逗子から御前崎へ。「2〜3年後に終の棲家を建てたい」方へ、土地探しと高性能平屋で失敗しないための話

皆さま、おかげさまです。
明工建設 代表取締役の仁藤 衛(にとう まもる)です。

最近、神奈川県逗子市をはじめ首都圏にお住まいの方から、

「定年後は、もう少しゆったり暮らしたい」

「海を感じられる場所は好き。でも、もっと広い土地で平屋を建てたい」

「2〜3年後を目安に、静岡県御前崎市への移住を考えている」

そんなご相談をいただくことがあります。

逗子と御前崎。

場所は離れていますが、

「海のある暮らしが好き」

という点では、どこか共通しています。

一方で、暮らし方は大きく変わります。

御前崎では、土地の広さを生かして平屋を計画したり、庭を楽しんだり、太陽光発電を生かしたエネルギー自立度の高い暮らしを考えたりする選択肢が広がります。

ただし、移住の家づくりで私は一番やってはいけないことがあると思っています。

それは、

「土地を買ってから、家のことを考える」ことです。

特に60代以降の「終の棲家」は、

土地。

家。

健康。

光熱費。

災害。

車。

病院。

買い物。

老後の動線。

これらを全部つなげて考えなければいけません。

今日は御前崎で40年以上建築に携わってきた私が、

「逗子から御前崎へ、2〜3年後に移住するなら、今から何を始めればいいのか」

を家づくりの立場からお話しします。


■「2〜3年後だから、まだ早い」は逆です

よく、

「まだ3年先なので、土地を見るのは早いですよね?」

と聞かれます。

私は逆だと思っています。

2〜3年あるからこそ、慌てずに良い判断ができます。

土地は家電のように、

「来月になれば同じ商品が入荷します」

とはいきません。

同じ土地は二つありません。

場所。

広さ。

価格。

道路。

周囲の建物。

日当たり。

風。

地盤。

災害リスク。

全部違います。

だから、

「来年の春までに絶対買わなければ」

という状態より、

良い土地が出たら検討できる時間的余裕がある人の方が、土地探しでは強い。

私はそう考えています。


■ネット検索だけでは分からない土地があります

今はスマートフォンで、

「御前崎市 土地」

と検索すれば、多くの情報を見ることができます。

便利ですよね。

でも私は、

土地はネットの画面だけでは絶対に決めてほしくありません。

例えば300坪の土地が安く出ていた。

「これはお得だ!」

と思う。

ところが現地へ行ったら、

造成費が大きくかかる。

上下水道の条件が違う。

接道に問題がある。

農地転用などの確認が必要。

風の影響を強く受ける。

津波・高潮・洪水などのハザード確認が必要。

そんなケースもあります。

逆に、

ネット上では地味に見える土地が、

実際に立ってみると、

「ここ、いいですね」

となることもあります。


■御前崎の土地は「風」を見ずに買わない

御前崎で家を建てるなら、私が特に意識するのが、

風です。

遠州地域は風が特徴的な地域です。

海に近ければ、塩害への配慮も必要になります。

だから土地を見る時には、

南向きです。

日当たりがいいです。

だけでは足りません。

冬はどちらから風が来るのか。

建物をどこへ配置するのか。

玄関をどこへ設けるのか。

窓をどこへ付けるのか。

設備機器はどこへ置くのか。

外壁や金物はどうするのか。

植栽や外構をどう使うのか。

ここまで考えて初めて、

「その土地に合った家」

になります。

土地と建物を別々に考えてはいけない理由が、ここにあります。


■土地を見るなら、晴れた昼間だけでは足りない

できれば土地は、

朝。

昼。

夕方。

そして可能なら季節を変えて見てほしい。

なぜなら、

光も違う。

風も違う。

周辺道路の交通量も違う。

地域の音も違う。

雨が降った時の水の動きも違う。

2〜3年後の移住なら、この時間を味方にできます。

今すぐ契約しなくていい。

だからこそ、

「買うために見る」のではなく、「暮らせるか確かめるために見る」。

この土地探しができます。


■逗子から御前崎へ。最初に見るのは「坪単価」ではありません

首都圏から地方へ移住すると、

土地が広い。

価格も抑えられる。

するとつい、

「同じ予算なら大きな土地を買おう」

となります。

でも終の棲家なら、

土地は広ければ広いほど良いわけではありません。

庭の草取り。

植木の手入れ。

外構。

固定資産税。

将来的な管理。

今は楽しくできても、75歳、80歳になった時はどうでしょう。

だから私は、

「何坪買えるか」

より、

「何坪なら将来も気持ちよく管理できるか」

を一緒に考えたい。

これがシニア世代の土地選びでは大切です。


■「終の棲家」は若い頃の家づくりと目的が違います

30代の家づくりなら、

子ども部屋。

収納。

家事動線。

学校。

こうした要素が大きいでしょう。

でも60代からの家づくりは違います。

私が最優先したいのは、

10年後、20年後にも無理なく暮らせること。

です。

そのため、私は平屋との相性が非常に良いと考えています。

階段を使わない。

洗濯も同じ階。

寝室も同じ階。

トイレも浴室も同じ階。

必要以上に大きくしない。

生活がワンフロアで完結する。

これは単なる流行ではなく、

年齢を重ねた時に生活そのものが楽になる設計

です。


■ただし「平屋なら老後安心」でもありません

ここも重要です。

平屋でも、

玄関に大きな段差。

廊下が狭い。

トイレが小さい。

寝室からトイレまで遠い。

引き戸ではなく開き戸ばかり。

室内の温度差が大きい。

これでは、本当の意味でシニアに優しい家とは言えません。

私は最初から、

将来手すりを付けられる下地。

車椅子も意識できる通路幅。

引き戸。

寝室とトイレの距離。

脱衣室と浴室の動線。

玄関から駐車場までの距離。

まで考えておくことをおすすめします。

介護の家をつくるのではありません。

まだ元気な時に、

「元気な状態をできるだけ長く続けやすい家」

をつくるんです。


■終の棲家で、私がデザイン以上に大切だと思うもの

それは、

温度差と空気です。

冬。

暖かいリビングから、

寒い廊下へ出る。

さらに寒い脱衣室で服を脱ぐ。

熱いお風呂へ入る。

このような大きな温度変化は、身体への負担になります。

年齢を重ねれば、なおさらです。

ですから終の棲家では、

「リビングが暖かい」

ではなく、

玄関、廊下、トイレ、脱衣室、寝室まで含めた家全体の温熱環境

を考えてほしいと思います。


■「大きなエアコンを付ければ解決」は違います

家が寒い。

だったら大型エアコン。

私は、この順番では考えません。

まず、

断熱。

気密。

窓。

日射。

換気。

ここで家そのものの負荷を小さくする。

そのうえで空調設備を考える。

例えるなら、

穴の開いたバケツへ大きな蛇口を付けるのではなく、

まず穴を小さくしてから、必要な水だけ流す。

これが高性能住宅の基本です。

明工建設では一棟ごとに気密測定を行い、家の性能を「たぶん大丈夫」で終わらせないことを大切にしています。


■家庭用エアコン1台という言葉だけを一人歩きさせない

明工建設の高性能住宅では、建物条件や間取り、外気条件などを踏まえた設計によって、家庭用エアコンを中心に家全体を快適にする考え方を採用しています。

ただし、

「どんな家でも6畳用エアコン1台で必ず全館快適」

という話ではありません。

家の大きさ。

UA値。

C値。

窓。

日射。

方角。

家族人数。

設定温度。

すべて関係します。

重要なのは、

「エアコンが何台か」

ではありません。

少ないエネルギーで、家全体を快適にできる建物になっているか。

そこを見ていただきたいと思っています。


■御前崎で高気密住宅を建てるなら、「換気」がとても重要

気密性能を高めると、

勝手に入ってくる空気を減らすことができます。

だからこそ、

必要な空気を、どこから入れて、どこへ流して、どこから出すのか

をきちんと計画する必要があります。

明工建設では、

「深呼吸する正圧の家」

という考え方を大切にしています。

外の空気を無秩序に隙間から吸い込むのではなく、

フィルターなどを通した計画的な給気と換気によって室内空気環境を整える。

私は、

高気密にするほど、換気設計は重要になる

と考えています。

なお、花粉や微粒子の低減性能はフィルター性能や使用環境、メンテナンス状態などによって変わるため、「完全に遮断する」といった言い方はしません。

家は科学で考えるものです。


■年金生活になってから怖いのは「住宅ローン」だけではない

終の棲家を考える時、

建築費はいくらか。

住宅ローンはいくらか。

もちろん重要です。

でも私は、

住んだ後に毎月いくら必要なのか

も同じくらい重要だと思っています。

特に、

電気代。

これから30年間どうなるかは、誰にも分かりません。

だから、

「未来の電気代を当てる」

のではなく、

電気料金が変動しても影響を受けにくい家をつくる。

こちらを考えます。


■太陽光+蓄電池は「電気代ゼロ装置」ではありません

ここも誤解してほしくありません。

太陽光を載せた。

蓄電池を入れた。

だから、

「一生電気代ゼロ」

とは約束できません。

天候。

生活時間。

設備容量。

家族人数。

電気料金制度。

機器の交換。

条件によって変わります。

それでも、

太陽光で発電する。

自宅で使う。

余った電気を蓄電池へ貯める。

夜に使う。

将来的には対応車種・システムならEVやV2Hも活用する。

こうすることで、

電力会社から買う電気への依存度を下げる

ことはできます。

これが明工建設の考える、

スマートオフグリッドハウス

です。


■停電した時、家が残るだけでは足りない

御前崎で暮らす以上、

地震。

台風。

豪雨。

停電。

こうしたことも考えなければいけません。

もちろんまず大切なのは耐震です。

でも私は、

「地震の翌日も暮らせる家か?」

まで考えたい。

太陽光がある。

蓄電池がある。

冷蔵庫を動かす。

照明をつける。

スマートフォンを充電する。

システムの容量や回路構成、天候など条件が合えば空調にも電力を使える。

家が家族の小さな避難所になる。

これからの終の棲家では、

壊れない性能+暮らしを続ける性能

が必要だと思っています。


■逗子に住みながら御前崎の家を建てられるのか?

できます。

そして最初から毎月御前崎へ通う必要もありません。

今なら、

オンライン。

メール。

写真。

動画。

図面共有。

こうした方法があります。

例えば最初の一年は、

オンライン相談。

希望条件の整理。

資金計画。

候補地域の検討。

土地情報の共有。

これだけでも十分進められます。

御前崎へ来られる日に、

候補地をまとめて見る。

モデルハウスを体感する。

地域を実際に走ってみる。

スーパー。

病院。

海。

市街地。

夜の雰囲気。

そこまで体験していただく。

私は、この進め方の方が遠方移住には向いていると思います。


■2〜3年の移住計画なら、私はこんな順番をおすすめします

最初の半年から1年は、

「御前崎を知る時間」

にしてください。

暮らしたい地域。

土地予算。

必要な家の大きさ。

平屋かどうか。

病院や買い物との距離。

海との距離。

災害リスク。

ここを整理します。

その後、

具体的な土地候補が出てきたら、

土地だけで判断せず、その土地に建つ家と総予算まで同時に確認する。

そして土地が決まってから、

設計。

性能。

設備。

外構。

引っ越し。

まで逆算する。

焦らない。

でも、

準備だけは早く始める。

これが一番です。


■移住で一番大切なのは「家」だけではありません

これは地元の住宅会社として、ぜひお伝えしたいことです。

どれほど素晴らしい家を建てても、

地域が合わなければ幸せにはなれません。

だから土地を見る時、

スーパーまで何分か。

病院はどこか。

金融機関は?

市役所は?

趣味を楽しめる場所は?

車を運転しなくなったら?

近所の雰囲気は?

ここまで見てほしい。

「観光で御前崎が好き」と、

「20年間生活する場所として御前崎が合う」

は別の話です。

だからこそ、2〜3年という時間を有効に使ってください。


■「終の棲家」という言葉を、私は少し違って考えています

終の棲家というと、

人生の最後に住む家。

なんだか少し寂しく聞こえます。

でも私は、

「人生の第二章を楽しむための家」

だと思っています。

朝起きる。

冬でも寒さを感じにくい。

カーテンを開ける。

御前崎の光が入る。

ゆっくりコーヒーを飲む。

夏は涼しい室内から庭を見る。

天気のいい日は、自宅の屋根で電気をつくっている。

夜になれば静かに休む。

階段はない。

家の中の大きな温度差も抑えられている。

余計な家事もできるだけ減らす。

家に自分を合わせるのではなく、

家がこれからの自分たちの暮らしに合わせてくれる。

私は、そんな家が「終の棲家」だと思っています。


■仁藤流の結論。2〜3年先だからこそ、今から始めてください

逗子から御前崎。

距離があるから、

不安もあると思います。

土地勘がない。

住宅会社も知らない。

価格も分からない。

本当に移住していいのかも分からない。

だったら、

今すぐ土地を買う必要はありません。

まず知ることから始めればいいんです。

御前崎という場所を知る。

土地を見る。

モデルハウスを見る。

実際の性能を体感する。

自分たちの老後に必要な広さを考える。

20年後の暮らしを想像する。

そして、

「ここなら暮らしたい」

と思えた時に進める。

家づくりは、

契約から始まるのではありません。

未来の暮らしを想像した瞬間から始まっています。

2〜3年先という時間は、決して遠すぎません。

むしろ、

土地と家と暮らしを丁寧に選べる、

とても良い準備期間です。

もし、

「御前崎の土地相場だけ知りたい」

「まだ具体的ではないけれど、平屋ならどのくらいの予算になる?」

「逗子に住んだまま、土地探しだけ手伝ってもらえる?」

そんな段階でも大丈夫です。

まずは話を聞かせてください。

家を売る前に、

これからどんな人生を送りたいのか。

私はそこから一緒に考えたいと思っています。

御前崎での新しい暮らしが、

単なる「移住」ではなく、

これからの人生をもっと楽しむための住み替え

になるように。

地元の工務店として、土地探しから家づくり、そして住んでからまでお手伝いします。

ご縁を大切に唯一無二の家造り。

住んでからがお付き合いの始まり。

おかげさまでありがとうございます。


明工建設株式会社
本社:静岡県御前崎市池新田7742-1
お問い合わせ:0537-86-2674
公式ホームページ:https://www.meiko-gr.jp/

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