
皆さま、おかげさまです。
明工建設 代表取締役、一級建築士の仁藤 衛です。
今日は、家づくりにおいて絶対に避けて通れない、
「耐震」
についてお話しします。
きっかけは、木造住宅の耐震化をテーマにした啓発セミナーが各所で開かれています。
耐震診断。
耐震改修。
補助制度。
こうした話を専門家から学べる機会が設けられること自体、
私はとても意味のあることだと思います。
なぜなら、
家づくりを始める時、多くの人は、
キッチン。
収納。
間取り。
外観。
住宅ローン。
こうしたものから考えます。
もちろん、それも大切です。
でも、その前に一度だけ、
こんな質問をしてみてください。
「この家は、大地震のあとも家族が暮らし続けられる家だろうか?」
私はここまで考えて、初めて本当の意味での「強い家」になると思っています。
■まず知ってほしい。「木造だから弱い」は間違いです
よく、
「木造住宅って地震に弱いんですよね?」
と聞かれることがあります。
でも、
木造だから弱い。
鉄骨だから強い。
RCだから絶対安心。
そんな単純な話ではありません。
大切なのは、
その構造を、どう設計して、どう施工したか
です。
木造住宅でも、
適切な構造計画。
壁の配置。
床の剛性。
柱・梁・接合部。
基礎。
地盤。
こうしたものを総合的に考えれば、
高い耐震性能を実現できます。
反対に、
材料が強そうに見えても、
全体のバランスが悪ければ意味がありません。
■1981年以前の木造住宅は、まず耐震診断を
既存住宅については、
一つ大きな目安があります。
国土交通省は、
1981年、昭和56年以前に建てられた建物には、現在より前の「旧耐震基準」で建てられ、耐震性が不十分なものが多く存在する
として、まず耐震診断を行い、必要に応じて耐震改修や建て替えを検討するよう呼びかけています。
ですから、
親御さんの家。
祖父母から引き継いだ家。
中古住宅。
こうした住宅をリフォームする場合には、
内装をきれいにする前に、
「そもそも地震に耐えられる状態なのか」
を確認してほしいと思います。
■実は「新耐震だから安心」とも言い切れません
ここも、
非常に大切です。
1981年以降だから大丈夫。
そう思っている方もいるかもしれません。
しかし国土交通省は、熊本地震の被害を踏まえ、
2000年以前に建築された新耐震基準の在来軸組木造住宅についても、接合部などの状況を確認することを推奨しています。
熊本地震では、旧耐震基準だけでなく、2000年に接合部等の規定が明確化される前の新耐震木造住宅にも倒壊等の被害が確認されました。
つまり、
「1981年以降だからOK」
ではなく、
いつ建てられ、どんな仕様で、現在どんな状態なのか
を見る必要があるんです。
■耐震とは「壁を増やせばいい」話ではありません
耐震改修というと、
「筋交いを増やせばいい」
「耐力壁を増やせばいい」
と考えがちです。
もちろん耐力壁は重要です。
でも、
壁を増やせばそれで終わりではありません。
例えば、
建物の右側だけ強い。
左側だけ弱い。
こういう家では、
地震の時に建物がねじれるように変形する可能性があります。
ですから、
重要なのは、
家全体のバランスです。
耐力壁。
柱。
梁。
床。
屋根。
基礎。
接合部。
これらが一つにつながって、
初めて住宅は地震に抵抗します。
■「耐震等級3だから絶対壊れない」でもありません
明工建設では、
耐震等級3を基本に家づくりを考えています。
耐震等級は1から3まであり、
3が最も高い等級です。
ただし、
ここでも私は、
「等級3なら絶対に壊れません」
とは言いません。
地震は、
揺れ方も違う。
地盤も違う。
建物形状も違う。
繰り返し大きな地震を受けることもあります。
だから、
耐震等級3はゴールではなく、
家族を守るための重要なスタートライン
だと考えています。
■私は「一回の大地震」だけでなく「繰り返す地震」も考えたい
最近の大地震を見ていると、
一度大きく揺れて終わり、
とは限りません。
最初の地震。
その後の余震。
さらに大きな揺れ。
家は、
何度も力を受けることがあります。
そこで、
明工建設では耐震性能に加えて、
制震
という考え方も取り入れています。
■耐震と制震は、同じではありません
簡単に言えば、
耐震は、
「建物を強くして、地震に耐える」
という考え方。
一方、
制震は、
「揺れのエネルギーを吸収して、建物への負担を減らす」
という考え方です。
例えるなら、
耐震は骨格。
制震はショックアブソーバー。
車でも、
ボディが強ければそれだけでいいわけではありません。
サスペンションが衝撃を吸収しますよね。
住宅も、
強さだけでなく、
揺れをどう受け流すか。
私はそこまで考えたいと思っています。
もちろん制震装置の効果は、
装置の種類。
設置方法。
建物形状。
構造設計。
地震動。
などによって変わります。
「付ければ絶対安心」
というものではありません。
■本当の防災住宅は「倒れなければ終わり」ではない
私はここを、
何度もお伝えしています。
家が倒れなかった。
それは、
とても大切です。
でも、
地震の翌日、
その家で暮らせなかったらどうでしょう。
電気がない。
水がない。
暑い。
寒い。
トイレが使えない。
スマートフォンを充電できない。
余震が怖くて眠れない。
だから私は、
「命を守る耐震」と「生活を守る防災」は別の段階
だと考えています。
まず、
建物が家族を守る。
次に、
その家で生活を続けられる。
ここまで考える。
■だから明工建設は「耐震」だけを単独で考えない
私たちは、
健康。
省エネ。
防災。
この三つを、
別々に考えないようにしています。
例えば、
耐震等級3。
制震装置。
これは、
地震への備え。
そして、
高断熱。
高気密。
これは、
普段の快適性や省エネ。
でも、
停電した時にも、
外気温の影響を受けにくく、
少ないエネルギーで室温を維持しやすい家は、
防災にもつながります。
さらに、
太陽光。
蓄電池。
HEMS。
EVやV2H。
これらも、
普段は省エネ。
災害時には、
条件次第で生活を維持するための電源になります。
全部、
つながっているんです。
■高気密・高断熱は「地震に強い」という意味ではありません
ここは、
混同しないでください。
高気密だから、
耐震性が高い。
高断熱だから、
地震に強い。
そういうことではありません。
耐震性能は、
構造設計でつくります。
断熱性能は、
温熱設計。
気密性能は、
施工品質。
それぞれ違う性能です。
しかし、
「災害後も家で暮らす」
というところまで考えると、
すべて必要になってきます。
私はそれを、
住宅を一つのシステムとして考える、
という言い方をしています。
■C値を測る理由も「実際に建った家」を確認するため
明工建設では、
気密性能について、
実際に建てた住宅で気密測定を行っています。
図面上で、
「高気密仕様です」
と言うだけではなく、
実物で確認する。
これは耐震にも通じる考え方です。
計算した。
設計した。
仕様書に書いた。
それで終わりではない。
現場で、その通りにつくられているか。
住宅性能は、
最後は施工品質で決まります。
■「施工の見えない部分」が、30年後に差をつくる
完成見学会では、
柱の金物は見えません。
耐力壁も隠れます。
断熱材も隠れます。
気密処理も隠れます。
基礎の鉄筋も見えなくなります。
つまり、
家が完成した瞬間には、
本当に重要なものの多くが見えなくなっている
んです。
新築時、
どの住宅もきれいです。
差が分かりにくい。
でも、
10年。
20年。
30年。
暮らすと、
その見えなかった部分が効いてくる。
私は、
住宅は、
「建てた時より、暮らし始めてから差が出る商品」
だと思っています。
■耐震性能も「年月」と一緒に考える
新築時に強かった。
それだけではなく、
その性能を長く維持できるか。
雨漏り。
結露。
腐朽。
シロアリ。
こうした劣化によって、
構造材へ影響が出れば、
住宅の耐久性にも関係してきます。
だから、
耐震だけ考えて、
防水を軽視する。
耐震だけ考えて、
壁内結露を無視する。
これも違います。
構造を長く健全な状態で保つことまで含めて、耐震住宅。
私はそう考えています。
■だから「空気」と「水分」の管理も構造を守る
明工建設が、
高気密。
高断熱。
第一種熱交換換気。
温湿度管理。
こうしたところを重視する理由も、
快適性だけではありません。
建物内部へ、
湿気を含んだ空気が意図せず入り続ける。
そこで結露する。
こうした状態は、
長期的に構造材や周辺部材へ悪影響を与える可能性があります。
もちろん、
高気密だから結露しない、
という単純な話ではありません。
断熱。
防湿。
通気。
換気。
冷暖房。
施工。
全部を適切に組み合わせる必要があります。
■「正圧の家」も耐震の代わりにはならない。でも災害後の生活には関係する
明工建設が大切にしている、
「深呼吸する正圧の家」
という考え方。
これは、
耐震性能そのものを高める技術ではありません。
でも、
地震後も住宅が安全で、
在宅避難ができる状態なら、
計画換気によって室内環境を整えることは、
その後の生活に関係します。
花粉や外気由来粒子についても、
適切なフィルターを通して給気し、
侵入低減を図る。
ただし、
「PM2.5も完全にシャットアウト」
などとは言いません。
フィルター性能。
建物の隙間。
換気量。
窓や玄関の開閉。
メンテナンス。
条件によって変わるからです。
■太陽光・蓄電池・V2Hも「耐震の次」を考える設備
地震に耐えた。
でも、
地域が停電した。
その時、
太陽光発電。
蓄電池。
対応するEVとV2H。
こうしたものがあれば、
システムや天候、蓄電量などの条件次第で、
照明。
冷蔵庫。
スマートフォン。
換気。
場合によっては空調。
などへ電力を供給できる可能性があります。
ここでも、
「蓄電池があるから普段通り生活できる」
とは限りません。
容量。
出力。
回路構成。
残量。
発電量。
によって変わります。
だからこそ、
家づくりの時に、
停電したら何を優先して動かすのか
まで考えておく。
これが本当の防災設計だと思います。
■既存住宅なら「まず診断」が一番大切
今、
古い木造住宅へ住んでいる方。
不安だから、
いきなり壁を増やそう。
屋根を軽くしよう。
制震装置を付けよう。
その前に、
まず、
耐震診断です。
国土交通省も、特に1981年以前の住宅について耐震診断を促しています。診断の結果、耐震性が不足している場合には耐震改修や建て替えを検討するというのが基本的な流れです。
住宅によって弱点は違います。
基礎かもしれない。
接合部かもしれない。
壁量かもしれない。
壁配置かもしれない。
屋根重量かもしれない。
だから、
診断せずに「この工事をやれば安心」とは言えません。
■耐震改修には税制支援が使える場合もあります
耐震化には、
費用がかかります。
だからこそ、
自治体の補助制度や税制優遇を確認してほしいと思います。
国土交通省によると、一定の条件を満たす旧耐震住宅を現行耐震基準に適合させる耐震リフォームについては、所得税の税額控除を受けられる可能性があります。現行案内では、対象期間や住宅・工事の要件が定められています。
また、
自治体によって、
耐震診断。
補強計画。
耐震改修。
に対する補助制度が用意されている場合があります。
制度内容は地域や年度で変わるので、
お住まいの自治体へ確認してください。
■新築なら「耐震等級いくつですか?」の次を聞く
これから家を建てる方には、
住宅会社へ、
ぜひ聞いてほしいことがあります。
「耐震等級はいくつですか?」
これは当然。
その次です。
「その耐震等級は、どう確認していますか?」
構造計算はどうしているのか。
基礎まで含めて検討しているか。
壁の偏りはどう確認しているか。
接合部はどう考えているか。
地盤条件はどう反映しているか。
制震装置を使うなら、
なぜその位置なのか。
ここまで聞いてみてください。
「等級3ですから安心です」
で終わるのか。
それとも、
根拠まで説明してくれるのか。
住宅会社の姿勢が見えてきます。
■さらに聞いてほしい。「地震の翌日は?」
そして私は、
もう一つ、
住宅会社へ聞いてほしい質問があります。
「大地震の翌日、この家でどう暮らせますか?」
電気は?
水は?
トイレは?
換気は?
暑さ・寒さは?
食料は?
通信は?
ここまで考えている住宅会社なら、
耐震を、
単なる構造スペックではなく、
暮らしの継続
として考えているはずです。
■子育て世代にこそ「30年後」を見てほしい
30代で建てた家なら、
60代でも住みます。
40代なら、
70代でも住むでしょう。
今は、
子どもを守る家。
でも将来は、
自分たちの老後を守る家になります。
だから、
今だけ格好いい家ではなく、
30年後にも安心できる家を考えてほしい。
私はそう思います。
■地震で本当に守りたいものは「建物」ではない
耐震の話をすると、
どうしても、
柱。
梁。
壁。
基礎。
という建物の話になります。
でも、
住宅会社が本当に守りたいものは、
建物そのものではありません。
そこで暮らす人です。
建物は、
家族を守るための器です。
だから、
「家が倒れなかった」
だけでは足りない。
家族が無事で、
その後も生活できる。
そこまで考えたい。
■仁藤流の結論。「強い家」とは、住んでから安心が積み上がる家
新築した日の住宅は、
どこもきれいです。
玄関も、
キッチンも、
壁も、
床も、
ピカピカ。
本当の差が出るのは、
そこからです。
最初の台風。
最初の真冬。
最初の猛暑。
最初の地震。
10年後。
20年後。
30年後。
その時、
初めて、
見えなかった家づくりの差が見えてきます。
だから私は、
家は完成した日がゴールではなく、そこから評価が始まる商品
だと思っています。
耐震等級3。
制震。
高断熱。
高気密。
気圧調整式第一種全熱交換換気。
圧力を考えた空気設計。
太陽光。
蓄電池。
HEMS。
EV・V2H。
一つ一つは別の技術です。
でも、
目的は同じです。
家族が、できるだけ頑張らなくても安心して暮らせる家をつくること。
耐震とは、
「地震に勝つこと」ではありません。
地震が来ても、
家族の人生をできるだけ途切れさせないこと。
私は、
それこそが本当の防災住宅だと考えています。
もし、
ご自宅が古い木造住宅で、
「この家、大丈夫かな」
と思ったことがあるなら、
不安のままにしないでください。
まず、
築年数を確認する。
図面を確認する。
必要なら耐震診断をする。
そして、
これから家を建てる方なら、
デザインや設備を決める前に、
一度住宅会社へ、
こう質問してみてください。
「この家は、大きな地震の後も家族を守り、暮らしを続けられるように、どう設計されていますか?」
その答えの中に、
その住宅会社が考える
「本当の家づくり」
が表れると思います。
ご縁を大切に唯一無二の家造り。
住んでからがお付き合いの始まり。
おかげさまでありがとうございます。
お読みいただき、ありがとうございます。
もし今回の内容に少しでも共感いただけたなら、
こちらもきっとお役に立てると思います。
明工建設が選ばれる理由とは?
第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。
第2位 圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
光熱費が0円以下にすることが出来る、圧倒的省エネ住宅であなたの家計を守ります。
第3位 売ることが仕事じゃない!お客様のありがとうを考えるご提案

明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。
第4位 最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。



