仁藤流・現場実験報告 窓は閉めても“湿気は入る”──気密が悪い家に潜む、夏の本当のリスクとは?

おかげさまです。
明工建設の仁藤 衛です。

昨日、自宅である実験をしてみました。
築32年、金物を使っていない旧基準の木造住宅。見た目はきれいでも、その**「気密性のなさ」**を、猛暑の今こそ肌で感じてみようと思ったのです。


☀ 夏の室内実験:窓は閉めた。それでも「外」が入ってくる。

長女の部屋を使い、こういう条件で検証をしました:

  • 外気と同じ状態からエアコンを起動
  • エアコンは10年以上前の旧式
  • 東向きペアガラス窓(ベランダ面)
  • 室温スタートは31℃、絶対湿度11g/m³

そこからエアコンを稼働させ、室温を23℃台まで下げるのに30分以上。
しかも、絶対湿度はそれ以上下がらず、11g/m³が限界

ところが、エアコンを止めて様子を見ると、温度だけでなく湿度も急上昇していきました。
これはつまり、高温多湿の外気がどんどん家の中に入り込んでいるということです。


🧪「空気は窓からではなく、隙間から入ってくる」

「窓を開けるな」とよく言います。
しかしそれだけでは不十分です。

気密性の低い家では、壁、床、天井、サッシの隙間など、無数の“見えない穴”から湿気が入ってくるのです。しかも、ただの湿気ではありません。
真夏の外気は、30℃超+絶対湿度15〜20g/m³という“蒸し風呂のような空気”です。

それが断熱材の裏や構造材のすき間を通じて壁内に侵入すると…


🧫 それは、カビとダニと「家の寿命」の始まり

以下は、高温多湿な空気が壁内に入り込むことで起きる、家と健康の危機です:

  1. 壁内結露(内部結露)
     → 目に見えない場所でカビが生え、断熱材が腐り、構造材が弱ります。
  2. カビ胞子・ダニの増殖
     → 空調が回っていても、湿った場所があればそこは繁殖地になります。
     → 喘息・アトピー・アレルギーの原因にも。
  3. 冷房効率の低下
     → エアコンをかけてもすぐに湿気が戻るので、不快指数が下がらない
     → 電気代ばかりかかり、快適にはなれません。
  4. 家が持たない
     → 柱や土台が湿気を吸い、やがて腐朽菌やシロアリの餌に。
     → 築30年で限界を迎える家の多くが、この隠れた湿気問題を抱えています。

🏠 「気密性」を疎かにした“罪”

最近、SNSなどで「自然素材で呼吸する家」「湿気を通す壁で快適」などという、耳障りの良い家づくりがもてはやされることがあります。
しかし、それは正しい湿度コントロール高い気密・断熱性がセットで初めて成立するものです。

「壁が湿気を通す」構造というのは、言い換えれば**“室内の空気が外と混ざっている”**ということ。
これは本来、絶対にあってはならない状態なのです。


💡 明工建設は“見えない空気”を設計します

私たち明工建設の家づくりは、単に「断熱等性能等級6」や「HEAT20 G3」をクリアすることを目指しているわけではありません。

  • C値=0.3以下の「実測」による気密性
  • 壁内通気と防湿層のバランスを考慮した湿気マネジメント
  • エアコンの能力を正しく使いきる熱環境設計

これらは、目に見えないけれど、確実に「住む人の快適」と「家の寿命」を左右する部分です。


📣 仁藤からのメッセージ

「気密なんてピンとこない」──たしかに、日々の生活では意識されにくい概念です。

しかし、家が完成してからでは気密は変えられません。
どんなに高性能なエアコンを入れても、気密が悪ければ宝の持ち腐れ
エアコンが頑張っても、家の外から“湿気の応援団”が入り込んでくるからです。

「涼しくしたいなら窓を閉めろ」は、半分正解。
でも本当の答えは、「すき間をなくせ」なのです。


🔚 まとめ

  • 気密が低い家では、夏に湿度が下がらない
  • 高温多湿の外気は、窓を閉めても壁内から侵入する
  • 結露・カビ・ダニ・腐朽・健康被害のリスクを抱える
  • 快適性・省エネ性・耐久性のすべてを損なう
  • 気密性の高さこそが、夏も冬も“住まいの土台”

🏡 家づくりは「性能」で語る時代から、「空気」で感じる時代へ。
あなたの大切なご家族を守るためにも、**気密という“静かな盾”**を、明工建設と一緒に選びませんか?

ご縁を大切に唯一無二の家造り

おかげさまでありがとうございます。

仁藤 衛
(明工建設|代表取締役 一級建築士)

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