「見えないつながりの中に住む」──仁藤流スマートハウス、その原点と進化

たとえば、森の中で木漏れ日に包まれて座っているとき、人は「安心」と「開放」を同時に感じるものです。
頭上の葉が日差しを和らげ、目の前の景色が広がっていくような──そんな空間を、あなたの家にできたらどうでしょうか?


■始まりはシカゴ──フランク・ロイド・ライトとの出会い

「空間とは、ただ四角く切り取られた箱ではない。人が“心地よく在る”ための『流れ』である。」

この思想に初めて触れたのは、私がまだ若かりし頃、アメリカ・シカゴに留学していたときのことでした。

フランク・ロイド・ライトの代表作「ジェイコブス邸」に出会い、その空間構成に心を奪われた瞬間を、今もはっきり覚えています。壁で遮断するのではなく、見えそうで見えない視線。近くにいるけど、邪魔しない距離。自然と一体化するかのような素材と光の使い方。

ライトの有機的建築思想は、「建物に住む」のではなく、「空間の流れに包まれて暮らす」という感覚を教えてくれました。


■暮らしの本質は、「心の距離」にある

日本の住宅では、つい「間取り」や「広さ」といった数値で快適さを測ってしまいがちです。

でも実際には、広いだけの空間にいても、孤独を感じることはある。逆に、狭くても「ちょうどいい距離感」があれば、人は安心し、満たされる。

ライトが示したのは、「対角線上の視界」と「コア(中心)」によって生まれる、絶妙な“気配のつながり”でした。
キッチンで料理をしていても、リビングの家族の笑い声が聞こえる。でも目線は合わない。そんな“つかず離れず”が、私たちの深層心理に心地よさを生むのです。


■見えない「包容力」を、設計に宿す

仁藤流スマートハウスでは、この「包まれる感覚」を最も大切にしています。

それは、壁で囲うという意味ではなく、
・天井の高さのリズム
・空間の奥行き感
・視線の抜け方
・光と影のグラデーション

といった“設計の呼吸”によって、住む人が自然と深くリラックスできる空間を作るということ。

たとえるなら、静かな図書館でページをめくるように、心が整っていく住まい。


■素材が「語る」──無駄を削ぎ落とした美学

ライトのジェイコブス邸では、戦後の物資不足という制約の中で、左官を使わず、素材をそのまま見せる「ダイレクトな素材感」が採用されていました。

それはただのコスト削減ではありません。
・木目の揺らぎ
・コンクリートの手触り
・鉄の冷たさと重さ

これらが、“言葉を超えて語りかけてくる”ような、力強くも静かな美しさをつくりだしていたのです。

仁藤流の家づくりでも、むやみに塗装で覆わず、素材本来の経年美を活かす設計を大切にしています。
それは、家が「育つ」ことを信じているからです。


■時代が追いついた──オフグリッド×IOTの融合へ

今、エネルギー価格の高騰や、持続可能な社会への移行が叫ばれる中で、仁藤流スマートハウスは、また一歩先へと進化しています。

電気を買わない家「オフグリッドハウス」──それは、自立型太陽光発電+蓄電池+断熱性能のトリプル設計で、電力会社に依存しない暮らしを実現する仕組み。

さらに、IOT技術との融合によって、
・エネルギー消費の見える化
・自動で空調を最適化
・防犯カメラと玄関ロックの遠隔管理

といった「スマートで安心な暮らし」が、日常の中に自然に溶け込んでいます。

これこそが、“自然とつながりながら、テクノロジーと共存する”──そんな次世代の暮らし方です。


■記憶に残るのは、「理屈」より「感情」

私たちの脳は、論理よりも「感情」で動きます。
そして、その感情は、五感を通じて記憶に刻まれます。

たとえば…
・雨の日に、木の軒下で雨音を聞きながら温かいお茶を飲む瞬間
・朝、陽の光で自然に目覚め、窓の外に緑が揺れている風景
・子どもの笑い声が、木の床に反響している夕方のひととき

そんな「五感の記憶」が、日々の暮らしに“豊かさ”を運んできます。

仁藤流スマートハウスとは、まさにその**「五感と感情に届く住まい」**なのです。


■家は、買うものではなく「育てる」もの

家は完成した瞬間がピークではありません。

むしろそこから、「育っていく」のが、本当に良い住まい。
住まう人の人生や、家族の変化と共に、表情を変えていく家こそ、本物の価値を持つ。

フランクロイドライトの思想から受け継いだ「有機的建築」は、常に変化する自然と同じく、**“不完全であることの美しさ”**を内包しています。

そして今、オフグリッドやIOTといった現代の技術が、それを支え、進化させてくれています。


■まとめ:選ばれる理由は、「理屈では説明できない何か」

最後に、こんな問いをあなたに投げかけてみたいのです。

「なぜ、この家に惹かれたのか?」

それは、間取りの良さでも、デザインの新しさでもなく、
**「なんとなく、ここがいい」**という、言葉にならない感覚だったかもしれません。

でも、それこそが──

心の奥に届いた、“無意識からの答え”ではないでしょうか。

仁藤流スマートハウスは、そんな「無意識の安心」を形にする住まい。
だからこそ、人にそっと寄り添い、長く愛され続けるのです。


「住まいは、あなたの“無意識”に語りかけるべきだ。」

それが、仁藤がシカゴで学び、今も大切にしている家づくりの原点です。

ご縁を大切に唯一無二の家づくり

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