「第三種換気は悪、一種換気なら安心」は大間違い。家の空気は“換気方式の名前”ではなく中身で選んでください

おかげさまです。明工建設の仁藤です。

今日は、これから家を建てる方にぜひ知っておいていただきたい「換気」の話をします。

最近、高気密・高断熱住宅について勉強されているお客様と話をしていると、こんな言葉を耳にすることがあります。

「第三種換気はダメなんですよね?」

そして、その次に出てくるのが、

「だったら第一種換気にしておけば安心ですよね?」

という話です。

私はここで、はっきりお伝えしておきたい。

それは大きな誤解です。

第三種換気そのものが「悪」なのではありません。

そして、

第一種換気だからといって、すべてが同じように高性能なわけでもありません。

むしろ私は、これから高気密・高断熱住宅を建てる人ほど、

「第一種か、第三種か?」

だけで判断するのではなく、

「その換気システムが、実際に家の空気をどう動かしているのか?」

ここまで確認してほしいと思っています。

なぜなら、私たちは一日に何万回も呼吸をしながら暮らすからです。

キッチンやお風呂は後から交換できます。

しかし、家中を流れる「空気」は、住み始めたその日から家族全員が毎日吸い続けるものです。

だから明工建設では、換気を単なる設備ではなく、

「家族の健康を守る住宅性能の一部」

として考えています。


そもそも第三種換気は、本当に悪いのか?

第三種換気は、一般的に排気を機械で行い、給気口から外気を取り入れる仕組みです。

構造が比較的シンプルで、導入費用を抑えやすく、メンテナンスもしやすい。

これは第三種換気の明確なメリットです。

ですから私は、

「第三種換気=悪い換気」

という言い方には賛成できません。

地域、建物、予算、設計思想によっては、第三種換気が合理的な選択になる場合もあります。

問題は別のところです。

排気ファンによって空気を外へ出せば、その分だけ新しい空気をどこかから入れなければなりません。

計画された給気口から必要量の空気が入ればいい。

しかし高気密住宅で排気量が給気量を上回れば、室内は外部に対して負圧になりやすくなります。

すると家は、足りない空気をどこかから取り込もうとします。

コンセント周辺、配管まわり、窓やドア周辺など、計画外の微細な隙間があれば、そこから外気が入る可能性があります。

外にあるのは空気だけではありません。

湿気、花粉、微粒子なども考える必要があります。

特に遠州地域のように風が強い地域では、住宅内外の圧力差まで考えた換気計画が私は重要だと考えています。

だからこそ明工建設は、

「換気回数だけ満たせばいい」

では終わらせません。


では第一種換気なら安心なのか?

ここが今日、一番お伝えしたいところです。

第一種換気とは、給気も排気も機械で行う換気方式です。

これだけ聞けば、

「機械で両方コントロールするなら安心だ」

と思いますよね。

ところが、

「第一種換気」という名称だけでは、その中身はほとんど分かりません。

例えば、

  • 給気と排気を独立したファンで動かすのか
  • 1つのファンで交互に給排気するのか
  • DCモーターなのか
  • ACモーターなのか
  • 温度だけを交換するのか
  • 温度と湿度の両方を交換するのか
  • 室内外の圧力差をどう考えているのか
  • 季節に応じて自動制御するのか
  • フィルターを簡単に掃除できるのか

これだけ違います。

同じ「自動車」でも、軽自動車とSUVとスポーツカーが同じではないのと一緒です。

第一種換気という言葉は、換気の方式を表しているだけで、その性能を保証する言葉ではありません。

ここを勘違いしてはいけません。


落とし穴①「1モーター交互給排気」も第一種換気

第一種換気の中には、一つのファンが一定時間ごとに回転方向を変え、給気と排気を交互に行うタイプがあります。

これも分類上は第一種換気です。

しかし私は、ここで一度考えてほしい。

家の外は、いつも無風ではありません。

特に掛川・菊川を含む遠州地域では、風の影響を無視した住宅設計はできません。

外部風圧などの条件によっては、設計通りの給排気バランスが保たれにくくなる可能性があります。

設置位置や風向きなどによっては、排気した空気を再び取り込みやすい状況についても検討する必要があります。

だから、

「第一種だから大丈夫」ではないのです。

重要なのは、実際にどのような条件で、どれだけ安定して空気を入れ、どれだけ確実に排出できるのかです。


落とし穴②「熱交換」という言葉も中身を見る

もう一つ知ってほしいのが、

顕熱交換と全熱交換の違いです。

顕熱交換は、主に「温度」を交換します。

一方、明工建設が採用するエクリアは、温度だけでなく湿度側のエネルギーも回収する全熱交換という考え方です。

ここは、住み心地に関係します。

例えば冬。

暖房された室内空気をそのまま外へ捨て、新しい冷たい空気を入れれば、暖房負荷が増えます。

さらに外気が乾燥していれば、換気によって室内の乾燥が進みやすくなります。

全熱交換では、排気する空気が持っている熱や湿度側のエネルギーを回収しながら給気へ利用します。

夏も同様です。

蒸し暑い外気をそのまま室内へ取り込むのではなく、室内から排出する空気との間で熱・湿度を交換することで、空調への負担を軽減する方向に働きます。

私たちが求めているのは、

「換気している家」ではありません。

「換気しながら快適性をできるだけ壊さない家」

なのです。


落とし穴③「高気密だからこそ」気圧まで考える

明工建設では全棟で気密測定を行い、C値0.3程度を一つの基準として施工しています。

高気密は重要です。

しかし私は、高気密になればなるほど、

その家の空気を誰が支配しているのか

が重要になると考えています。

隙間だらけの昔の住宅なら、あちらこちらから勝手に空気が入ってきます。

しかし気密性能を高めれば、空気の出入口をこちらでコントロールできるようになる。

だったら、その能力を最大限生かしたい。

そこで明工建設が採用しているのが、パナソニックの気圧調整式第一種全熱交換換気システム「エクリア」です。

給気と排気をそれぞれ独立したDCモーターで制御し、私たちは室内を外部に対して正圧側に保つ考え方を取り入れています。

これが、明工建設が提唱している

「深呼吸する正圧の家」

につながっています。

負圧の家は、隙間があれば外から室内へ空気が向かいます。

正圧側では、反対に室内から外へ空気が向かいやすくなります。

この違いは小さく見えて、私は非常に大きいと考えています。


「正圧」だけでもダメ。フィルターとセットで考える

ここも大切です。

正圧なら何でもいいわけではありません。

室内へ入れる空気そのものが汚れていたら意味がないからです。

だから、

どこから空気を入れるのか。

その空気をどう濾過するのか。

どこから排出するのか。

ここまでを一つのシステムとして設計する必要があります。

花粉や埃などをできるだけフィルターで捕集してから室内へ入れ、室内で発生した臭いや汚れた空気を計画的に排出する。

つまり、

「空気の入口を管理できる高気密住宅」

だからこそ、換気システムの性能が生きてくるわけです。


春と秋まで熱交換する必要がありますか?

さらにエクリアで私が評価しているのが、運転制御です。

例えば春や秋。

外が20℃前後で気持ちのいい日なのに、何でもかんでも熱交換する必要があるでしょうか。

条件によっては、外気をそのまま有効利用した方が合理的です。

そこでバイパス運転などを利用し、外気条件に応じて熱交換を回避する考え方が出てきます。

問題は、

それを人間が毎日判断するのか?

ということです。

「今日は外気温が何℃だから、このモードにしよう」

最初の一週間はやるでしょう。

一か月後はどうでしょう。

一年後は?

家は30年、50年と暮らす場所です。

だから住宅設備は、

人が設備に合わせるのではなく、設備が人の暮らしに合わせる

方向へ進むべきだと私は思っています。

エクリアの自動運転を評価している理由もここにあります。


換気設備は「カタログ性能」より住んでからが大事

そして、もう一つ。

どれだけ素晴らしい換気システムでも、フィルターが汚れたままでは性能を維持できません。

メンテナンスが面倒。

脚立が必要。

フィルターへアクセスしにくい。

こうした設備は、最初は掃除しても、そのうち放置される可能性があります。

だから明工建設は、

「住んだ人が現実に維持できるか」

まで考えます。

私は住宅というものは、完成した時が100点ならいいとは考えていません。

むしろ、

住んでからが本番です。

だから私たちは、お引き渡しから一年以上暮らしたお施主様にも住み心地を聞いています。

住宅会社が本当に聞くべき感想は、契約直後でも完成直後でもありません。

真夏を経験して。

真冬を経験して。

梅雨を経験して。

家族で生活して。

電気料金を見て。

そこで初めて、

「この家にして良かった」

と言っていただけるかどうかです。


仁藤流の結論。「一種か三種か」で家を選ばないでください

第三種換気には第三種換気のメリットがあります。

第一種換気にもメリットがあります。

だから私は、

第三種換気を悪者にして第一種換気を売るような説明はしたくありません。

ただし同時に、

「第一種換気を入れました。だから高性能住宅です」

という説明にも疑問を持ってください。

モーターはいくつなのか。

給気と排気をどう制御しているのか。

外風の影響はどう考えているのか。

全熱交換なのか、顕熱交換なのか。

気圧はどうなるのか。

フィルター性能はどうなのか。

夏と冬、春と秋ではどう動くのか。

電気代はどうなのか。

掃除は誰が、どこで、どれくらいの頻度でするのか。

そして何より、

その換気システムによって、家族が毎日どんな空気を吸うことになるのか。

そこまで確認して初めて、本当の換気選びだと思います。

キッチンの扉は毎日見えます。

床材も見えます。

壁紙も見えます。

しかし空気は見えません。

だから後回しにされる。

でも、少し想像してみてください。

新しい家で迎える朝。

寝室から出ても寒くない。

嫌な臭いがこもっていない。

窓を開けなくても空気が澄んでいる。

真冬でも過度な乾燥をできるだけ抑え、真夏には蒸し暑い外気の影響を小さくする。

家族が意識しなくても、家そのものが空気環境を整え続けている。

私は、これからの高性能住宅とは、こういう家だと思っています。

断熱等級だけでは、健康住宅は完成しません。

C値だけでも完成しません。

断熱、気密、換気、温度、湿度、気圧。

これらを一つにつなげて初めて、

「住み心地」という性能になる。

だから明工建設は、単に「第一種換気を採用しています」とは言いません。

私たちがつくりたいのは、

家族が毎日、安心して深呼吸できる家。

それが明工建設の、

「深呼吸する正圧の家」

です。

住宅会社を選ぶ時、ぜひ聞いてみてください。

「換気は何種ですか?」

だけではなく、

「その換気で、家の中の空気は実際にどう動くのですか?」

と。

その質問をした瞬間、その会社が「設備の名前」を売っているのか、それとも「住んでからの暮らし」まで考えているのかが、少しずつ見えてくるはずです。

ご縁を大切に唯一無二の家造り。。

住んでからがお付き合いの始まり。

明工建設は、これからも見えない空気まで設計する家づくりを続けていきます。

おかげさまでありがとうございます。

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明工建設が選ばれる理由とは?

第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
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