
もし、わが子が家を建てるなら。
第12回|建売と注文住宅、結局どっちがいいの?
土地と建物がセットになり、完成した家を見て購入できる建売住宅。土地や間取り、性能、デザインを考えながら一からつくる注文住宅。家づくりを始めると、多くの方が一度は「結局、どちらが得なのか」と迷います。
建売は安い代わりに品質が低い。注文住宅は高い代わりに何でも自由で性能も高い。そんなイメージだけで決めると、自分たちに合う選択肢を見落とします。
明工建設の住宅事業部長・奥柿は、わが子には「建売か注文かを先に決めるな。自分たちの暮らしと、完成した家のズレを見なさい」と伝えます。住宅営業の柴田が、その判断方法を聞きました。
住宅営業柴田
店長、いきなりですけど聞いてもいいですか? 建売と注文住宅って、結局どっちがいいんですか?
住宅事業部長奥柿
いいよ。先に答えると、その家族に合っていれば建売でいい。完成した家が、大事にしたい条件を満たしているなら、無理に注文住宅にする必要はないよ。
逆に、家に合わせて暮らしを我慢しなきゃいけない部分が多いなら、注文住宅を考えたほうがいいね。
住宅営業柴田
建売と注文住宅のどちらが上という話じゃなくて、その家族に合うかどうかなんですね。
住宅事業部長奥柿
そういうこと。建売と注文住宅は、品質の上下じゃなくて、家を誰に合わせてつくるかの違いなんだよ。
建売は、多くの人が使いやすい形を先につくってある。注文住宅は、住む家族を見てから形を決める。まず、この違いは覚えておいて。
建売住宅の一番の強みは、完成形を見て決められること
住宅営業柴田
じゃあ、建売の一番いいところって何ですか?
住宅事業部長奥柿
やっぱり、できた家を実際に見てから決められることだね。部屋の広さも、日当たりも、窓から見える景色も、収納も、車の止めやすさも、自分の目で確認できる。
注文住宅みたいに図面から想像するんじゃなくて、「できてみたら思っていたのと違った」というズレを減らせるんだ。
住宅営業柴田
土地と建物を一緒に見られるのも、分かりやすいですよね。
住宅事業部長奥柿
そうだね。特に場所を優先したい家族には大きいよ。土地を探して、その土地に合う家を考えて、という手順がないから、総額もつかみやすい。
もう完成していれば、いつ入居できるかも分かりやすいし、打合せにかかる時間も少なくて済む。
- 通勤・通学など、住む場所を最優先したい
- 実物を見てから購入を決めたい
- 土地と建物を含む予算を早めに確定したい
- 入居したい時期が決まっている
- 間取りや設備を一から選ぶ負担を減らしたい
- 完成した家が、自分たちの大切な条件をすでに満たしている
完成しているからこそ、見えない部分を確認する
住宅営業柴田
でも、完成していると、壁の中や基礎工事は見られないですよね。
住宅事業部長奥柿
そこが建売で一番気をつけたいところ。構造計算はどうしているのか、耐震等級や断熱等級はいくつか、窓や換気は何を使っているか、気密測定はしたのか。営業の説明だけじゃなく、書類で見るんだよ。
基礎や防水、断熱、構造金物の工事写真や、検査記録が残っているかも聞いたほうがいいね。
住宅営業柴田
心配なら、ホームインスペクションを頼むのもありですか?
住宅事業部長奥柿
もちろん、それもあり。ただし、完成してからの検査だけで、壁の中まで全部分かるわけじゃない。
だから、今見える状態と、工事中に残した記録の両方を見る。ここはセットで考えたほうがいいよ。
建売の間取りは、「今」だけでなく暮らしの変化を見る
住宅営業柴田
内覧すると、きれいだし広く見えるから、その場で欲しくなりそうです。
住宅事業部長奥柿
そこは気をつけないとね。家具が少ない家は、実際より広く見えるんだ。今持っている家具や冷蔵庫、洗濯物、ゴミ箱、自転車まで置いたところを想像してみる。
子どもが大きくなったらどうか、在宅勤務になったらどうか、親と住む可能性はあるか、車は増えないか。今だけじゃなく、少し先まで見るんだよ。
住宅営業柴田
気になるところは、住んでから直せばいいという考え方はどうですか?
住宅事業部長奥柿
棚や壁紙くらいならいい。でも、窓や階段、水回り、構造壁、断熱は簡単には変えられないよ。
あとで直せる不満なのか、この先ずっと残る不満なのか。そこは分けて考えないといけないね。
注文住宅の強みは、暮らしから逆算できること
住宅営業柴田
じゃあ、注文住宅の一番の良さは、やっぱり自由に決められることですか?
住宅事業部長奥柿
自由に選べることより、家族の暮らしから逆算できること。俺は、そこが一番の強みだと思っているよ。
どこでご飯を食べて、洗濯物をどう片づけて、休日をどう過ごすのか。土地の日当たりや道路、隣の家も見ながら、その家族に合わせて形を決められるからね。
住宅営業柴田
性能や設備も、家族に合わせて決められますよね。
住宅事業部長奥柿
そう。耐震、断熱、気密、換気、太陽光、素材、メンテナンス。何を大事にするかで、お金のかけ方を変えられる。
いらない豪華さは削って、自分たちが大切にしたいところへお金を使える。これも注文住宅のいいところだね。
- 実現したい暮らしやデザインが明確にある
- 家事動線、収納、仕事、趣味など独自の条件がある
- 耐震・断熱・気密・換気などを具体的に選びたい
- 変形地や狭小地など、土地に合わせた設計が必要
- 時間をかけて打合せや確認をする覚悟がある
- 予算の中で、何を優先し何を削るか決められる
注文住宅なら、何でも自由で高性能とは限らない
住宅営業柴田
注文住宅なら、やりたいことは何でもできるんですか?
住宅事業部長奥柿
いや、何でもできるわけじゃないよ。会社の工法や得意分野、標準仕様、構造、法律、もちろん予算にも制限される。「注文住宅」と書いてあっても、完全自由とは限らないんだ。
希望を増やせば金額も上がるし、打合せが長くなって、最後は疲れて適当に決めちゃう人もいる。そこは注意しないとね。
住宅営業柴田
注文住宅なら、建売より性能も高いと思っている人は多そうです。
住宅事業部長奥柿
でも、それも会社と仕様次第だよ。性能の高い建売もあるし、最低限の仕様で建てる注文住宅だってある。
注文住宅の良さは、勝手に高性能になることじゃない。欲しい性能を契約前に決めて、図面や仕様書に残せることなんだ。
価格は、本体価格ではなく「住める総額」で比べる
住宅営業柴田
やっぱり、値段は建売のほうが安いんですよね?
住宅事業部長奥柿
まとめて何棟も計画して、同じ仕様でつくる建売は、たしかに費用を抑えやすい。でも、チラシに出ている金額だけを見ちゃ駄目だよ。
網戸、照明、カーテン、エアコン、外構、アンテナ、諸費用。どこまで入っているのかを全部確認しないと、本当に安いかは分からない。
住宅営業柴田
注文住宅も、造成や地盤改良のお金が後から分かることがありますよね。
住宅事業部長奥柿
そう。解体、造成、上下水道、地盤、設計、申請、外構。ここまで入れて、やっと比べられるんだ。
鍵をもらって、家具や家電を置いて、実際に暮らし始められる金額。建売も注文住宅も、同じ条件で比べるようにしよう。
| 比較項目 | 建売住宅で確認 | 注文住宅で確認 |
|---|---|---|
| 土地 | 境界、接道、災害リスク、周辺環境 | 購入費、仲介、造成、解体、上下水道 |
| 建物 | 表示価格に含まれる設備と仕様 | 本体、付帯工事、設計・申請、オプション |
| 性能 | 完成建物の評価書、仕様書、検査記録 | 目標性能が図面・計算・契約に入っているか |
| 入居準備 | 照明、カーテン、空調、網戸、アンテナ | 同左を誰が、いくらで用意するか |
| 外回り | 駐車場、フェンス、庭、物置の完成範囲 | 外構予算が最初から確保されているか |
| 将来費用 | 保証、点検、修繕、設備交換 | 保証、点検、修繕、設備交換 |
保証が同じでも、家の中身まで同じではない
住宅営業柴田
新築なら、建売にも注文住宅にも保証はあるんですよね?
住宅事業部長奥柿
あるよ。新築なら、建売の売主にも注文住宅の請負人にも、構造の大事な部分と雨漏りに関わる部分について10年間の責任がある。
ただし、「家のどこでも10年間無料で直してくれる」という意味じゃない。設備や仕上げは別の保証になるから、内容はちゃんと見ないとね。
住宅営業柴田
性能は、どうやって比べればいいですか?
住宅事業部長奥柿
住宅性能評価を取っている家なら、耐震や省エネ性能を同じ基準で見られるよ。
建売か注文かに関係なく、評価書があるか、そこに何が書かれているかは確認材料になるね。
わが子なら、どちらを勧める?
住宅営業柴田
でも店長なら、自分の子どもには注文住宅を勧めたいんじゃないですか?
住宅事業部長奥柿
自分たちがしたい暮らしをきちんと考えて、それを形にしたいなら、注文住宅を勧めるかな。性能や将来の維持費まで、自分たちで決められるからね。
でも、大事な条件を全部満たす建売が見つかったなら、わざわざ注文住宅にこだわらなくていいよ。
住宅営業柴田
建売を選んだからといって、家づくりを妥協したことにはならないんですね。
住宅事業部長奥柿
全然違うよ。自分たちに合う家がもう完成しているなら、時間もお金も上手に使える、すごく合理的な選択だと思う。
ただし、安さや場所だけに引かれて、本当に大切な条件まで我慢するなら、俺は止めるね。
先に決めるのは建て方ではなく、譲れない条件
住宅営業柴田
じゃあ、建売と注文住宅を見る前に、家族で何を決めておけばいいですか?
住宅事業部長奥柿
条件を「絶対に必要」「できれば欲しい」「なくても困らない」の3つに分けてみるといいよ。
場所、予算、広さ、家事のしやすさ、収納、性能、デザイン、入居時期。どれを先にするかは、家族ごとに違って当然だからね。
住宅営業柴田
その条件を持って、建売と注文住宅の両方を見るんですね。
住宅事業部長奥柿
そう。建売を見れば、自分たちに何が足りないかが分かる。注文住宅の見積を見れば、自由にするためにいくらかかるかが分かる。両方を見るから、自分たちの答えが見えてくるんだ。
最初から片方を外すと、いい家を選ぶんじゃなくて、自分が選んだ方法を正当化する家づくりになりやすい。ここは、お客様にもちゃんと伝えてほしいね。
- 家族の「必ず必要な条件」を全て満たしているか
- 住み始められる総額を同じ項目で比較したか
- 耐震・断熱・気密・換気を数値や書類で確認したか
- 建売は工事中の写真・検査記録を確認したか
- 注文住宅は希望が図面・仕様書・見積へ入っているか
- 日当たり、騒音、近隣、災害リスクを現地で確認したか
- 保証の対象と、将来の点検・修繕費を確認したか
- 担当者の説明ではなく、契約書類に残っているか
- 片方の選択肢を、イメージだけで否定していないか
今回のまとめ
建売住宅と注文住宅に、全ての家族へ共通する優劣はありません。建売住宅は、完成した建物と土地を確認でき、総額や入居時期を把握しやすいことが強みです。希望条件を満たす家が見つかれば、時間と費用を合理的に使える選択です。
ただし、完成後には見えない基礎、防水、断熱、構造部分があります。耐震・断熱などの性能を仕様書や評価書で確認し、工事中の写真や検査記録も求めてください。間取りは、家具を置いた状態と将来の家族変化まで想像します。
注文住宅は、家族の暮らし、敷地、性能、デザインから逆算して設計できることが強みです。一方、注文住宅というだけで完全自由、高性能になるわけではありません。希望する内容を、図面、仕様書、計算書、見積へ落とし込める会社を選ぶ必要があります。
比較する時は、表示価格や本体価格ではなく、土地、付帯工事、外構、照明、空調、諸費用、入居準備、将来の維持費を含む総額で見ます。先に「建売か注文か」を決めず、家族の譲れない条件を整理し、両方を同じ物差しで比べることが、後悔を減らす近道です。
保証・住宅性能について
本記事は一般的な違いと確認方法をまとめたものです。建売・注文住宅とも、会社、商品、設計、施工によって品質・性能・価格は異なります。個別の住宅は、契約書、設計図、仕様書、住宅性能評価書、保証書、検査記録などでご確認ください。
参考にした公的情報
新築住宅の売主・請負人が負う責任の対象については、国土交通省の住宅瑕疵担保履行法Q&Aを参照しました。新築住宅では、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について、10年間の瑕疵担保責任を前提とした資力確保措置が定められています。
耐震性や省エネルギー性などを共通ルールで表示し、第三者機関が評価する仕組みについては、住宅性能評価・表示協会の住宅性能表示制度とはを参照しています。
明工建設が選ばれる理由とは?
第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。
第2位 圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
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第3位 売ることが仕事じゃない!お客様のありがとうを考えるご提案

明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。
第4位 最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。




