元金均等?元利均等?これもローンの話しなの?

返済方法でこんなに違う!?──元利均等と元金均等、どっちを選ぶ?

導入:金利の次に気になる“返済のカタチ”

前回の「固定金利 vs 変動金利」に続いて、今回は「返済方法」についてのお話です。住宅ローンには、元利均等返済と元金均等返済という2つの方法があります。どちらを選ぶかで、支払総額も家計の負担感も大きく変わるんです。

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店長、先日のお話すごく勉強になりました!でも…今度は「元利均等」か「元金均等」かでまた悩んでます。
店長アイコン 店長
そうそう、それも大事なポイントだね。金利の種類の次は、返し方そのものをどうするか。ここも住宅ローンのキモだよ。
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正直、どっちが損か得かって話に見えちゃって…でもそれだけじゃないんですよね?
店長アイコン 店長
まさにそこ!損得じゃなくて「どう付き合っていくか」って視点が重要なんだよ。よし、今回はそのあたりをしっかり整理していこう。

第1章:元利均等返済って何?──安定重視派が選ぶ理由

まずは「元利均等返済」から。これは毎月の返済額(元金+利息)がずっと同じ金額になるように計算されている方式です。 初期の費用が安くなることも特徴の一つです。

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たしかに、最初から安いって安心ですよね。支払いが楽になるから家計も立てやすいし!
店長アイコン 店長
そう。元利均等は特に子育て世代や共働き家庭に人気があるね。収支の見通しがつけやすいから。
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でもそれって、最初は利息の割合が多いって聞いたことあります。
店長アイコン 店長
その通り。最初のうちは利息を多めに払って、元金の減り方はゆっくりなんだ。だから総支払額はちょっと多くなる。
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なるほど…。じゃあ、将来に家を売るとか繰り上げ返済するなら、元金がなかなか減らないのは少しネックですね。
店長アイコン 店長
うん、そういう将来の動きがあるなら、早く元金が減る仕組みを選んだ方が有利なケースもある。でも安定重視なら元利は王道だよ。

第2章:元金均等返済ってどうなの?──総支払額は少ない?

続いては「元金均等返済」。こちらは毎月返す元金の額が一定で、利息は残りの元金に応じて計算されます。

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元金均等って、正直ピンとこないんですけど…毎月の支払い額は変わるんですか?
店長アイコン 店長
うん、変わるよ。元金の返済額は一定で、その上に利息が毎月かかる形。だから最初が一番高くて、徐々に軽くなっていくんだ。
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最初が高いとちょっと身構えちゃいますけど、利息が減っていくっていうのはありがたいかも…。
店長アイコン 店長
そうだね。総支払額は元利均等よりも少なくなることが多いから、「長く返すほどトク」って見方もできる。
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共働きで収入が安定してるうちにガッと返したい人には、向いてるんですね。でも育休とか考えると…うーん、迷うなあ。
店長アイコン 店長
その通り。だから最初の収支とライフプランをしっかり見ておくことが大事。最初にムリすると、後が苦しくなるからね。

第3章:シミュレーションで比較!実はこんなに違う?

じゃあ実際にどれだけ差が出るのか、簡単なモデルケースで比べてみましょう。

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店長、例えば3000万円を35年ローン、金利1.5%で借りた場合って、元利と元金でどう変わるんですか?
店長アイコン 店長
いい質問!まず元利均等だと、毎月の返済額はおよそ92,000円くらい。総支払額は約3,870万円になるね。
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月々安定して払えるのはありがたいですけど…ってことは利息で870万円も払うってことですか!?
店長アイコン 店長
そういうこと。じゃあ元金均等の場合はどうなるか。初回の返済額は約107,000円とちょっと高めだけど…
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高いですね…!でも、ずっとそのままじゃないんですよね?
店長アイコン 店長
そう。毎月ちょっとずつ下がっていく。総支払額は約3,640万円だから、元利よりも約230万円節約できる計算になるよ。
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230万円って…大きいですね。最初の負担さえ乗り越えられれば、元金均等ってかなり魅力的ですね。

第4章:どちらが正解?ライフスタイル別の考え方

どちらの返済方法が良いかは、収入の安定度や将来設計によって変わります。

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店長、実際に家を買う時って、どっちの返済方法を選ぶ人が多いんですか?
店長アイコン 店長
今のところは「元利均等」を選ぶ人が多いね。理由は単純で、“支払いが少なくて済むような安心感”があるから。
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でも逆に、最初にたくさん払える人とか、将来の出費を減らしたい人なら、元金均等もアリですよね?
店長アイコン 店長
そうそう、まさにそこ。育児や教育費が重なる時期を避けたい人は、返せるうちに多めに返しておくのも一つの選択だね。
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なるほど…自分の「ライフプラン」ありきで、返済方法も変わるってことなんですね。勉強になります。

まとめ:損得ではなく「安心して返せる道」を見つけよう

元利均等も元金均等も、それぞれメリット・デメリットがあります。数字上のおトクさよりも、「無理なく返せる」「将来設計と合っている」ことが大切です。

たとえば──

  • 収入が安定しているなら、元金均等で先に負担して総額を抑える。
  • 子育てや転職の予定があるなら、元利均等で家計の見通しを立てやすく。

私たち明工建設では、数字だけでなく、お客様の暮らしや価値観まで含めた「安心できる返済計画」をご提案しています。どうぞお気軽にご相談ください。