【仁藤流・経済の核心】

なぜ住宅ローンは「不安」になるのか

――MMT(現代の貨幣の現実)から読み解く、お金・銀行・家の本当の関係

こんにちは。明工建設の仁藤です。
今回は少し深いテーマに踏み込みます。

住宅ローン
この言葉を聞いた瞬間、多くの方の頭には、
「借金」「一生の重荷」「金利が上がったらどうしよう」
そんなイメージが浮かぶのではないでしょうか。

ですが、私は家づくりと同時に、
お金の仕組みそのものを長年学んできた立場として、
はっきり言えます。

住宅ローンの不安の正体は、
「金利」でも「借金額」でもありません。
お金の仕組みを知らされてこなかったことです。

今回は、**現代貨幣理論(MMT)**が明らかにした
「お金の本質」を踏まえながら、
住宅ローンと私たちの暮らしを、
仁藤流の視点で一つに結び直すブログです。

※本記事は、MMTの基本的な考え方を体系的に整理した資料を学習した上で、その内容を生活者・住宅取得者の視点で再構成しています 知識ゼロから分かるMMT入門


1|そもそも「お金」とは何か?

まず、ここから始めなければなりません。

私たちは無意識に、
「お金=価値のあるモノ」
「限りあるもの」
と思い込んでいます。

しかし、MMTが突きつける最初の事実は、これです。

お金とはモノではない。
債務と債権の“記録”である。

あなたの銀行口座にある残高。
あれは金庫の中に眠る紙幣ではありません。
ただの数字=データです。

では、その数字はどこから来たのか?


2|銀行は「預金を集めて貸している」のではない

ここが、住宅ローンの理解で最も重要なポイントです。

一般にはこう思われています。

「銀行は誰かの預金を集めて、それを住宅ローンとして貸している」

しかし、これは事実ではありません。

現実には、

銀行は、貸した瞬間にお金を“新しく生み出している”

のです。

住宅ローンを契約した瞬間、
銀行はあなたの口座に数字を書き込みます。

それが、
✔ 新しい預金
✔ 新しいお金
です。

この仕組みを、
**信用創造(マネークリエーション)**と呼びます。

つまり、

  • 銀行は「あるお金」を貸しているのではない
  • 貸すことで、お金を生んでいる

これが現代の金融の現実です。


3|住宅ローン=誰かのお金を奪う行為ではない

この事実を知ると、
住宅ローンの見え方が一変します。

住宅ローンは、

  • 誰かの貯金を奪う行為でも
  • 社会に負担をかける行為でもない

新しい経済活動を生み出す起点です。

家が建つことで、

  • 建設業が動く
  • 資材が流通する
  • 地域経済が回る

そして何より、

人が安心して暮らし、働き、子育てできる環境が生まれる

MMT的に見れば、
住宅ローンは
経済を健全に循環させるための装置なのです。


4|では、なぜ「借金=悪」という空気が作られたのか?

ここで、重要な話をします。

私たちは長年、

  • 国の借金は危険
  • 赤字は悪
  • 借金は将来世代へのツケ

という言葉を刷り込まれてきました。

しかし、MMTはこう整理します。

政府の赤字は、民間の黒字である

これは会計上の事実です。

政府が支出すれば、
必ず誰かの所得になります。

国の赤字=
家計や企業の黒字。

この関係を無視して、
「借金=悪」と恐怖だけを煽ることが、
結果として何を生んだのか。

  • 不安
  • 過剰な節約
  • 住宅投資の萎縮

そして、
「家を持つこと」そのものへの恐怖です。


5|住宅ローン金利が上がるとき、本当に起きていること

前回までの記事で触れてきましたが、
金利が上がると、こう言われます。

「お金の価値が上がった」
「資金調達コストが上がった」

しかし、住宅ローンの本質から見れば、

  • すでに創造されたお金
  • すでに存在する債権・債務

に対して、

あとから“ルール”を変えている

にすぎません。

MMTの視点では、
金利とは「市場の自然現象」ではなく、
制度と政策の産物です。

つまり、

金利はコントロールされている

にもかかわらず、
その変動リスクを
個人の生活だけに背負わせる構造が、
今の住宅ローン不安の正体です。


6|だからこそ重要になる「住んでからのコスト」

ここで、
仁藤流の結論につながります。

MMTが教えてくれるのは、

本当の制約は、お金ではない。
実物資源と生活の持続性だ

という考え方です。

これを住宅に当てはめると、答えは明確です。

  • 金利が0.2%上がること
    よりも
  • 光熱費が毎月2万円高いこと
  • 住宅ローンが35年あること
    よりも
  • 住んでからの医療費・修繕費が膨らむこと

こちらの方が、
家計にとっては圧倒的に重い

だから私は言い続けています。

家は「買う時の金利」ではなく、
「住んでからのコスト」で選べ

これは感覚論ではありません。
貨幣の本質を理解した、経済合理性そのものです。


7|MMTで見たとき「良い住宅」とは何か?

MMTの視点で見れば、
良い住宅とはこう定義できます。

  • 長期間にわたり
  • 家計の支出を安定させ
  • 社会コスト(医療・エネルギー)を減らし
  • 人の生産性と幸福度を高める

住宅ローンの額や金利は、
そのための手段にすぎません。

逆に言えば、

住んでからお金がかかり続ける家こそ、
本当の「経済リスク」

なのです。


8|結論|MMTが照らす、住宅ローンの本当の姿

最後に、
今回のブログを一文でまとめます。

住宅ローンとは、
借金の物語ではない。
社会と暮らしを支える“仕組み”の一部である。

不安になる必要はありません。
ただし、

  • お金の仕組みを知らず
  • 家の性能を軽視し
  • 住んでからのコストを考えない

これだけは、避けてください。

MMTは、
「無限に使え」と言う理論ではありません。

現実を正しく見ろ
恐怖ではなく、構造で考えろ

そう教えてくれる理論です。

住宅ローンも同じです。

金利ではなく、
借金額でもなく、
暮らし全体の設計で考える。

それが、
経済を理解した者としての、
そして家づくりのプロとしての
仁藤流・最終解説です。

ご縁を大切に唯一無二の家づくり

おかげさまでありがとうございます。

【借金=悪の嘘】住宅ローンに怯えるな。MMT(現代貨幣理論)で暴く「銀行とお金の正体」と、金利よりも恐れるべき「真のリスク」#明工建設 - YouTube

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