高気密住宅なのに、結露が増える!?──その理由と正しい対策

こんにちは、店長です。

じめじめした嫌な季節になりましたね^^;
私の家は明工の家なので、あまり気になりませんが、この季節になると嫌な気持ちになる人は多いはず。

またそういったことが嫌で家を建てた方から、こんなことを聞いたこともあります。

「せっかく高性能な家を建てたのに、冬になると窓がびっしょり…」実はこれ、高気密・高断熱の家でよくある現象なのです。


「えっ?高気密なのに結露が増えるの?」と驚かれるかもしれません。


今回は、その理由と、結露を防ぐために大切な考え方をわかりやすくご紹介します。

そもそも高気密住宅とは?

高気密住宅とは、家の隙間を極力減らし、外気との出入りを抑えた住宅のこと。

省エネ性能が高まり、冷暖房効率もアップ。快適性・経済性の両方でメリットの大きい住宅です。

ですが、高気密だからこそ、家の中にこもる「湿気」と上手につきあわないと、結露を引き起こしてしまうのです。

なぜ高気密住宅で結露が増えるのか?──3つの主な理由

① 自然換気が起きない


昔の家では、窓や壁のすき間から自然に空気が出入りしていました。

良い意味でも悪い意味でも、家の中にあった湿気が上手に外に出ていったのです。

一方、高気密住宅では空気の漏れを極限まで抑えているため、自然換気はほぼゼロ。

その結果、料理・お風呂・洗濯・呼吸などで発生する湿気がこもりやすくなります。

② 窓や壁の「冷たい面」に湿気が触れる


どんなに断熱しても、窓のサッシは外気の影響を受けやすく、「冷たい面」になります。室内の空気が暖かく湿度が高い状態で、こうした場所に触れると、空気中の水蒸気が露点を下回って水に変わり、結露が起きるのです。特に冬は、「室温20℃・湿度60%」でも、表面温度が12℃以下だと結露します。

③ 調湿できる素材が少ない


昔の家には、土壁や無垢の木材など、空気中の水分を吸ったり吐いたりする素材が多く使われていました。ところが最近は、ビニールクロスや合板など“呼吸しない素材”が主流。そのため、家の中の湿気が行き場を失い、空気中に滞留しやすくなっています。

では、どうすればいいの?──正しい結露対策

  • ① 計画換気(24時間換気)を正しく機能させる
    高気密住宅では「換気設備」が非常に重要です。
    給気・排気のバランスが取れていない、フィルターが詰まっている…それでは結露の原因に。
    第一種換気(熱交換型)や、明工建設が採用している正圧換気は特に効果的です。
  • ② 湿度管理と室温の安定
    加湿器を使いすぎたり、室内干しで湿度が上がりすぎると結露のもとに。
    冬は湿度50〜55%を目安にコントロールしましょう。
    また、部屋ごとで温度差が大きいと、冷たい部分に結露が起きやすくなります。
  • ③ 窓まわりや外壁の断熱強化
    結露しやすいのは、熱が逃げやすい「弱点部位」。
    樹脂サッシやトリプルガラスを採用したり、北側の壁断熱を強化することでリスクを減らせます。

高気密住宅=結露しやすい、ではありません

誤解されがちですが、「高気密住宅が悪い」のではありません。“気密性が高い”=“室内環境のコントロールが難しい”というだけの話です。しっかりとした換気設計、断熱計画、湿度コントロールを行えば、むしろ「結露が起きにくく、空気の質が良い家」になります。

明工建設の家は、正圧換気や断熱強化だけでなく、素材や設計の工夫で「自然に調湿できる空間づくり」も行っています。本当に快適な住まいを実現するためには、「性能を活かしきる設計思想」が必要です。

どうせ買うならここまで設計された家がいいですよね?


結露や湿気のお悩みがある方へ──


「高性能な家なのに、なぜこんなに不快なの?」そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、明工建設のモデルハウスや見学会で「空気の違い」を体感してください。住まいの「空気」は目に見えませんが、暮らしに与える影響は想像以上に大きいものです。

ご相談・ご見学は、いつでもお気軽にどうぞ。