
おかげさまです。
明工建設の仁藤です。
一昨日、私にとって非常に印象に残る時間がありました。
株式会社日本住宅保証検査機構、いわゆるJIOさんの方と、約1時間お話をする機会をいただいたのです。
住宅業界の方ならよくご存じだと思いますが、JIOさんは、国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任保険法人として、新築住宅の瑕疵保険をはじめ、延長かし保証保険、リフォームかし保険、既存住宅かし保険、住宅完成を支援する「JIO完成サポート」など、住宅の「安心」に深く関わっている会社です。
つまり、いろいろな住宅会社の家を見てきている方です。
性能の良い家も見る。
そうではない家も見る。
施工上の問題も見る。
雨漏りなどの事故も見る。
そして、住宅会社がどのような考えで家をつくり、その家が完成後どのような問題を起こし得るのかを、私たち工務店とは少し違う「保証・検査」という立場から見続けています。
だからこそ、昨日の会話の中でいただいた言葉が、私はとても嬉しかったのです。
「仁藤さん、そこまでやっているんですか」
最初は、ごく普通の情報交換でした。
明工建設がどんな会社なのか。
どのような家をつくっているのか。
私が家づくりで何を大切にしているのか。
そんな話から始まりました。
そこで私は、まず明工建設の家づくりの根底にある考えをお話ししました。
私たちは、住宅を単なる「箱」として考えていません。
家族が、
健康に暮らす。
安心して眠る。
子どもが育つ。
夫婦が年齢を重ねる。
そして何十年後にも、
「この家を建てて良かった」
と思っていただく。
そのための環境をつくるのが、住宅会社の仕事だと考えています。
だから性能だけでもない。
デザインだけでもない。
設備だけでもない。
それら全部が一つにつながった時に、初めて良い家になる。
そんな話をしました。
デザインには、フランク・ロイド・ライトの「有機的建築」の思想を
明工建設では、性能だけを追いかけて四角い箱をつくれば良いとは考えていません。
人は、数字だけで暮らすわけではないからです。
朝、窓から光が入る。
庭の緑が見える。
低い天井から高い空間へ抜けた瞬間、自然と気持ちが開放される。
外と内が切れているのではなく、建物と土地と自然、そしてそこで暮らす家族が一つにつながっている。
そういう空間づくりを大切にしています。
その考え方の一つとして、私たちはフランク・ロイド・ライトが提唱した有機的建築の思想も参考にしています。
奇抜な建築をつくりたいわけではありません。
「この土地だから、この家になった」
「この家族だから、この間取りになった」
そう感じられる家をつくりたいのです。
デザインは、写真映えするための飾りではありません。
暮らしを心地よくするための機能でもある。
これが仁藤流です。
もちろん、高断熱・高気密は「当たり前」です
そして話は住宅性能へ移りました。
今の住宅業界では、高断熱・高気密という言葉は珍しくなくなりました。
それ自体は、とても良いことだと思っています。
日本の住宅性能が底上げされているからです。
明工建設では、基本となる断熱性能として断熱等級6を一つの基準とし、さらに気密性能については全棟で気密測定を行っています。
そしてC値については、
0.3cm²/m²を一つの基準
として施工しています。
この話をした時でした。
JIOの方から率直に、
「それはすごいですね」
と言っていただきました。
私はこの言葉が、単純に嬉しかった。
なぜなら、いろいろな住宅を見ている方から出た言葉だからです。
ただ、私はこうもお伝えしました。
「でも、C値を競いたいわけではないんです。」
C値0.3という数字をホームページに大きく書いて、
「うちはすごいでしょう」
と言いたいわけではありません。
気密性能を高める本当の目的は、
空気を、意図した場所から入れ、意図した場所から出すため。
ここなんです。
そこで「正圧の家」の話をした瞬間でした
私は続けてこうお話ししました。
「明工建設では、正圧の家をつくっています。」
すると、それまで普通に話していたJIOの方が、
少し身を乗り出されたのです。
「正圧ですか?」
明らかに反応が変わりました。
私は、その瞬間がとても印象に残っています。
なぜ保証や検査の世界にいる方が、「正圧」という言葉にそこまで反応されたのか。
話を伺って、その理由が分かりました。
日本の住宅は、長い間「負圧」でつくられてきた
現在の多くの住宅で採用されているのが、第三種換気です。
第三種換気とは、
自然給気。
機械排気。
つまり、換気扇によって室内の空気を外へ排出し、その分の外気を給気口などから室内へ引き込む方式です。
そのため運転条件によっては、室内が屋外より低い圧力、つまり負圧側になります。
昔の住宅は隙間が多かったので、負圧になれば家のあちらこちらから外気が入っていました。
しかし今は違います。
住宅そのものが高気密になっています。
ここに、私は非常に重要なポイントがあると思っています。
高気密だからこそ「どこから空気を入れるか」が重要になる
例えばストローを想像してください。
ストローの上から吸えば、中の圧力が下がり、飲み物が上がってきます。
住宅も基本的な物理は同じです。
室内を機械的に排気して負圧にすれば、空気は外から中へ入ろうとします。
設計された給気口だけから入れば問題ありません。
しかし建物には、
窓まわり。
配管貫通部。
設備まわり。
建材の取り合い。
経年変化したシーリング部。
など、さまざまな接合部があります。
もし、そこに予期しない隙間があれば、空気はそこからも入り込もうとします。
そして空気だけではありません。
外が高湿度なら湿気も伴います。
さらに風雨時には、雨水の存在する部分で圧力差が加われば、水の浸入を助長する条件の一つになり得ます。
国土交通省の研究資料でも、外装の隙間から雨水が浸入する要因として、外装内外の圧力差が非常に大きな影響を与えることが示されています。外装表面とその内側の圧力差を小さくする「等圧」の考え方は、雨水浸入を抑える重要な原理として研究されています。
ただし、ここは誤解してほしくありません。
「負圧の家だから雨漏りする」という単純な話ではありません。
雨漏りには、
防水ディテール。
シーリング。
通気層。
開口部処理。
風向・風速。
施工精度。
経年劣化。
など、複数の条件が関係します。
しかし、住宅内外に圧力差が生じた場合、その圧力差が隙間を通じた空気や水分移動の駆動力の一つになる。
これは、住宅を長く守る上で無視できない物理現象なのです。
だから明工建設は「深呼吸する正圧の家」をつくる
明工建設が採用しているのは、
気圧調整式第一種全熱交換換気システム「エクリア」
です。
給気も機械。
排気も機械。
そして給排気のバランスを考え、家の中をわずかに正圧側へコントロールする。
正圧とは簡単に言えば、
外から家の隙間へ空気を吸い込もうとするのではなく、家の中の空気が外へ向かおうとする状態
です。
もちろん正圧だから、防水施工を省略できるわけではありません。
そんなことは絶対にありません。
正しい防水施工。
高い気密性能。
適切な断熱。
計画換気。
そして圧力制御。
これらを全部組み合わせる。
これが明工建設の考える「深呼吸する正圧の家」です。
「C値0.3」と「正圧」はセットで考える
ここが、とても大切です。
もし家が隙間だらけなら、正圧にしようとしても空気はどんどん漏れてしまいます。
だから先ほどの、
全棟気密測定
そして
C値0.3を一つの基準にする
という話につながります。
高気密にする目的は、家を密閉して息苦しくすることではありません。
むしろ逆です。
高気密だからこそ、空気を正しくコントロールできる。
私はこれをいつもお客様へお伝えしています。
穴だらけのバケツでは、水量をコントロールできません。
同じように、隙間だらけの家では、空気を設計できないのです。
夏のエアコン水漏れも「圧力」を疑う視点を持つ
昨日の話では、夏に起きるエアコンの水漏れについても話題になりました。
高気密住宅では、レンジフードや排気設備などによって室内が強い負圧になる場合があります。
住宅や空調設備の条件によっては、ドレン排水や空気の流れへの影響も疑って原因を切り分ける必要があります。
ただし、エアコンの水漏れには、
ドレンホースの詰まり。
勾配不良。
接続不良。
結露。
汚れ。
施工条件。
など多くの原因がありますので、「負圧なら水漏れする」と一括りにはできません。
大切なのは、
「エアコンが悪い」
だけで終わらせず、
住宅全体の圧力バランスまで診ること。
私は、これこそ住宅会社に必要な視点だと思っています。
部品を見るのではなく、
家全体を見る。
まさにハウスドクターです。
ここで少し、「保証」の話をしましょう
せっかくJIOさんとお話ししたので、これから家づくりをする方にぜひ知っていただきたいことがあります。
住宅の「保証」と一口に言っても、実は意味は一つではありません。
例えばJIOの新築住宅向け「JIOわが家の保険」は、引渡しから10年間、主に構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分に関する瑕疵を対象とする住宅瑕疵担保責任保険です。加入にあたっては建築中にJIOの検査員が対象部分を検査し、万一住宅事業者が倒産した場合には、一定の条件のもとで住宅所有者がJIOへ直接保険金を請求できます。
つまりこれは、
「会社が絶対に倒産しません」
という保証ではありません。
万が一の時にも、住宅所有者を守る仕組みを社会として用意している
ということです。
そして「完成保証」と呼ばれることの多い領域では、JIOにはJIO完成サポートがあります。これは建築途中で万一の事態が起きた際、一定の条件のもとで住宅の完成を支援するサービスです。新築向けには一般タイプなどが用意されています。
さらに、10年を超えた先については延長かし保証保険があり、JIOでは2025年7月から「10年・メンテナンス工事任意」の商品も開始しています。延長保証は住宅所有者が直接申し込むのではなく、延長保証責任を負う住宅事業者が保険契約者となる仕組みです。
このほかにも、
リフォーム工事を対象とする保険。
中古住宅売買を対象とする既存住宅かし保険。
大規模修繕向けの保険。
などがあります。
家づくりをする方には、
「何年保証ですか?」だけではなく、「何を、誰が、どんな条件で保証するのですか?」
と聞いていただきたいと思っています。
数字だけでは分からないからです。
でも、私は「保証書があるから安心」で終わりたくない
もちろん保証は大切です。
第三者機関による検査も大切です。
万一に備える保険も大切です。
しかし私は住宅会社として、そのもっと手前でやるべきことがあると思っています。
そもそも、不具合を起こしにくい家をつくること。
これです。
雨漏りしたら保証で直せばいい。
構造に問題が出たら保険を使えばいい。
私は、そんな家づくりをしたくありません。
保証とは、
使わなくて済むことが一番です。
保険とは、
使わなくて済むことが一番です。
だから明工建設は、
見えなくなる部分。
完成後に直しにくい部分。
空気。
湿度。
結露。
気密。
防水。
構造。
そこへ、とことんこだわるのです。
そして昨日、一番驚かれたのが「引渡し1年後」の話でした
私はJIOの方へ、もう一つお話ししました。
明工建設では、お引き渡しから一年以上経ったお施主様にお願いして、
実際の住み心地をインタビューさせていただいています。
これには理由があります。
完成見学会の時に、
「素敵でしょう」
と言うことは簡単です。
引渡しの日に、
「良い家ですね」
と言っていただくこともできます。
新築ですから。
全部きれいです。
全部新しい。
夢だったマイホームが完成した高揚感もあります。
でも私は思います。
本当の住宅の評価は、住んでからでなければからない。
真夏を経験する。
真冬を経験する。
梅雨を経験する。
電気料金の請求を見る。
台風の日を過ごす。
子どもが家の中を走る。
洗濯物を干す。
朝起きる。
夜眠る。
一年暮らして、初めて分かることがあるのです。
「明工建設を選んで良かったです」
そして一年後、私たちは改めてお客様の家へ伺います。
カメラを向けて、
「実際、住んでみてどうですか?」
と聞きます。
そこで、
「本当に快適です」
「空気が違います」
「冬が楽になりました」
「この家にして良かった」
「明工建設さんを選んで良かった」
そんな言葉をいただく。
住宅会社をやっていて、これほど嬉しい瞬間はありません。
私は営業成績の数字より、
この一言の方が嬉しい。
なぜなら、
家づくりの答え合わせができた瞬間
だからです。
するとJIOの方が、こんなことを言われました
その話をすると、
また驚かれました。
そして、
「一般的には、契約した時が満足度のピークになってしまうケースもありますよね。明工建設さんは違うんですね」
という趣旨のお話をされました。
私はその言葉を聞いて、改めて思いました。
そうなんです。
私は、契約した瞬間をピークにしたくありません。
完成した瞬間も、まだ途中です。
住んで1年後。
5年後。
10年後。
満足度が上がっていく家をつくりたい。
「あの時、明工建設を選んだ自分たちの判断は間違っていなかった。」
年数が経つほど、そう思っていただきたいのです。
家づくりで本当に選ぶものは「会社」ではなく「未来」なのかもしれません
今、家づくりを検討している方へ。
住宅会社を比較すると、
坪単価。
UA値。
C値。
耐震等級。
設備。
保証年数。
たくさん数字が出てきます。
当然、比較してください。
大切なことです。
でも最後には、数字から一度目を離して、想像してみてください。
その会社で家を建てて、
一年後のあなたはどうしていますか。
真夏の夜。
家族みんなが気持ちよく眠れていますか。
真冬の朝。
布団から出ることが苦痛ではありませんか。
梅雨の日。
床がベタベタしていませんか。
台風の夜。
「この家なら大丈夫」と安心できますか。
そして何か困った時、
真っ先に電話したいと思える住宅会社が残っていますか。
私は、ここが一番重要だと思っています。
昨日の最後にいただいた言葉
約1時間のお話が終わり、
JIOの方がお帰りになる前に、
ありがたい言葉をいただきました。
「明工建設さんのような家づくりは、これからもっと増えていきそうですね。」
そして、
「応援させていただきます。」
という趣旨のお言葉もいただきました。
もちろん、これはJIOさんが明工建設の商品性能を公的に認定した、という意味ではありません。
昨日、一人の住宅業界の専門家と交わした会話の中でいただいた率直な感想です。
だからこそ、私は嬉しかったのです。
私たちは「選ばれるため」に正圧の家をつくっているのではありません
正圧だから珍しい。
C値0.3だからすごい。
断熱等級6だから高性能。
それだけではありません。
すべてには理由があります。
C値を高めるのは、
空気をコントロールするため。
第一種換気を使うのは、
給気と排気を計画するため。
正圧にするのは、
予期しない場所から外気を吸い込みにくい住環境をつくるため。
断熱性能を高めるのは、
家族が少ないエネルギーで快適に暮らすため。
デザインにこだわるのは、
毎日帰ってきたくなる家にするため。
保証に備えるのは、
万一の時にもお客様を守るため。
一年後にインタビューするのは、
私たちの家づくりが本当に正しかったのか、お客様に教えていただくため。
全部つながっています。
仁藤流の結論
良い家とは「契約した時に嬉しい家」ではなく、「住むほど好きになる家」
住宅会社の広告は、契約するまでの話が中心です。
しかし、
人生で家に住む時間は、
契約前より、
契約後の方が圧倒的に長い。
当たり前ですよね。
だから私は、
契約まで一生懸命な会社ではなく、
住んでから一生懸命な会社
でありたいと思っています。
明工建設とご縁をいただくということは、
家を一棟買って終わることではありません。
私たちは、
その家の性能を考える。
空気を考える。
健康を考える。
エネルギーを考える。
メンテナンスを考える。
災害を考える。
そして、その家で暮らす家族の未来を考える。
私は住宅会社の社長ですが、
お客様から見れば、
家について何か困った時に相談できる、
「かかりつけのハウスドクター」
でありたいと思っています。
もし今、
家づくりを始めたばかりで、
「どの住宅会社も同じようなことを言っていて、わからなくなってきた」
と感じているなら、一度明工建設へ来てみてください。
すぐに契約してください、とは言いません。
まず、
空気の話をしましょう。
なぜ家は負圧になるのか。
なぜ気密が必要なのか。
なぜ私たちは正圧にするのか。
なぜ断熱と換気を別々に考えてはいけないのか。
そして、
30年後、どんな家で家族と暮らしていたいのか。
そこから一緒に考えましょう。
家づくりとは、
住宅会社を選ぶ作業ではありません。
これから何十年もの家族の暮らしを、誰と一緒に守っていくかを選ぶこと。
昨日のJIOさんとの1時間は、
私自身にその原点を、もう一度思い出させてくれました。
住んでからがお付き合いの始まり。
ご縁を大切に。
目に見えるデザインも。
目に見えない空気も。
数字に表れる性能も。
数字では表せない安心も。
その全部を、一棟の家に込める。
それが、明工建設の仁藤流です。
ご縁を大切に唯一無二の家造り。
おかげさまでありがとうございます。
お読みいただき、ありがとうございます。
もし今回の内容に少しでも共感いただけたなら、
こちらもきっとお役に立てると思います。
明工建設が選ばれる理由とは?
第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。
第2位 圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
光熱費が0円以下にすることが出来る、圧倒的省エネ住宅であなたの家計を守ります。
第3位 売ることが仕事じゃない!お客様のありがとうを考えるご提案

明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。
第4位 最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。



