「あたりまえの家」は、
どうしてここまで本気に向き合ったのか。
これは商品説明のページではなく、開発秘話のページです。
プロジェクトリーダー奥柿が何に違和感を持ち、どこで壁にぶつかり、それでもなぜやり切ろうと思ったのか。
女性スタッフの神崎が聞き手となって、その背景にある本音と熱量をたどります。
価格高騰の中でも、普通に働くご家族が普通に家を持てる形をつくりたいという思いから、 「あたりまえの家」の企画を立ち上げた。
家づくりを考える側の目線に近い立場で疑問を投げかけながら、奥柿の開発背景や本音を引き出していく聞き手役。
始まりは、コロナ禍以降の値上がりに対する、
強い違和感でした。
ー神崎:最初この企画を聞いた時、正直驚きました。こんなことやっていいの?って。かなりとがった企画だと思うのですが、どういった経緯で開発をされたんですか?
奥柿:私はこの業界で20年働いてきたんですけど、以前は、いわゆる一般的な年収の方でも、当たり前に家を建てられていたんですよ。
奥柿:でも、コロナ禍以降の値上がりで、住宅価格がどんどん上がっていったんです。最初は「いや、困ったな」くらいだったんですけど、数年たった今は、お金に余裕のある人じゃないと買えないような雰囲気まで出てきてしまったなと思っています。
奥柿:なのに、ハウスメーカーの多くは毎年のように増収増益なんですよね。このギャップは、さすがにおかしいなって思い始めたのがきっかけでした。
ー神崎:たしかに、建てたい気持ちはあるのに、最初の段階で「うちは無理かもしれない」と思ってしまうご家族は多いですよね。
奥柿:はい。だから、当社も色々な企画や商品を導入してみたんです。ただ、どれも一定の効果はあるものの、根本的な解決が難しかった。
奥柿:だったらもう、自分でやるしかないなと思いました。いわゆる一般的な収入の方でも、普通と言われる家をちゃんと建てられるようにしよう、と。なんだか意地になってしまったのですが、なぜだかここを諦めたくなかったんです。
普通に働くご家族が、普通に家を建てられる。その当たり前を、もう一度ちゃんと取り戻したかったんです。
でも、ただ安ければいいという話には、
どうしてもしたくありませんでした。
ー神崎:価格の話になると、どうしても「安くするしかない」と考えがちだと思うんですが、最初はやっぱりそこから考えたんですか?
奥柿:そうですね。最初は、やっぱり安い家を考えました。性能や品質を落とせば、十分に安価にすることはできた。でも、今後の生活を考えると、それじゃダメだなと思いとどまったんです。
奥柿:次に、高性能な家を少しでも安くできないかって考えました。代替品を考えたり、設計の妙を使いやれないかって。でも、結局は今の当たり前な金額とそんなに差が出なかった。今の業界では当たり前の金額だったとしても、それだと結局、家を買えない人を増やすだけになってしまうんですよね。
ー神崎:でも、暮らす人のことを考えたら安いだけでも不安ですし、逆に性能が良くても届かなければ意味がないですよね。本当に難しいところです。
奥柿:そうなんです。そこで考えついたのが、高性能だけど、安価な家でした。普通に考えたら、なかなか両立しないじゃないですか。でも、これができたら今困っている人たちが本当に喜んでくれる。これしかないな、って思ったんです。
奥柿:そうは思ったのですが、そんなことが簡単にできるなら、もうみんなやってるんですよね。実際やってみたら、ほとんど無理なんじゃないかと思うくらい大変でした。理由は単純で、良いものは高いし、安いものはやっぱりどこか弱くなりやすいからです。作っても作っても理想とは程遠い商品ばかりでした。
奥柿:この壁にぶつかってからは、なかなか前に進めない日がずっと続きましたね。でも、ここで引いたら意味がないとも思っていました。
発想が変わったのは、
「まだやれる方法がある」と思えた瞬間でした。
ー神崎:そこから、どうやって今の形にたどり着いたんですか? 正直、普通ならそこで行き詰まってしまいそうです。
奥柿:正直行き詰っていましたよ。ただ、そんな時に、ある商品に目が留まったんです。それが「エリア限定販売のハンバーグ」でした。
奥柿:そのハンバーグって、このエリアでしか食べられないのに、すごくおいしいって有名なんです。でも、エリアの外に広げようともしていない。だからこそ、広告費を大きくかけなくても、安くて、しかも品質をちゃんと保てているんだと気づきました。
ー神崎:なるほど……ハンバーグの話が、住宅の考え方につながっていったんですね。
奥柿:はい。これ、住宅にも応用できるんじゃないかと思ったんです。そう考えて、住宅に「エリア限定」を当てはめてみました。
奥柿:すると、たったそれだけのことなのに、費用がかなり削減できるって分かったんです。エリアを限定することで、職人さんの交通費も、監督の管理費も大きく削減できます。職人さんも現場をハシゴしやすくなるので、負担も減らせる。余計な費用をかけなくても、品質を維持できる形が見えてきました。
ー神崎:さらにエリアを絞るだけじゃなくて、部材の考え方まで見直したのは大きかったですね。そこも詳しく聞かせてください。
奥柿:そうです。使う部材も、ある程度限定してみました。これまでは、一般的な工務店と同じように「何でも使えます」って言ってきて、それが他社との差別化だと思っていたんです。
奥柿:でも、そのせいで仕入れ先が多くなって、結果として仕入れ業者さんからしたら、一社あたりの購入額が少ない取引先になっていたんです。それを絞ることで、一つの仕入れ先から多くの部材を買うことになる。すると、今まではあり得なかったくらい値引きしてもらえるようになったんです。
奥柿:そうやって、品質を下げずに価格を下げる道筋が、やっと見えてきました。ここで初めて、本当に届けられるかもしれないと思えたんです。
「100棟限定」も「1,680万円」も、
理由を持って決めた数字です。
ー神崎:100棟限定という言葉だけ見ると、特別感のためにも見えるんですが、実際はもっと現実的な理由があったんですよね?
奥柿:はい。掛川で100棟と限定したことで、仕入れ先にも「100棟分だけだから」って、少し無理をした値段交渉ができました。これは大きかったです。
奥柿:ただ、実はこれはただのカッコつけで、実際には当社の利益を考えると、100棟以上やったら利益が少なすぎて、会社に迷惑を掛けてしまう水準になってしまうんです。だからこそ、限定には大きな意味がありました。
ー神崎:そこまで細かく積み上げて、ようやくたどり着いたのが今の金額なんですね。数字だけを見るのと、重みが全然違います。
奥柿:そうです。その他にも、いろいろな施策を重ねました。中には数円単位での価格交渉もありましたし、その積み重ねで、ようやく目標だった1,680万円にたどり着けたんです。なんと嬉しいことに価格調整が上手にいったことで、そこには、将来の安心でもある太陽光発電も入れることができました。
ー神崎:この金額に理由があると聞くと、ただ安くした数字ではないんだなと感じます。1,680万円にはどんな意味があるんでしょうか?
奥柿:この企画を考える時に、一番最初に金額を考えました。この企画は積み重ねの結果1,680万円になったのではなく、ある指標から逆算し、1,680万円が最も良い数字としてそこに合わせた商品づくりとした企画を始めたんです。
奥柿:その指標とは、いわゆる普通と言われる方々、年収400万円の方がローンを組んだ時に、安心ラインと言われる、ローンの返済比率、25%以下に収めやすい金額になる。それがこの1,680万円なんです。
奥柿:仕様と価格のページでも説明していますが、1,680万円の家に、掛川での平均的な価格の土地と諸経費などを入れた総額3,200万円だと、月々の支払いは約8万円になります。この数字が、安全ラインとされる返済比率25%以下のラインなんです。
奥柿:当たり前な暮らしをするのに、オーバーローンは絶対に禁止事項。なので、私はこのラインを守りたくて、1,680万円を今回のメイン金額に設定しました。そして、この金額の中で、やれる最大限を全部入れ込んで設計したのが、今回の「あたりまえの家」です。
最初は一度あきらめてしまった人に、
もう一度前を向いてほしかったからです。
ー神崎:最後に伺いたいんですが、この企画をいちばん届けたいのは、やっぱり一度あきらめてしまった方ですか?
奥柿:そういうわけでもありません。こういう経緯で開発した「あたりまえの家」なんですが、最初は、ハウスメーカーなどで家を諦めてしまった人に届けたい一心からでした。
奥柿:私がこの業界に入った20年前、その時の普通の家族が叶えられた幸せを、今の人たちにも味わってもらいたかったんです。
奥柿:実は、私自身も3年前に家を建てました。そこで気が付いたのですが、これは恥ずかしい話ですけど、私は20年も家を売っていたのに、実際に家を手に入れるとこんなに安心できるんだってことを、自分が建てるまで本当の意味では分かっていなかったんです。
奥柿:そういった良さが分かった今だからこそ、多くの方に、特に一度諦めてしまった方に、この企画を届けたいと思って始めました。もう無理だと思ってしまった人にこそ、まだ方法はあるかもしれないと感じてもらいたいんです。
奥柿:その他にも、現在検討中の方、これから始めて検討する方。色々な方にも見て欲しい企画に最終的になりました。ある程度エリアを絞っていますので、誰もがとは言えませんが、多くの方に検討をして欲しいと思っています。
ー神崎:ありがとうございます。奥柿さんの熱い気持ちが伝わってきました。こんなに良い企画です。私も多くの方に検討してもらいたいと思いました。ぜひ、これを読んだ皆さんには、まずはアクションを起こしてもらいたいなって思います。
家をあきらめた人に、もう一度「自分たちにもできるかもしれない」と思ってもらえる企画にしたかった。そのために、ここまでやりました。
一度諦めてしまった人も
まだ建てると決めていない人も
一度気持ちを、お聞かせてください。
相談だけでも大丈夫です。家づくりに感じている不安や迷い、そして一度閉じてしまった気持ちも含めて、まずは聞かせてもらえたらと思っています。
奥柿 忍
