梅雨時こそ分かる本物の住宅性能。掛川モデルハウスが示した「床下21℃・湿度54%」の意味

おかげさまです。

明工建設の仁藤です。

梅雨に入ると、家の本当の性能が見えてきます。

晴れた日に見学すると、どの家もきれいに見えます。

デザインも良く見えます。

照明も映えます。

でも、家の本当の力は、外がジメジメした日にこそ現れます。

今回、掛川モデルハウスで非常に興味深いデータが取れました。

外気は、

23℃・湿度69%

一方、モニターに表示された室内は、

21℃・湿度54%

でした。

しかも、ここで言う「室内」とは、実は居室ではありません。

1階床下、つまり基礎内空間の環境です。

私はこの数字を見て、改めて思いました。

家づくりで本当に見るべきものは、見た目のデザインだけではない。

むしろ、見えない空気環境こそが家の寿命と家族の健康を左右するのです。


外気23℃・湿度69%とは、どういう空気なのか

まず、外の空気を見てみましょう。

23℃・湿度69%。

気温だけ見れば、それほど暑くありません。

しかし湿度69%という数字は、梅雨特有の「重たい空気」です。

この状態では、汗が蒸発しにくくなります。

身体はベタつき、空気は重く感じ、室内にそのまま取り込めば、カビやニオイの原因にもなります。

厚生労働省が示す建築物衛生法の空気環境基準でも、相対湿度は40%以上70%以下が基準とされています。つまり外気69%は、基準の上限ギリギリに近い湿度環境です。

ここで大切なのは、

「気温が低いから安全」

ではないということです。

梅雨時期の家づくりで怖いのは温度だけではありません。

湿気です。


なぜ床下湿度が大事なのか

一般の方は、リビングや寝室の温度湿度は気にします。

しかし床下の空気環境まで気にする方は多くありません。

でも、プロの視点から言えば、床下こそ家の健康診断で最初に見るべき場所です。

なぜなら床下は、

木材

基礎

断熱材

配管

土台

構造躯体

が集まる、家の根っこの部分だからです。

ここが湿れば、家全体の寿命に影響します。

床下の湿気は、カビ、腐朽、シロアリ被害など住宅トラブルの原因になるとされています。

つまり床下は、人間で言えば血流や内臓のようなものです。

見えないからといって、軽く見てはいけません。


一般的な床断熱の家で起こりやすい問題

多くの住宅では、床断熱という考え方で家をつくります。

床下は外部空間に近い扱いです。

基礎パッキンなどから外気を入れて、床下を換気する考え方です。

冬や乾燥した季節ならまだよいかもしれません。

しかし梅雨時期はどうでしょうか。

外気が23℃・湿度69%のような高湿度状態であれば、その湿った空気を床下へ入れることになります。

しかも床下は地面や基礎の影響で温度が低くなりやすい。

暖かく湿った外気が、温度の低い床下に入る。

すると相対湿度はさらに上がりやすくなります。

これが床下のジメジメ、カビ臭、木材の含水率上昇につながります。

岩手県の研究報告でも、床下の温湿度は外気の影響を強く受け、夏は高温高湿に変動することが示されています。

つまり、

梅雨に湿気を含んだ外気を床下へ入れる設計は、空気環境の読み方を間違えるとリスクになる

ということです。


カビと腐朽菌は「湿気」を待っている

木材が腐る原因の一つに腐朽菌があります。

腐朽菌は、木材の主成分を分解し、構造強度を落とします。

腐朽菌が繁殖しやすい条件として、湿度85%以上、木材含水率25%以上、温度20〜30℃などが挙げられています。

ここで注目してほしいのは温度です。

20〜30℃。

まさに梅雨から夏の床下が入りやすい温度帯です。

そして湿度が上がれば、木材の含水率も上がりやすくなります。

さらに文部科学省のカビ対策資料では、温度25℃で相対湿度70%ではカビが数か月で繁殖し、75%を超えると速度が急激に早まり、90%ではさらに増殖が進むとされています。

つまり、梅雨時の高湿度は、単なる不快感ではありません。

家にとっては、静かな劣化の入口なのです。


湿気はシロアリリスクにもつながる

シロアリは湿った環境を好みます。

床下が高湿度になり、木材が柔らかくなり、腐朽やカビが進むと、シロアリ被害のリスクも高まります。

床下の湿気を放置することによるデメリットとして、木材腐朽、カビ、シロアリなど害虫の発生、住宅寿命の低下が挙げられています。

もちろん湿気だけで必ずシロアリが発生するわけではありません。

しかし、湿気がある床下は、シロアリにとって活動しやすい条件を作ります。

私はこれを、お客様にこう説明します。

床下の湿気は、家にとっての生活習慣病です。

すぐには倒れません。

でも、少しずつ確実に効いてくるのです。


掛川モデルハウスの床下21℃・湿度54%がなぜすごいのか

では今回の掛川モデルハウスの数字を見てみましょう。

外気は、

23℃・69%

床下基礎内は、

21℃・54%

外の空気はかなり湿っています。

しかし基礎内は54%。

これは非常に安定した数字です。

人が快適に感じやすい湿度はおおむね50〜60%前後です。

そして床下という、一般的には湿気が気になりやすい場所で54%を維持している。

これは単なる偶然ではありません。

高気密高断熱。

気圧調整式第一種全熱交換換気システム(エクリア)

基礎内空間の空気管理。

そしてecowin HYBRIDの輻射冷暖房と除湿。

これらが組み合わさっているからこそ、床下まで安全な空気環境が維持できているのです。


ecowin HYBRIDの結露は「除湿している証拠」

写真を見ると、ecowin HYBRIDのパネルに水滴が付いています。

これを見て不安に思う方もいるかもしれません。

しかしこれは、むしろ正しく除湿が働いている証拠です。

湿った空気が冷えたパネルに触れることで、空気中の水分が水滴として取り出されます。

つまり、空気中の余分な湿気を見える形で回収しているのです。

一般的なエアコンも除湿しますが、風で冷やすため、冷えすぎや気流の不快感が出やすいことがあります。

ecowin HYBRIDは輻射を活用するため、風に頼りすぎず、空気の質感を整えやすい。

お客様が、

「空気が軽い」

「ジメジメしない」

「森林の中にいるみたい」

と感じる理由は、まさにこの湿度コントロールにあります。


見えるデザインと、見えない空気環境

家づくりでは、どうしても目に見えるものに意識が向きます。

外観。

キッチン。

床材。

照明。

クロス。

もちろん大切です。

私もデザインを軽視しているわけではありません。

しかし、暮らしの満足度を長く支えるのは、目に見えないものです。

空気。

湿度。

温度ムラ。

気流。

床下環境。

壁の中の乾き方。

これらは写真では伝わりません。

SNS映えもしません。

でも、毎日の睡眠、体調、掃除のしやすさ、カビの出にくさ、家の寿命に深く関わります。

私は思います。

見えない空気を見ようとしない家づくりは失敗です。


家は完成した瞬間ではなく、梅雨に評価される

完成見学会では、どの家もきれいです。

新しいからです。

でも、本当に見るべきは、

梅雨にどうなるか。

夏にどうなるか。

冬の朝にどうなるか。

5年後にどうなるか。

10年後にどうなるか。

床下が湿っていないか。

カビ臭がしないか。

空気が重くないか。

室内干しが乾くか。

こうした現実の暮らしに性能が現れるのです。

掛川モデルハウスの床下21℃・湿度54%という数字は、

単なる測定値ではありません。

明工建設が大切にしている、

見えない環境を整える家づくり

の証明です。


仁藤流の家づくりとは

仁藤流の家づくりは、単に高断熱高気密を目指すものではありません。

空気を整える。

湿度を整える。

気圧を整える。

エネルギーを整える。

そして、家族の健康と家計を整える。

それが仁藤流です。

家は箱ではありません。

家族の命を支える環境装置です。

だからこそ私は、床下の数字まで見ます。

壁の中の湿気まで考えます。

空気の流れまで設計します。


家づくりを考えているあなたへ

もし今、家づくりを考えているなら、

展示場の見た目だけで判断しないでください。

キッチンのグレードだけで判断しないでください。

坪単価だけで判断しないでください。

その会社に、こう聞いてみてください。

「梅雨時の床下湿度はどう管理していますか?」

「外気が高湿度の時、床下に湿気を入れませんか?」

「基礎内の空気環境を実測していますか?」

「結露やカビ、シロアリリスクをどう考えていますか?」

この質問に明確に答えられない会社なら、少し立ち止まった方がいいかもしれません。

見えない空気を説明できない会社に、家族の未来を任せるのは危険です。


最後に

掛川モデルハウスでは、梅雨時期こそ本物の性能を体感できます。

外は23℃・湿度69%。

しかし基礎内は21℃・湿度54%。

家の根っこである床下が、安全で安定している。

これが、住まいの安心につながります。

目で見えるデザインも大切です。

でも、目に見えない空気環境はそれ以上に大切です。

ぜひ一度、掛川モデルハウスで体感してください。

数字ではなく、身体で分かるはずです。

「家の性能とは、こういうことなのか」

と。

ご縁を大切に唯一無二の家造り。

おかげさまでありがとうございます。

明工建設株式会社
仁藤流スマートオフグリッドハウス
掛川モデルハウスより

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