停電した瞬間、その家の「本当の性能」が見えてくる

猛暑でもエアコンが動いたオフグリッド住宅から考える、「家の値段」より大切な住んでからのお金

おかげさまです。明工建設の仁藤です。

今日は、これから家を建てる30代、40代の子育て世代の方に、ぜひ考えていただきたい話があります。

先日、私の目に留まった記事がありました。

『日経アーキテクチュア』2026年9月24日号の、

「停電をしのいだオフグリッド住宅 暑中に蓄電池でエアコン稼働」

という記事です。

猛暑の中で停電する。

想像してみてください。

外は猛烈な暑さ。

電気が止まる。

当然、普通の家ならエアコンも止まる。

冷蔵庫も心配になる。

スマートフォンの充電も気になる。

小さなお子さんがいれば、

「この暑さの中、いつまで停電が続くんだろう」

という不安は相当なものだと思います。

ところが記事で紹介されたオフグリッド住宅では、蓄電池を活用してエアコンを動かし、暑さをしのいだというのです。

これを読んで、

「やっぱり蓄電池は必要なんだ」

と思った方もいるかもしれません。

もちろん、それも一つです。

でも住宅屋として長年家を見てきた私は、少し違うところに目が行きました。

「エアコンが動いた」という結果ではなく、なぜ停電しても暮らしを続けられたのか。

そこです。


あなたなら、停電した時に何を残したいですか?

ここで一度、住宅設備の話を忘れてみましょう。

あなたの家で今夜、停電が起きたとします。

何を使いたいでしょうか。

冷蔵庫。

照明。

スマートフォン。

Wi-Fi。

エアコン。

IH。

場合によってはエコキュート。

小さなお子さんがいれば、いつもの室温で眠らせてあげたいと思うでしょう。

そうですよね。

だとすると、住宅会社へ聞くべき質問は、

「蓄電池は付いていますか?」

だけでは足りないことに気づきます。

もっと大切なのは、

「停電した時、この家では実際に何が使えますか?」

です。

似ているようで、全く違う質問です。


「蓄電池付き」という言葉だけで安心しないでください

これはぜひ覚えておいてください。

家庭用蓄電池には、停電時に指定した回路だけへ電気を供給する「特定負荷型」と、家全体の回路をバックアップする「全負荷型」があります。

さらに200Vに対応しているかどうか、自立運転時に何kVAまで出力できるかによっても、停電時にできることは変わります。

東京電力の解説でも、停電時に200V家電を使う場合は200V対応機種であることを確認する必要があるとされています。

つまり、

「10kWhの蓄電池が付いています」

だけを聞いても、本当の停電対応力は分からないのです。

容量は「どれだけ貯められるか」。

出力は「一度にどれだけ使えるか」。

そして全負荷か特定負荷かは「どこまで電気を届けられるか」。

この3つは分けて考える必要があります。


例えば「大きな水槽」があっても、蛇口が細かったら?

私は蓄電池を説明するとき、

水槽と蛇口

で考えると分かりやすいと思っています。

大きな水槽がある。

たくさん水が入っている。

これが「kWh」、つまり容量です。

ところが蛇口が細ければ、一度に大量の水は出せません。

こちらが「kVA」などで表される出力です。

だから、

容量が大きい=停電時に何でも同時に使える

ではありません。

例えばメーカーの現行システムでも、100V・200Vの全回路をバックアップし、自立出力最大6.0kVAという仕様がありますが、それでも停電時に同時使用できる電力には上限があります。

ここまで説明してくれる住宅会社かどうか。

私は、かなり大切だと思っています。


そして、もう一つ忘れてはいけない数字があります

それが、

その家が、そもそも何kWh使う家なのか。

です。

ここが仁藤流の家づくりでは非常に重要です。

例えば同じ蓄電池を積んだ二つの家があったとします。

Aの家は、真夏になると各部屋のエアコンを何台も運転しなければ暑い。

Bの家は、断熱・気密・日射対策・換気・湿度管理まで一体で考えられ、少ない空調エネルギーで家全体を整えられる。

同じ13kWh前後の蓄電池があったとしても、

停電した時の「電気の持ち」は同じでしょうか。

違いますよね。

ここで初めて、

高断熱・高気密住宅と蓄電池が一本につながる

のです。


私は「大きな蓄電池を積めば安心」という家づくりにはしたくありません

蓄電池を大きくする。

太陽光を増やす。

それも方法です。

でも、その前にやることがあります。

家が必要とするエネルギーそのものを小さくすることです。

これは自動車と同じです。

大きなガソリンタンクを積む前に、燃費の良い車にする。

EVなら、大きなバッテリーだけを見るのではなく、1kWhで何km走れるかを見る。

住宅も同じです。

「何kWh貯められます」

だけではなく、

「その1kWhで、この家はどれだけ快適に暮らせるのですか?」

私はそこを見てほしいと思っています。


「家の価格」を比べていたはずが、本当は「暮らしの価格」を比べている

家づくりを始めると、

3,000万円。

3,200万円。

3,500万円。

どうしても最初の価格差が気になります。

当然です。

住宅ローンを払うのはお客様ですから。

でも少しだけ時間軸を伸ばしてみてください。

家は30年、40年と使います。

その間には、

電気代があります。

エアコンの交換があります。

給湯器も交換する。

換気設備もメンテナンスする。

蓄電池にも将来の劣化や交換を考える必要があります。

住宅設備だけではありません。

家そのもののメンテナンスもあります。

すると本当に比べるべきものは、

「今日いくら安く買えるか」ではなく、「この家で30年間暮らすと、いくら必要なのか」

ではないでしょうか。

これが、子育て世代に特に知っていただきたいことです。


子どもが小さい今より、お金が必要になる時期が来る

今、住宅購入を考えている30代、40代の方なら、お子さんがまだ小さいご家庭も多いでしょう。

今は保育園。

小学校。

でも10年後には中学生、高校生になる。

大学へ進学するかもしれない。

住宅ローンを払いながら教育費が大きくなる時期が来ます。

その時、

「建てる時に100万円安かった」

ことと、

「毎月の暮らしに余裕がある」

こと。

どちらが家族を助けるでしょうか。

だから私は、初期価格だけで家を比較してほしくないのです。


停電対策は「防災設備」だけではない

今回のニュースが教えてくれる本質も、私はここにあると思っています。

太陽光。

蓄電池。

それだけが防災ではありません。

例えば真夏に停電した時、

外気温の影響を受けにくい家。

日射熱を入れにくい家。

少ないエネルギーで冷房できる家。

家中に大きな温度差をつくらない家。

そして自宅で発電できる家。

電気を貯められる家。

それらが組み合わさって初めて、

「停電しても暮らしを続けやすい家」

になります。

設備一個で防災するのではない。

家そのものを防災設備にする。

これが私の考えるレジリエンス住宅です。


明工建設が考えるのは「空気・水・電気」です

明工建設では以前から、

空気・水・電気

を一つの暮らしとして考えてきました。

空気なら、

高断熱・高気密。

第一種全熱交換換気。

正圧を利用した空気環境。

温度だけではなく湿度まで考える。

電気なら、

太陽光発電。

蓄電池。

HEMS。

そして必要に応じてEV・V2Hまでつなげる。

でも、ここで大切なのは、

設備をたくさん付けることではありません。

何を付けるかより、

それぞれがどうつながっているか。

です。


明工建設の13.3kWh蓄電池も「13.3」という数字だけでは説明しません

明工建設の家では、仕様により13.3kWhの大容量蓄電池、6kVA出力、200V対応、家全体をバックアップできる構成を採用しています。

でも私は、

「13.3kWhだからすごいでしょう」

だけでは説明したくありません。

見ていただきたいのは、その先です。

停電したら、どの回路へ給電されるのか。

200Vのエアコンは使えるのか。

IHはどうか。

同時に何を使えるのか。

満充電なら何時間程度を想定できるのか。

翌日晴れたら太陽光から再充電できるのか。

曇天が続いたらどうするのか。

そこまで分かって初めて「停電に強い家」と言える。

そう考えています。

なお、一般論として全負荷型でも「家中の家電を無制限に同時使用できる」という意味ではありません。最大出力を超えれば制限があります。

だから私たちは、容量だけでなく使い方まで設計する必要があります。


「停電しても普通に暮らせる」の意味

この言葉も誤解されやすいので、私はきちんと説明したいと思っています。

停電しているのに、

照明を全部つける。

IHをフルに使う。

エアコンを何台も最大運転する。

エコキュートも沸かす。

ドライヤーも電子レンジも同時に使う。

そんな意味での「何も考えなくていい普通」ではありません。

大切なのは、

停電しても家族が極端な我慢をしなくて済む。

暑ければエアコンを使える。

冷蔵庫を守れる。

夜になれば照明がつく。

スマートフォンを充電できる。

必要な食事をつくれる。

そして太陽が出れば、また電気をつくれる。

私は、こちらを目指しています。


住宅会社へ行ったら「蓄電池付きですか?」ではなく、こう聞いてください

ここまで読んだ方なら、質問が変わるはずです。

「蓄電池は何kWhですか?」

だけではありません。

「停電したら、家のどこまで使えますか?」

「200Vに対応していますか?」

「自立出力は何kVAですか?」

「エアコンを使いながら、冷蔵庫やIHはどこまで使えますか?」

「翌日、太陽光から蓄電池へ充電できますか?」

「蓄電池が劣化した時の保証と交換について教えてください」

そして、もう一つ。

「そもそも、この家は真夏にどのくらい電気を使わないと快適にならない家ですか?」

私は、この最後の質問が一番面白いと思っています。


実は私も、「売りやすい家」をつくる側にいたことがあります

明工建設も最初から今の家づくりをしていたわけではありません。

約10年間、地元パワービルダーの下請けとして住宅を施工していた時代があります。

決められた価格。

決められた仕様。

決められた工期。

それをきちんと施工する。

大量供給型住宅には、手の届きやすい価格で住宅を供給するという大切な役割があります。

私も、その現場を内側から経験しました。

でも、たくさん家をつくるほど、

ある疑問が大きくなりました。

「この家を買った家族は、20年後、30年後、どう暮らしているのだろう。」


「引き渡したら終わり」では、家づくりはできないと思った

契約時には分からないことがあります。

電気代。

夏の2階の暑さ。

冬の脱衣室。

設備の交換。

子どもが成長した後の暮らし。

そして地震や台風、停電。

それらを経験するのは住宅会社ではありません。

お施主様です。

そこに気づいてから、

「売りやすい家」ではなく、

「住んでから困りにくい家をつくりたい」

という思いが強くなりました。

それが、下請けから離れ、お施主様と直接ご縁をいただく家づくりへ向かった理由の一つです。


「お客様のために」ではなく、「もし私がお客様だったら」

住宅会社は、

「お客様のために」

と言います。

私も長年言ってきました。

でも今は、少し違う問いを自分に投げかけています。

「もし自分が、この家を35年ローンで買う側だったら?」

13.3kWhという数字だけで納得するだろうか。

しません。

6kVAと聞いたら、

「じゃあ何が使えるの?」

と聞きます。

太陽光が載っていたら、

「年間どれくらい発電する想定?」

と聞く。

高断熱と言われたら、

「真夏の2階は?」

と聞く。

高気密と言われたら、

「C値は実測しましたか?」

と聞く。

蓄電池なら、

「保証が終わった後は?」

と聞く。

それがお客様目線だと思っています。


安い家と、高い家を比べる前に

私は、

「高い家を買ってください」

とは言いません。

「安い家は駄目です」

とも言いません。

むしろ、

安い理由と、高い理由を知ってください。

その上で選べばいい。

太陽光がないから安いのか。

蓄電池がないから安いのか。

特定負荷だから安いのか。

断熱性能の違いなのか。

エアコンが各室に必要なのか。

10年後の交換費用まで含めるとどうなのか。

そして逆に、

高額な設備を付けたところで、その家族には必要ない可能性だってあります。

大切なのは、

「自分たちに必要か」を判断できること。

住宅会社に決めてもらうことではありません。


家の価格には「見積書に載らない価格」がある

私はこれから家を建てる方に、ぜひ覚えていただきたい言葉があります。

家の価格には、二つある。

一つは、

買う時の価格。

もう一つは、

暮らしてからの価格。

住宅ローン。

電気代。

設備交換。

エアコン交換。

メンテナンス。

災害時の生活継続。

そして場合によってはEVの充電まで。

30年、40年という時間を足して初めて、

その家の本当の価格

が見えてきます。


家づくりを調べすぎて、もう何が正しいか分からなくなった方へ

太陽光は必要。

いや、元が取れない。

蓄電池は必要。

いや、高すぎる。

高断熱がいい。

いや、静岡ならそこまで必要ない。

第一種換気がいい。

いや、第三種で十分。

YouTubeを見ても、

SNSを見ても、

住宅会社へ行っても、

みんな違うことを言います。

迷いますよね。

だから、一度会社名を忘れてください。

そして、

「私たち家族は、30年後にどんな暮らしをしていたい?」

そこから逆算してください。


最後に選ぶのは、仁藤ではありません

明工建設へ来たからといって、

明工建設で建てる必要はありません。

他社の見積書も持ってきてください。

蓄電池の資料も。

太陽光のシミュレーションも。

断熱仕様も。

私なら一緒に見ます。

そして、

「これは何の数字なのか」

「ここは確認した方がいい」

「これはあなたの家族には必要かもしれない」

「これは逆に、必要ないかもしれない」

一つずつ整理すればいい。

私が目指したいのは、

「仁藤さんに説得されたから契約しました」

ではありません。

「いろいろ調べて、いろいろ比べて、ようやく自分たちに必要な家が分かりました。そして明工建設にたどり着きました」

と言っていただける家づくりです。


停電して初めて分かる家ではなく、停電する前から分かっている家へ

今回のオフグリッド住宅の記事は、

「蓄電池はすごい」

という話だけではないと私は思っています。

もっと大切なのは、

電気が止まった時にも、その家が家族を守る仕組みになっているか。

そして、

その備えが平常時には省エネや光熱費削減につながっているか。

防災のためだけに眠らせておく設備ではなく、

毎日使って家計を助け、いざという時には家族を守る。

太陽光も蓄電池も高断熱も、私はそういう存在であってほしいと思っています。

家は、

寝るための箱ではありません。

家族が育つ場所です。

そして災害が起きた時には、

家族を守るインフラになります。

だから明工建設では、

空気。

水。

電気。

断熱。

気密。

換気。

太陽光。

蓄電。

そしてこれからはEVまで。

それぞれを単品の商品としてではなく、

一つの「暮らし」としてつなげて考える。

これが仁藤流のスマートハウスです。

家を買う時の値札だけではなく、

住んでからのお金と、もしもの時の暮らしまで比べる。

そこまで分かるようになると、家づくりは不思議と迷いが少なくなります。

そして最後に、

「この家なら家族を任せられる」

と自分自身で納得できる家を選んでください。

その答えを一緒に探すことが、私たち住宅会社の本当の仕事だと思っています。

おかげさまで、ありがとうございます。


家づくりを比較している方へ

他社のお見積書や仕様書をお持ちでも構いません。

「太陽光は本当に必要?」

「蓄電池は何kWhあればいい?」

「全負荷と特定負荷って何が違う?」

「停電したら、本当にエアコンは使える?」

「30年間の電気代や設備交換まで考えると、どちらの家が安い?」

そんな疑問を、一つずつ整理してみてください。

明工建設では、まず家を売る話より、ご家族にとって何が必要なのかを整理するところから家づくりを考えています。

ご縁を大切に唯一無二の家造り。

おかげさまでありがとうございます。


参考: 日経アーキテクチュア 2026年9月24日号・掲載内容 / 東京電力「家庭用蓄電池の容量・全負荷/特定負荷の考え方」 / Panasonic「V2H蓄電システム・停電時バックアップ」

停電した瞬間、その家の「本当の性能」が見えてくる 猛暑でもエアコンが動いたオフグリッド住宅から考える、「家の値段」より大切な住んでからのお金 - YouTube

この動画の概要「家は安く買えれば得」だけではありません。停電や災害、電気代、将来の設備更新まで考え、30年後の暮らしから逆算する家づくりを仁藤流でわかりやすく解…

明工建設が選ばれる理由とは?

第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。

第2位  圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
光熱費が0円以下にすることが出来る、圧倒的省エネ住宅であなたの家計を守ります。

第3位  売ることが仕事じゃない!お客様のありがとうを考えるご提案

明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。

第4位  最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。