限りません。

4. 高気密の玄関ドアで、玄関からの浸入にも配慮します

明子
明子:

玄関は床が低くなっていますよね。水が入りやすい場所ではないでしょうか?

店長
店長:

その通り。だから明工建設では、気密性の高い玄関ドアを採用し、枠や下端の納まりも含めて、風雨が入りにくいように考えている。

ただし、高気密ドアは止水板ではない。水位が玄関下端を超えて水圧がかかれば、隙間から浸入する可能性はあるよ。

高気密玄関ドアは、日常の隙間風や吹き込みを抑え、建物全体の気密性能を保つために有効です。水害時にも一般的な隙間の大きい建具より水が入りにくくなることは期待できますが、「防水ドア」「防潮ドア」と同じではありません。

水害リスクが高い土地で追加検討したいこと

玄関前の止水板、外構で水を逃がす勾配、開口部の位置変更、低い窓を減らす設計などを、想定浸水深と使い勝手に合わせて個別に検討します。

5. 建物だけでなく、土地の地形・側溝・冠水履歴まで確認します

明子
明子:

ハザードマップで色がついていない土地なら、それ以上調べなくても大丈夫ですか?

店長
店長:

ハザードマップは必ず見る。でも、色がないことと水が来ないことは同じではないよ。

明工建設の公式サイトでも、周辺側溝の大きさ、敷地内の雨水が逃げるか、過去に道路冠水がなかったかまで確認するよう伝えている。土地は晴れた日に一度見るだけでは分からないんだ。

国土交通省も、水害に備えるには「水害を知る」「リスクを知る」「対応を知る」ことが必要だと案内しています。洪水ハザードマップ、内水ハザードマップ、浸水ナビなどを使い、河川氾濫と内水氾濫を分けて確認することが重要です。

土地で確認するもの確認方法分かること
洪水・内水ハザード自治体資料、国のハザードマップポータル。想定浸水範囲、浸水深、避難場所。
道路との高低差現地測量、設計図の高さ表示。道路冠水時に水が敷地へ入りやすいか。
側溝と排水先現地確認、行政・造成資料。敷地の雨水が逃げるか、逆流しやすくないか。
過去の冠水履歴近隣、自治体、地元事業者への確認。地図だけでは分からない局地的な水の集まり方。
周辺地形雨天時の現地、地形図、周辺道路の観察。窪地、坂下、水の通り道になっていないか。

6. 敷地内に降った雨を、建物へ寄せない排水計画

水害対策というと川から来る水ばかり考えがちですが、屋根や駐車場へ降った雨も相当な量になります。敷地の勾配が建物へ向いていたり、排水先が不足していたりすると、自分の敷地に降った雨によって基礎まわりへ水が集まることがあります。

外構・排水計画で大切なこと

  • 建物周囲の地面を、基礎へ向かって下げない。
  • 屋根の雨水を雨樋で集め、計画した排水先へ流す。
  • 駐車場やアプローチの勾配と排水経路を確認する。
  • 隣地へ雨水を流さず、隣地からの水も想定する。
  • 落ち葉や土で側溝・排水桝が詰まらないよう点検する。

建物本体の設計と外構工事を別々に考えると、玄関や駐車場の使いやすさを優先するあまり、水が建物へ向かう勾配になることがあります。GLを決める段階から外構まで一緒に考えることが大切です。

7. 水を防ぐだけでなく、停電・断水後の生活も考えます

明子
明子:

家に水が入らなくても、地域が停電や断水になったら生活は難しいですよね。

店長
店長:

そう。水害対策は「浸水しないこと」だけで終わらない。無事だった家で生活を続けられるかも大切なんだ。

明工建設では、太陽光発電と大容量・全負荷型蓄電池、計画によっては貯水タンクなども提案している。停電や断水が起きた後の在宅避難まで考えるためだよ。

明工建設の公式サイトでは、太陽光発電と蓄電池を災害時の電源確保として提案し、大容量貯水タンク「みずがめ君」も紹介しています。商品や契約内容によって採用設備は異なりますが、水害後の停電・断水に備える選択肢になります。

設備・備え災害後に期待できる役割注意点
太陽光発電日中の発電による電力確保。停電時の使用方法と自立運転を事前に確認する。
全負荷型蓄電池夜間や停電時に複数回路へ給電しやすい。容量、出力、残量、設置高さ、浸水想定を確認する。
貯水タンク断水時の生活用水を確保する。採用の有無、容量、水質、使用方法を確認する。
スマート分電盤・HEMS使用電力や残量を把握しやすくする。通信や機器の電源が必要な機能もある。

太陽光・蓄電池も浸水すれば使えない可能性があります

パワーコンディショナ、蓄電池、分電盤などの設置位置が想定浸水深より低いと、設備自体が被災する可能性があります。水害リスクのある土地では、電気設備の配置や高さも個別に検討する必要があります。

8. エクリアと床下管理は、平常時の健全性を確認する仕組みです

明工建設では、エクリアを使って床下を空気の調整空間として活用し、基礎内の温湿度を管理する考え方を採っています。床下を日常から管理対象にし、点検できるようにしておくことは、見えない部分の異常に気づくうえで大切です。

ただし、エクリアは浸水した水を処理する排水設備ではありません。万が一、床下へ水が入った場合は、換気設備だけに任せず、運転の可否を確認したうえで、排水、洗浄、消毒、乾燥、断熱材・木部・電気設備の点検を専門業者が行う必要があります。

浸水後に自己判断で設備を動かさない

床下や電気設備が浸水した可能性があるときは、感電・漏電・衛生面の危険があります。安全確認が終わるまでブレーカーや換気・空調設備を操作せず、施工会社、電気工事会社、保険会社へ連絡してください。

9. 水害リスクがある土地では、追加対策を個別に選びます

水害対策は、全国一律の標準仕様を増やせばよいわけではありません。浸水想定のない高台と、内水氾濫の可能性がある低地では、必要な対策が違います。土地ごとのリスクに合わせ、費用をかける場所を変えることが重要です。

1
想定浸水深を確認する
洪水・内水・津波を分け、敷地のどこまで水が来る想定かを確認します。
2
建物の高さで対応できるか検討する
GL、盛土、基礎高、玄関、掃き出し窓の高さを検討します。
3
水の入口を減らす
基礎貫通部、玄関、低い窓、配管、排水系統の納まりを確認します。
4
重要設備を守る
分電盤、蓄電池、パワーコンディショナ、給湯器、室外機の位置と高さを確認します。
5
避難と補償を準備する
避難場所・経路、非常用品、火災保険の水災補償を確認します。

10. 明工の水害対策チェックリスト

段階確認項目お客様にも確認してほしいこと
土地選びハザード、地形、道路冠水、側溝、排水先。大雨の日の様子、避難経路、近隣の話。
基本設計道路高、設計GL、基礎高、玄関・窓の高さ。図面に高さがどのように表示されているか。
実施設計基礎貫通部、開口部、設備位置、外構排水。追加対策の必要性と費用。
施工中基礎まわりの納まり、貫通部処理、排水勾配。完成後に見えなくなる部分の施工記録。
引渡し後側溝・雨樋・排水桝の清掃、設備の操作説明。保険、避難、非常用品、停電時の操作。

まとめ:水害対策は「高さ・入口・排水・復旧」の重ね合わせです

明子
明子:

水害対策というと特別な装置を付ける話だと思っていましたが、土地や高さを決める段階から始まっているのですね。

店長
店長:

そう。後から止水板を付けることも大切だけれど、最初に水が来にくい土地と高さを選び、基礎や玄関から入りにくくし、雨水を逃がす方が基本なんだ。

そして、万が一をゼロとは言わない。避難と保険、停電・断水後の生活まで準備して、初めて水害に強い暮らしになると考えているよ。

明工建設の水害対策の要点

  • 道路・敷地・側溝の高さを読み、GLと基礎高を個別に設計する。
  • 基本的に、道路面から掃き出し窓下端付近まで約1mの高低差を目指す。
  • 基礎断熱部、継ぎ目、配管貫通部から水が入りにくい納まりにする。
  • 高気密玄関ドアを採用し、玄関からの風雨の浸入にも配慮する。
  • ハザードマップだけでなく、冠水履歴、側溝、排水能力を確認する。
  • 太陽光、蓄電池、貯水設備など、災害後の生活維持も検討する。
  • どんな水害も完全に防げるとは言わず、避難と保険まで含めて備える。

この土地の水害リスク、建物の高さまで一緒に確認します

土地を契約する前でも、すでに候補地が決まっている方でも大丈夫です。ハザードマップ、道路との高低差、排水、建物配置を一緒に整理します。

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ご注意

本記事は、明工建設の基本的な設計・施工方針を紹介するものです。水害リスク、GL、基礎高、採用設備、追加対策は、建築地、商品、法規、造成条件、予算により異なります。また、記載の対策は浸水を完全に防止または保証するものではありません。個別計画は現地調査と設計図書でご確認ください。

参考にした明工建設公式ページ・公的情報

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