【仁藤流・自然素材編】なぜ明工建設は、手間のかかる「漆喰壁」を選ぶのか?空気から考える、これからの家づくり

皆さま、おかげさまです。
明工建設 代表取締役の仁藤 衛(にとう まもる)です。

今日は、毎日必ず体の中へ入れているのに、家づくりでは意外と後回しにされているものについてお話しします。

それは、

「空気」です。

人は家の中で、壁をずっと触って生活しているわけではありません。

でも、その空間の空気は、一日中吸っています。

寝ている時も。

食事をしている時も。

子どもが遊んでいる時も。

もちろん私たち大人も。

だから私は、

「どんな床材ですか?」
「どんなキッチンですか?」

と同じくらい、

「この家では、どんな空気を吸って暮らすのですか?」

という質問が大切だと思っています。

その答えの一つとして明工建設が選んでいるのが、

漆喰の塗り壁です。

ただ、今回は「漆喰だから何でも健康にいい」という話にはしたくありません。

漆喰にも製品差があります。

調湿や消臭などの性能も、配合、塗り厚、施工面積、室内条件によって変わります。

そして、どれほど良い内装材を使っても、換気が不要になるわけではありません。

その前提に立ったうえで、

なぜ私たちが、ビニールクロスより施工に手間のかかる漆喰を選ぶのか。

今日はそこをお話しします。


■壁は、家の中で想像以上に大きな面積を占めている

住宅会社へ行くと、

キッチン。

お風呂。

洗面台。

床。

こういったものには目が行きます。

でも、ちょっとモデルハウスの中を見回してみてください。

圧倒的に大きな面積を占めているものがあります。

壁と天井です。

だったら私は、

この大きな面積を単なる「柄を選ぶ場所」にしてしまうのは、少しもったいないと思うんです。

一般的な住宅では、施工性や価格、デザインの豊富さなどから壁紙が広く使われています。

もちろん壁紙そのものを否定するつもりはありません。

優れた商品もあります。

ただ明工建設では、

壁そのものにも仕事をしてもらおう。

と考えました。

そこで漆喰です。


■漆喰は「石から生まれ、石へ戻っていく」

漆喰の面白さは、その成り立ちです。

主原料となる消石灰は、石灰石からつくられます。

大まかな流れで見ると、

石灰石(炭酸カルシウム)

焼成

生石灰

水を加える

消石灰

壁へ施工

空気中の二酸化炭素と反応

再び炭酸カルシウムへ

という変化をしていきます。

つまり、

石からつくって、最後は石に近い状態へ戻っていく。

私はこれを知った時、

「昔の人はすごい材料を使っていたんだな」

と思いました。

現代的な材料が悪いという話ではありません。

でも、何百年も前から使われてきた材料には、

長く使われてきた理由

があります。


■「漆喰が呼吸する」という言葉は、少しだけ注意

よく、

「漆喰は呼吸します」

と言います。

イメージとしては分かりやすい。

ただ、家づくりを科学で考えるなら、少し整理したいと思います。

漆喰が人間のように呼吸して、家の換気をしてくれるわけではありません。

材料の細かな孔や表面特性によって、水分を吸放湿したり、臭気成分などと相互作用したりする。

そして石灰系材料は空気中のCO₂と反応しながら炭酸化していく。

だから私は、

「呼吸する壁」というより、「室内環境と相互作用する壁」

と考えた方が分かりやすいと思っています。


■明工建設が漆喰を選ぶ一つ目の理由。「空気」です

家には、

料理の臭い。

ペットの臭い。

生活臭。

さまざまなものが発生します。

漆喰には、その多孔質な構造やアルカリ性などによって、一部の臭気成分を吸着・低減することが期待されます。

明工建設では、さらに独自の機能を付加した抗酸化漆喰を採用しています。

ここで大切なのは、

「漆喰を塗れば、家の有害物質を全部分解して空気が完全に浄化される」

という話ではないことです。

実際の効果は製品の配合や施工量、対象物質、換気条件などによって変わります。

だから、

漆喰+換気+気密+適切な温湿度管理。

この組み合わせで考える。

これが明工建設の家づくりです。


■壁だけに「空気をきれいにしてもらう」のではない

例えば空気清浄機。

良いものを1台置けば、家全体の空気環境がすべて解決するでしょうか。

私はそうは考えません。

外から入る空気。

室内で発生するCO₂。

臭い。

湿気。

埃。

温度。

それぞれ違います。

だから、

入口から出口まで考える。

外気を計画的に取り入れる。

フィルターで粒子を低減する。

室内を流す。

必要な空気を換気する。

そこへ漆喰のような内装材を組み合わせる。

私はこれを、

「空気の設計」

と呼んでいます。


■高気密住宅だからこそ、空気の入口を決める

昔の家は、隙間がたくさんありました。

冬になると、

窓の隙間。

床。

壁。

いろいろなところから冷たい空気が入ってくる。

それを、

「家が呼吸している」

と言う人もいます。

でも私は違うと思っています。

それは、

どこから入ってくるか分からない空気

です。

高気密化する意味の一つは、

外気を入れないことではありません。

外気の入口をコントロールしやすくすること。

必要な空気は換気設備から取り入れる。

不要な隙間風を減らす。

だからこそ換気設備の性能やフィルター、給排気設計が重要になります。


■「深呼吸する正圧の家」という考え方

明工建設では、圧力制御を意識した第一種全熱交換換気と高い気密性能を組み合わせ、

「深呼吸する正圧の家」

という考え方を大切にしています。

正圧だから魔法のように空気がきれいになるわけではありません。

大切なのは、

管理された場所から空気を取り入れやすくすること。

そして換気経路を計画することです。

給気。

空気の流れ。

排気。

それを建物全体として設計する。

さらに室内側には漆喰を使う。

つまり、

外から入ってくる空気と、家の中で触れる素材の両方から空気環境を考える。

これが私たちの考え方です。


■サイクロンフードも「入口を守る」という発想

モデルハウスをご覧いただくと、給気側にも工夫があります。

例えばサイクロン式のフード。

外気を取り込む時に、気流を利用して比較的大きな虫やゴミなどを分離し、その後段のフィルターへの負担を軽減するという考え方です。

これも、

家の中へ入ってから何とかするのではなく、入口でできるだけ対策する。

という発想です。

ただし、これだけで花粉やPM2.5などをすべて除去できるわけではありません。

最終的な捕集性能はフィルター性能や粒径、風量、メンテナンス状態などに左右されます。

だから、

入口。

フィルター。

換気。

気密。

内装。

全部をつなげる。


■漆喰の二つ目の魅力。「湿気と付き合えること」

日本の家で非常に重要なのが、

湿気

です。

特に静岡。

夏は高温多湿。

冬は乾燥する。

そして御前崎周辺では風も考えなければいけません。

漆喰のような多孔質の塗り壁には、周囲の湿度変化に応じて水分を吸放湿する性質があります。

湿度が高くなれば吸う方向へ働く。

低くなれば放出する方向へ働く。

こうした作用によって、室内湿度の急激な変化をある程度緩和することが期待できます。

ただし、

漆喰だけで家全体の湿度管理が完結するわけではありません。

ここは大切です。

真夏に大量の湿気が入ってくれば、

エアコンによる除湿。

換気設計。

気密。

日射対策。

これらが必要です。


■「漆喰ならカビが生えない」も言い過ぎです

漆喰は強いアルカリ性を持つため、材料表面では微生物が繁殖しにくい条件になる場合があります。

でも、

「漆喰を塗れば絶対にカビない」

ではありません。

結露する。

家具の裏に空気が流れない。

水漏れする。

長時間高湿度になる。

こうした環境なら、別の汚れや材料との組み合わせも含め問題が起こる可能性があります。

結局、

カビ対策の本質は、カビが喜ぶ環境をつくらないこと。

温度。

湿度。

結露。

空気の流れ。

ここを建築で管理する。

漆喰はその一員です。


■三つ目は、静電気と埃

ビニール系の材料と自然系の塗り壁では、表面の帯電性に違いが出ることがあります。

静電気が発生しにくい条件では、埃が壁面へ付着しにくくなることも期待できます。

ただし、

「漆喰は物理的に絶対帯電しない」

とまで言ってしまうのは正確ではありません。

湿度や表面状態などによっても変わります。

それでもモデルハウスで漆喰壁を見ていただくと、

「白い壁なのに意外と汚れていませんね」

と言われることがあります。

こういう部分は、カタログの数字だけではなく、

実際の建物を見て確かめていただきたい

ところです。


■そして私は「職人が塗った壁」が好きです

これは性能とは少し違う話です。

漆喰は職人がコテで塗ります。

完全に均一な工業製品ではありません。

光が当たると、

微妙なコテの跡。

陰影。

表情。

それが見える。

朝と夕方でも壁の表情が変わる。

私は、これが好きなんです。

機械で印刷された「漆喰風」ではなく、

本当に人の手で塗られた壁。

これは住んでからの愛着にもつながると思っています。


■「新築した瞬間が一番きれい」では、少し寂しい

住宅には二種類の材料があると思っています。

時間とともに、

「古くなった」

と感じる材料。

そして、

「味が出てきた」

と感じられる材料。

無垢材や漆喰などの自然素材には、後者の魅力があります。

多少傷が付く。

多少汚れる。

それも含めて家族の時間になる。

必要なら部分補修する。

塗り重ねる。

全部剥がして捨てる以外の選択肢がある。

これは長く住む家にとって大きな魅力です。


■「クロスは10年で必ず交換、漆喰は永久」は違います

ここも公平にお話しします。

壁紙だから10年で必ず全面交換しなければならないわけではありません。

使用環境によって長く使える場合もあります。

漆喰だって、

ひび。

汚れ。

欠け。

下地の動き。

などによって補修が必要になることがあります。

ですから、

単純に、

「漆喰ならメンテナンスフリー」

とは言いません。

ただ、

部分的に補修したり、塗り重ねたりできること

は塗り壁の大きな特徴です。

ライフサイクルコストを考えるなら、

初期費用だけではなく、

20年。

30年。

40年。

どのように手入れしていける材料なのか。

ここまで見てほしいと思います。


■「コーヒーをこぼしても半年で真っ白」も条件次第

漆喰には、アルカリ性や表面反応などによって一部の汚れや臭いが目立ちにくくなる場合があります。

ただし、

どんな汚れでも自然に消えるセルフクリーニング素材

と考えるのは危険です。

油性汚れ。

色素。

ペン。

クレヨン。

汚れの種類によっては残ります。

そんな時も、

削る。

部分的に塗る。

薄く塗り重ねる。

という補修ができます。

私は、

「絶対汚れない壁」

より、

「汚れても自分たちで付き合っていける壁」

という説明の方が、漆喰の魅力を正しく伝えていると思います。


■28坪でも「広い」と感じる家はつくれる

明工建設のモデルハウスには、

実際の床面積以上に広がりを感じてもらうための工夫があります。

吹き抜け。

視線の抜け。

白い漆喰壁への光の反射。

キャットウォーク。

空間同士のつながり。

住宅の広さは、

坪数だけで決まるものではありません。

例えば28坪の家でも、

廊下ばかりなら狭く感じる。

視線が抜ければ広く感じる。

天井高に変化を付ければ奥行きが生まれる。

だから、

「あと3坪大きくしましょう」

とすぐ面積を増やす前に、

今の面積をもっと豊かに使えないか?

私はそこを考えます。

建築費が上がっている今だからこそ、非常に重要です。


■階段途中の「秘密基地」も、ただの遊びではありません

モデルハウスでは、階段周辺の高さを利用した小さな空間も提案しています。

読書する。

少し横になる。

瞑想する。

一人になる。

子どもの秘密基地にする。

こういう場所って、不思議と落ち着くんですよね。

ただし、ここで一つ訂正しておきたいことがあります。

「天井高1.4m以下なら必ず床面積にも固定資産税にも算入されない」

と一律には言えません。

小屋裏収納等については、自治体の運用や用途、面積、構造、出入りの方法など複数の条件があります。

税務上の扱いも含め、具体的な計画ごとに確認する必要があります。

家づくりは、

「裏技で得しました」

より、

法令にきちんと適合させながら、空間を上手に使う。

こちらが正解です。


■小さな空間ほど「換気」を忘れてはいけない

秘密基地のような小空間は、人が入るとCO₂濃度が上がりやすくなります。

ここでも漆喰だけでは解決しません。

なぜなら、

漆喰が人間の呼気から出るCO₂を、換気の代わりになるほど処理してくれるわけではない

からです。

だから空気の流れをつくる。

換気経路を設ける。

必要に応じて温度・湿度・CO₂も確認する。

自然素材と設備は、

どちらか一方を選ぶものではありません。


■「自然素材 VS 最新設備」という考え方を、私はしたくない

自然素材派だから、

機械は使わない。

最新設備を使うから、

自然素材はいらない。

私はどちらも違うと思っています。

漆喰。

無垢材。

太陽の光。

こうした自然素材や自然エネルギーの良さを生かす。

一方で、

高断熱。

高気密。

第一種全熱交換換気。

圧力制御。

エアコン。

太陽光。

蓄電池。

HEMS。

現代技術も使う。

つまり、

昔からある良いものと、現代の良い技術を組み合わせる。

私はこれが、これからの住宅だと思っています。


■「健康住宅」という言葉ほど、慎重に使いたい

漆喰を使ったから病気にならない。

正圧だからアレルギーが治る。

高性能住宅だから健康寿命が必ず延びる。

私は、そんな約束はできません。

住宅は医療ではないからです。

でも、

冬の極端な温度差を減らす。

湿度を管理する。

計画換気する。

不要な隙間風を減らす。

フィルターを通して給気する。

内装材にも配慮する。

こうして、

身体へ余計な負担をかけにくい室内環境を建築として目指すこと

はできます。

私は、それこそが住宅会社にできる「健康への仕事」だと思っています。


■いい素材を使えば、いい家になるわけではない

これは今日、一番お伝えしたいことです。

漆喰を塗った。

だから良い家。

違います。

高性能な換気設備を入れた。

だから良い家。

違います。

太陽光を載せた。

だから良い家。

これも違います。

家は、

一つ一つの設備や素材ではなく、それらがどうつながっているか

で決まります。

漆喰。

断熱。

気密。

換気。

空調。

日射。

湿度。

そして暮らす人。

全部を一つのシステムとして考える。


■仁藤流の結論。家の価値は「見えるもの」だけでは決まりません

モデルハウスへ行くと、

キッチンは目に見えます。

お風呂も見えます。

照明も見えます。

壁の色も見えます。

でも、

空気は見えません。

湿度も見えません。

気密性能も見えません。

壁の中の断熱材も、完成したら見えません。

だから住宅会社は、

つい「見えるもの」を売りたくなる。

でも私は、

住んでから毎日感じるものほど、完成すると見えなくなる

と思っています。

朝起きた時、

寒くない。

暑すぎない。

空気が重たく感じにくい。

料理をした後の臭いが残りにくい。

壁に朝日が当たって、漆喰の柔らかな陰影が出る。

思わず、

「気持ちいいな」

と深呼吸する。

そういう瞬間をつくりたいんです。


■「高性能」だけではなく「高感性」の家へ

UA値。

C値。

換気量。

温度。

湿度。

CO₂。

住宅には数字が必要です。

明工建設でも、気密性能は一棟一棟測定して確認します。

でも、

数字だけで家族が幸せになるわけでもありません。

壁に触れた時の感覚。

光の柔らかさ。

木の表情。

漆喰の陰影。

空気の心地よさ。

私は、

高性能の先には「高感性」が必要

だと思っています。

性能を科学で確認し、

最後は五感で心地いい。

それが、

私たち明工建設が漆喰を使い続ける理由です。

手間がかかる。

職人の技術も必要。

初期コストだけなら、もっと簡単な方法もあります。

それでも、

30年後に、

「この壁にしてよかったね」

と思ってもらえる家をつくりたい。

家は、完成した日のためにつくるものではありません。

これから何十年も、その空気の中で暮らす家族のためにつくるものです。

ぜひモデルハウスへ来られた時には、

設備を見るだけではなく、

一度、静かに深呼吸してみてください。

その時に感じるものも、

家の大切な「性能」の一つだと私は考えています。

ご縁を大切に唯一無二の家造り。

住んでからがお付き合いの始まり。

おかげさまでありがとうございます。

なぜ明工建設は、手間のかかる「漆喰壁」を選ぶのか?空気から考える、これからの家づくり - YouTube

この動画の概要なぜ明工建設は、一般的なビニールクロスではなく**「漆喰の壁」にこだわるのか。この動画では、石灰石から生まれる漆喰の特徴と、明工建設独自の「空気の…

明工建設が選ばれる理由とは?

第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。

第2位  圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
光熱費が0円以下にすることが出来る、圧倒的省エネ住宅であなたの家計を守ります。

第3位  売ることが仕事じゃない!お客様のありがとうを考えるご提案

明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。

第4位  最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。