【仁藤流・地震防災特別コラム】四日目

静岡の「真の危機」を直視する —— 南海トラフの定説を超えて(全5回)

第4日目:【調査】静岡県「過去100年」のカルテを作る

こんにちは。明工建設の仁藤です。

連載も4日目となりました。 「理論はわかった。予言が当たったのもわかった。じゃあ、俺たちの住む静岡はどうなんだ?」 今日は、皆様が一番知りたいその問いに、真正面から答えます。

私は建設屋です。家を建てる時、必ずその土地の地盤を調べます。表面が平らでも、地下がどうなっているか知らなければ、丈夫な家は建たないからです。 地震も同じです。「南海トラフが来るぞ」という天気予報のような話だけでなく、**「私たちの足元(静岡の地下)で、過去に何が起き、今何が起きようとしているのか」**を知らなければ、命は守れません。

そこで今回、私は**「静岡県・地震と火山の100年カルテ」**を独自に作成し、徹底的に分析しました。 すると、国が描く「プレート説」のシナリオとは全く違う、もう一つの「エネルギーの呼吸」が見えてきたのです。

1. 「地震」と「火山」はセットで見る

まず、調査のルールを説明します。 昨日の記事でお話しした通り、熱移送説(熱輸送説)では、地震と火山は「同じ熱エネルギーの違う現れ方」と考えます 。 ですから、地震の年表だけを見ても片手落ちです。**「火山がいつ噴火したか」**を重ね合わせることで初めて、熱の流れが見えてくるのです。

静岡県に関係する「熱の通り道」は、タヒチからマリアナ海溝を抜け、伊豆・小笠原諸島を通って首都圏へ向かう**「マリアナルート」**です 。 このルート上にある「伊豆大島」や「三原山」、そして「富士山」の動きと、県内の地震をリンクさせて見ていきます。

2. 過去100年、静岡の地下で起きていたこと

私が整理した「カルテ」から、特筆すべき動きをピックアップします。

  • 1930年:北伊豆地震(M7.3) 伊豆半島北部で発生した直下型地震。
  • 1944年:昭和東南海地震(M7.9) 御前崎を含む県内全域に甚大な被害。
  • 1950〜51年:伊豆大島・三原山 噴火 東南海地震の数年後、熱エネルギーが放出されるように噴火。
  • 1974年:伊豆半島沖地震(M6.9) 南伊豆町などで被害。
  • 1986年:伊豆大島 三原山 大噴火 全島民避難となったあの大噴火です。
  • 2009年:駿河湾の地震(M6.5) 東名高速の路肩が崩落したのを覚えている方も多いでしょう。

この歴史から何が読み取れるか。 藤先生のレポートに、非常に興味深い記述があります。

「1944年や1946年、1850年代に(大地震が)2回連動して起きており、この時期は全国で火山活動が活発化していました」

つまり、**「熱エネルギーの供給量が多い時期は、地震も起きるし、火山も噴火する」**のです。 過去の静岡は、まさに熱の通り道として、地震と噴火を繰り返しながらエネルギーを放出(呼吸)してきました。

3. 「不気味な静けさ」の正体

では、**「現在」**はどうでしょうか。

ここ数十年、伊豆大島も、そして富士山も、目立った噴火をしていません。 藤先生のレポートでもこう分析されています。

「現状、日本の火山活動は全国的に穏やかで大地震が起こる可能性は低いとみられる」

「なんだ、じゃあ安心じゃないか」と思いましたか? ここに大きな落とし穴があります。

「大地震(M9クラスの南海トラフ地震)」の可能性は低いかもしれません。 しかし、**「局地的な直下型地震(M7クラス)」**のリスクは、むしろ高まっている可能性があるのです。

火山が噴火していないということは、地下の熱エネルギーが「ガス抜き」されずに溜まっている、あるいは**「出口を探して地盤を押し上げている」**とも考えられます。 事実、昨年のレポートで藤先生は、以下の地域を名指しで警告しています。

「伊豆半島を危険視する。沼津市から富士五湖にかけてM7クラスの地震が想定される」

これは衝撃的です。 私たちは御前崎の海(南海トラフ)ばかりを見ていますが、熱移送説が示す「熱の矛先」は、伊豆半島から沼津、そして富士山へと抜けるラインに向いているのです。

4. あなたの家のまわりで「微小地震」は起きていませんか?

「熱が近づいている」サインは、私たちの身近にあります。 それが**「微小地震(有感地震)」**の頻発です。

最新のレポート(2026年1月17日配信)で、藤先生は和歌山県の事例を挙げています。

「和歌山県北部でM1、2程度の地震が頻発している」 「発生の1〜2年前から近畿地方で微小な地震が起きていた(阪神・淡路大震災の事例)」

これは、熱エネルギーが地下の岩盤に歪みを与え、亀裂を生じさせている音(サイン)です。

静岡県にお住まいの皆様。 最近、**「震度1や2の、突き上げるような小さな地震」が増えていると感じませんか? 特に伊豆地方や県東部、あるいは駿河湾周辺で。 もし感じているなら、それは南海トラフの前兆ではなく、「直下型地震のカウントダウン」**かもしれません。

私の作成したカルテが示す結論は一つです。 静岡の地下では、火山活動としてのガス抜きが行われないまま、熱エネルギーが特定のルート(伊豆〜富士山ライン)に負荷をかけ続けています。 いつ「バキッ」と地盤が割れてもおかしくない状態なのです。

5. 「御前崎・伊豆」のリスクを丸裸にする

ここまでの調査で、明工建設としての見解(リスク評価)をまとめます。

  • リスク①:伊豆・沼津エリアの「直下型M7」 行政のハザードマップでは見落とされがちですが、熱移送説ではここが「ホットスポット」です。海からの津波だけでなく、足元からの強烈な突き上げに警戒が必要です。
  • リスク②:御前崎・県西部の「共振」 和歌山(近畿)に熱が流れている今、同じ太平洋側ルートにある御前崎も無関係ではありません。和歌山で大きな揺れがあれば、連動して歪みが解放される恐れがあります。

「100年前のデータなんて」と笑うことはできません。 地球にとっての100年は、ほんの一瞬。過去に熱が通った道は、次もまた熱が通る道なのです。

しかし、怖がる必要はありません。 敵の正体(熱のルートと直下型という揺れ方)がわかれば、対策は打てます。 津波タワーに逃げる準備も大切ですが、それ以前に、**「就寝中にドカンと来ても潰れない家」**に住んでいるか。 それが、生死を分ける最初の分岐点になります。

明日の最終回では、これらを踏まえて**「今、具体的に何をすべきか」**。 建設会社として、そして一人の静岡県民として、皆様にどうしても伝えたい「命の守り方」を提言します。

ご縁を大切に唯一無二の家づくり

おかげさまでありがとうございます。

(明工建設代表・仁藤)


【次回予告】 最終回(第5日目):「【決意】明工建設代表として、今伝えたいこと」 「机の下に隠れる余裕はない」——直下型地震のリアルとは。津波対策だけでは守れない命がある。あなたの家を「シェルター」にするための具体的アクションと、仁藤の決意。

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