
皆さま、おかげさまです。
明工建設 代表取締役、一級建築士の仁藤 衛です。
先日、愛車のEV車のbz4xを運転していて、ふとメーターパネルを見ると、
始動後平均電費 10.5km/kWh。
外気温26℃、午後4時01分。
なかなかいい数字です。
でも、私が本当に皆さんにお伝えしたいのは、この「10.5」という瞬間的な数字ではありません。
購入してから、
通勤。
現場への移動。
街乗り。
そして電費が悪化しやすい高速道路での走行。
そういったものを全部含めた累積で、
約8km/kWh。
ここなんです。
私はこの数字を見ながら、
「EVって単なるクルマじゃないな」
と改めて感じました。
そして、これからの家づくりも、
家だけを考えていてはいけない。
そう思っています。
なぜなら、
クルマもまた、暮らしを支える大切なインフラだからです。
ガソリンスタンドは、実際に減っています
これは感覚的な話ではありません。
資源エネルギー庁によると、全国の給油所数は1994年度末の60,421か所をピークに減少し、2024年度末には27,009か所まで減りました。2023年度末からの1年間だけでも405か所減少しています。国も、燃費改善による需要減少に加え、経営者の高齢化や後継者不足などを減少要因として挙げています。
半分以下です。
もちろん、
「だから、もうすぐガソリンスタンドがなくなる」
という話ではありません。
資源エネルギー庁自身も、ガソリン・軽油車は引き続き重要で、化石燃料需要がすぐゼロになるわけではないとしています。
ただ、
「いつでも近所へ行けば給油できる」という環境が、未来永劫そのままとは限らない。
特に地方で暮らす私たちにとって、
これは考えておく価値があります。
■地方では「クルマ=生活インフラ」です
静岡県西部で暮らしていると、
クルマは単なる趣味ではありません。
買い物。
通勤。
子どもの送り迎え。
病院。
仕事。
親御さんのところへ行く。
災害時の移動。
生活そのものです。
つまり、
住宅にとって、
電気や水道がインフラであるように、
地方では、
「移動できること」もインフラ
なんです。
だったら、
これからの家づくりでは、
「どんなキッチンにしますか?」
だけではなく、
「30年後、この家からどうやって移動しますか?」
まで考えてもいい。
私はそう思っています。
■8km/kWhとは、1kWhの電気で8km移動できたということ
EVに馴染みのない方のために、
少し数字を整理します。
ガソリン車なら、
「1Lで何km走ったか」
という燃費を見ますよね。
EVでは、
「1kWhの電気で何km走ったか」
という電費を見ることがあります。
私の実走行の累積値が、
8km/kWh。
つまり、
単純計算では、
1kWhの電気で約8km移動できている
ということです。
ここからが面白いんです。
■もし、その1kWhが「15円で売る電気」だったら?
例えば、
自宅の太陽光発電でつくった電気があります。
その1kWhを、
仮に15円で売ることができるとしましょう。
売れば、
15円です。
ところが、
その1kWhをEVへ充電し、
実電費8km/kWhで走れたとしたら、
15円分の電気で約8km移動できる
ことになります。
機会費用として考えれば、
1kmあたり、
約1.9円。
です。
100kmなら、
単純計算で約188円相当。
もちろん実際には、
充電時の変換ロス。
車種。
外気温。
速度。
エアコン使用。
タイヤ。
道路勾配。
バッテリー温度。
などがあります。
そして「15円」はあくまで仮定した売電単価です。実際の売電条件は契約や時期によって異なります。
だから、
「EVなら必ず100kmを188円で走れる」
という意味ではありません。
でも、
この考え方は非常に面白い。
■「売る電気」と「使う電気」は、同じ1kWhでも価値が変わる
ここが、
これからのエネルギーリテラシーだと私は思っています。
太陽光発電で、
1kWhつくった。
それを、
そのまま売る。
あるいは、
家で使う。
エコキュートでお湯に変える。
蓄電池へ貯める。
EVへ入れて移動に使う。
同じ1kWhなのに、
使い方によって、家族に生み出す価値が変わる。
んです。
これが、
私たちが考えるスマートハウスの面白さです。
■「太陽光を何kW載せました」で終わる家は、もったいない
これからの家づくりで、
私は、
太陽光発電を、
単なる「売電設備」として考える時代ではなくなってきたと思っています。
大切なのは、
発電量より「つくった電気を、いつ、何に使うか」。
です。
昼間に発電した電気を、
その時間帯に家で使う。
エコキュートを動かす。
家電を使う。
蓄電池へ入れる。
EVへ充電する。
HEMSでエネルギーの流れを見ながら、
暮らし方を調整する。
つまり、
家を、
「電気を買うだけの場所」から、「電気をつくり、使い分ける場所」へ変える。
これです。
■EVが入ると、家とクルマの境界線がなくなる
ガソリン車の場合、
エネルギーを補給する場所は、
基本的にガソリンスタンドです。
家ではガソリンをつくれません。
でもEVは違います。
自宅に太陽光があれば、
屋根やソーラーカーポートでつくった電気を、
クルマへ入れられます。
つまり、
家が“小さなエネルギーステーション”になる。
ここに、
EVと住宅を一緒に考える意味があります。
■これは「EVがガソリン車より絶対に得」という話ではありません
ここは大切なので、
はっきり書いておきます。
EVにも、
車両価格。
バッテリー。
充電環境。
高速道路での電費。
冬季の電費。
急速充電。
長距離移動。
車種によるV2H対応。
など、
考えるべきことがあります。
住んでいる場所や使い方によっては、
ハイブリッド車やガソリン車の方が合理的な人もいます。
ですから、
EVかガソリン車か、という宗教論争をする必要はありません。
大切なのは、
自分の生活に合っているか。
数字で判断することです。
■だから私は「高速道路を含めて8km/kWh」を見る
瞬間的な10.5km/kWh。
もちろん嬉しいです。
でも、
私がもっと重視しているのは、
購入してからの累積、
約8km/kWh。
です。
高速道路も走った。
普段の仕事にも使った。
いろいろな条件を含めて、
8km/kWh。
家も同じです。
冬の一日だけ暖かかった。
モデルハウスだけ快適だった。
カタログ上の断熱性能が高かった。
それだけでは、
私は判断しません。
一年を通して、実際にどれだけ少ないエネルギーで快適に暮らせたのか。
ここを見る。
EVも住宅も、
結局、
実測とトータルバランス
なんです。
■住宅なら「UA値だけ」ではなく、実際のエネルギー負荷を見る
明工建設が、
断熱だけでなく、
気密。
窓。
日射。
換気。
空調。
太陽光。
蓄電池。
HEMS。
まで一緒に考える理由も、
ここにあります。
断熱等級が高い。
それは大切です。
でも、
隙間が多い。
夏の日射が入り放題。
換気と空調が合っていない。
設備が必要以上に大きい。
これでは、
家全体のエネルギー効率は思ったほど良くならないかもしれません。
だから、
一つの数字を自慢するのではなく、システム全体を見る。
EVで言えば、
最高電費ではなく、
累積電費を見るようなものです。
■仁藤流スマートハウスは「設備をいっぱい付けた家」ではありません
スマートハウスというと、
太陽光。
蓄電池。
V2H。
HEMS。
EV。
いろいろ付いた、
高価な電化住宅だと思われることがあります。
でも、
私の考えは違います。
設備を増やすことが、スマートなのではありません。
必要なエネルギーそのものを減らして、
必要なエネルギーを自分でもつくり、
その電気を一番価値の高いところへ使う。
これがスマートです。
■まず「使わない家」をつくる
順番があります。
最初に、
高断熱。
高気密。
窓。
日射遮蔽。
換気。
空調。
ここを整えて、
家そのもののエネルギー消費を小さくする。
その上で、
太陽光で電気をつくる。
そして、
家で使う。
お湯をつくる。
蓄電池へ貯める。
EVへ入れる。
条件が合えばV2Hでクルマの電気を家でも使う。
この順番です。
大きな発電設備を載せる前に、小さなエネルギーで暮らせる家をつくる。
私はこれが基本だと思っています。
■EVは「走る蓄電池」にもなり得る
V2Hに対応したEVとシステムを組み合わせれば、
EVのバッテリーに蓄えた電気を、
住宅側へ供給できる場合があります。
普段は、
クルマ。
でも、
停電した時には、
住宅へ電力を供給する選択肢になる。
これが、
EVを単なる移動手段ではなく、
住宅インフラの一部
として考える理由です。
ただし、
どのEVでもできるわけではありません。
車種。
V2H機器。
PCS。
配線。
出力。
バッテリー残量。
停電時に使用できる回路。
それぞれ条件があります。
「EVがあれば停電しても家中いつも通り」
ではありません。
■ガソリンスタンドが減る時代だからこそ「自宅で補給できる」という価値を見る
現在、国はガソリンスタンドを重要な地域インフラとして捉え、停電時にも自家発電設備で給油できる「住民拠点SS」の整備を進めています。2026年3月末時点で14,215か所が住民拠点SSとされています。
これは逆に言えば、
移動のためのエネルギー供給は、防災上も重要な問題
だということです。
EVなら、
電力系統から充電する。
自宅の太陽光から充電する。
外出先で充電する。
条件が整えば、
エネルギーの入口を複数持てます。
私は、
この「選択肢を持つこと」に価値があると思っています。
■自立とは「電力会社から切り離されること」ではない
明工建設で考えている、
スマートオフグリッドハウス
も同じです。
私は、
電力会社と完全に切り離された生活を、
すべての人に勧めているわけではありません。
系統電力も使う。
太陽光も使う。
蓄電池も使う。
EVも使う。
必要に応じてV2Hも使う。
つまり、
一つだけに依存しすぎない。
これです。
私は、
自立とは、孤立することではない
と思っています。
■エネルギーリテラシーの高い人は「価格」ではなく「価値」を計算する
例えば、
太陽光で1kWh発電した。
「15円で売れるから15円の価値」
で終わる人。
一方で、
「この1kWhを家で使ったら?」
「EVへ入れたら?」
「蓄電池へ入れて夕方に使ったら?」
「エコキュートを昼間に動かしたら?」
と考える人。
同じ太陽光。
同じ1kWh。
でも、
暮らし方は変わってきます。
節約とは、安いものを買うことだけではありません。
持っている資源を、一番価値の高い場所へ配分することでもあります。
私はこれを、
これからの時代の生活リテラシーだと思っています。
■「15円で8km」という数字が教えてくれること
仮に、
売れば15円になる1kWhの電気を、
EVへ入れる。
私の累積実績である8km/kWhで考えれば、
約8km移動できる。
これは、
単なる「EVは燃料代が安い」という話ではありません。
私が面白いと思うのは、
住宅で生まれたエネルギーを、移動の価値へ変換できること。
です。
今まで、
住宅の光熱費と、
クルマの燃料費は、
完全に別の財布でした。
でも、
太陽光+EVになると、
つながる。
そして、
蓄電池。
HEMS。
V2H。
まで組み合わせれば、
家とクルマの境界はさらに薄くなります。
■「家計簿」も変わってくる
これからは、
住宅ローンだけを見るのでもない。
電気代だけを見るのでもない。
ガソリン代だけを見るのでもない。
家。
クルマ。
電気。
太陽光。
蓄電池。
これを、
家族全体のエネルギーコスト
として考える。
すると、
今まで見えなかったものが見えてきます。
設備が少し高くても、
20年、30年の生活全体ではどうなのか。
逆に、
最初は安くても、
毎月外部からエネルギーを買い続ける仕組みならどうなのか。
そこまで計算する。
これが、
これからの住宅選びだと思っています。
■ただし「太陽光の電気だからタダ」ではありません
ここも大切です。
自宅で発電した電気は、
確かに電力会社からその瞬間に買う電気とは違います。
でも、
完全にゼロ円ではありません。
太陽光発電設備には、
初期費用があります。
パワーコンディショナなどは、
将来交換が必要になる可能性があります。
EV充電設備にも費用がかかります。
そして、
売れば収入になった電気を自家消費するなら、
その売電収入を手放すという機会費用があります。
だからこそ私は、
「太陽光だからタダ」
ではなく、
「その1kWhを、どこで使うと最も価値が高いか」
と考えたいんです。
■家づくりもEVも「数字を測る人」が強い
明工建設が、
気密性能をC値として測る。
室温を見る。
湿度を見る。
電気使用量を見る。
そして私自身、
EVの電費を見る。
全部同じ理由です。
測らないものは、改善できないからです。
感覚だけで、
「たぶん省エネ」
「たぶん快適」
「EVだから安い」
ではなく、
数字を見る。
ただし、
数字に支配されるのでもない。
数字を、
暮らしを良くするための羅針盤として使う。
これが大切です。
■仁藤流の結論。「家+クルマ」でエネルギーを設計する時代へ
これから家を建てる人には、
ぜひ一度考えてみてほしいことがあります。
10年後、20年後、あなたの家族は、どこから生活のエネルギーを手に入れていますか?
全部買うのか。
一部は自宅でつくるのか。
貯めるのか。
クルマにも使うのか。
そして災害時には、
そのエネルギーをどう使うのか。
ここまで考えると、
太陽光発電は、
単なる電気代削減設備ではなくなります。
EVも、
単なるクルマではなくなります。
蓄電池も、
単なる防災設備ではなくなる。
すべてが、
一つの暮らしのエネルギーシステム
になっていきます。
私のEVでは、
ある日の始動後平均電費が、
10.5km/kWh。
そして、
高速道路での移動なども含めた購入後の累積が、
約8km/kWh。
これは私自身の車両・走行条件で出ている実績であって、すべてのEVで同じ数字になるわけではありません。
でも、
この「8」という数字を見ていると、
私は未来の住宅の姿が見えてくるんです。
売れば15円になると仮定した1kWh。
それを、
家族の移動へ変えれば、
私の実績値なら約8km。
太陽の光が、
屋根やカーポートで電気になり、
家で使われ、
クルマへ入り、
家族を8km先まで運んでいく。
家が、暮らしのエネルギー基地になる。
そんな時代が、
もう始まっています。
だから、
これからの家づくりは、
「どんな家を建てますか?」
だけでは足りません。
「どんなエネルギーで、どんな暮らしをしますか?」
そこまで一緒に考える。
それが、
明工建設の考える
仁藤流スマートハウス、そしてスマートオフグリッドハウス
です。
家は住む場所から、
暮らしを整える場所へ。
そしてこれからは、
移動まで支える場所へ。
今日も数字を楽しみながら、
安全運転で、
心地よい道を走っていきたいと思います。
ご縁を大切に唯一無二の家造り。
住んでからがお付き合いの始まり。
おかげさまでありがとうございます。
お読みいただき、ありがとうございます。
もし今回の内容に少しでも共感いただけたなら、
こちらもきっとお役に立てると思います。
明工建設が選ばれる理由とは?
第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。
第2位 圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
光熱費が0円以下にすることが出来る、圧倒的省エネ住宅であなたの家計を守ります。
第3位 売ることが仕事じゃない!お客様のありがとうを考えるご提案

明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。
第4位 最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。



