「見えざる電気の市場」と、見える・感じる暮らし──JEPXと明工建設のスマートオフグリッドハウス

もうご存じかもしれませんが?

たとえば、あなたが夜、家の電気をスイッチでつける――その瞬間に、見えない遠くの発電所で誰かがスイッチを入れ、また別の場所で誰かが電気を使っている。
そのすべてのやりとりが無数に交錯し、綱のように繋がってあなたの家に電気が流れている。
その見えざる流通の中心に、JEPXという巨大な「電気の卸売市場」がある。

そして今――私たちは、その市場の波にただ翻弄されるだけでなく、自分たちの暮らしを設計する立場に立てる時代に入っているのではないだろうか。
それを可能にするのが、明工建設の「スマートオフグリッドハウス」だ。

このブログ記事では、まず JEPX の仕組みと意味を解き明かし、次に明工建設のスマートオフグリッドハウスがなぜ「これからの暮らしの選択肢」となるのかを、感覚と理屈の両面で描いてみたい。


■まずは知る――JEPXとは何か

●卸売電力市場の存在

日本で電力の“卸売市場”が機能するようになったのは、発電事業者(電気を作る人)と小売事業者(電気を供給する人)を結ぶ、見えないタームの取引所――それが JEPX である。

かつては地域ごとの大手電力会社が、発電から小売までを一括でまかなっていた時代があった。しかし電力自由化の波の中で、多くの「新電力」が参入し、透明性と競争を伴う市場が求められるようになった。JEPX はその要請に応える形で、2003年に設立、2005年に取引を開始した。

今では、多くの小売事業者がこの市場を通じて電力を調達し、私たちに供給している――つまり、私たちの「壁の中のコンセント」で灯る光は、この市場で決まった“価格と供給のバランス”によって生まれているのだ。

●30分ごとの「今、必要な電気」を取引するスポット市場

JEPXの中心となるのが、翌日分の電気を前日に売買する「スポット市場(別名:一日前市場)」。24時間を 30分ごと48コマ に分割し、それぞれの時間帯ごとに、どれだけの電気を、どの価格で売りたい/買いたいかを入札する。

売り手は安くてもいいから電気を売りたい。買い手はなるべく安く買いたい――。それぞれの希望が重なり合ったところで、その時間帯の「約定価格」が決まり、すべての取引がその価格で決まる。これを「ブラインド・シングルプライス・オークション方式」という。JEPX+2エネマネX+2

たとえば、昼間は再生可能エネルギーの供給が豊富で、売りが多ければ電気は安くなる。逆に夕方以降、発電が落ち、需要が増えれば、価格は跳ね上がる――そんな、電気の「リアルな価値」が30分ごとに決まっている。

この価格の動きは、そのまま私たちが契約する電気料金に影響を及ぼす。「市場連動型プラン」の利用者なら、価格の安い時間帯を狙って家電を使えば、電気代を抑えることも可能だ。

●補正のための「時間前市場」――当日調整用の安全弁

だが、電気は野菜やモノのように「貯めておく」ことができない。天候の急変、発電所のトラブル、予測と実際の需給ズレ――。こうした「当日のズレ」を調整するために、スポット市場の後にもうひとつの市場がある。それが「時間前市場(当日市場)」。power.idemitsu.com+1

この市場では、最短1時間前まで売買が可能で、株式市場のように「ザラ場方式」で需要と供給が一致した瞬間に取引が成立する。必要な電気が足りなければ追加で買い、余れば売る――。この柔軟性が、安定供給と価格の瞬間的な調整を支えている。JEPX+2新電力ネット+2

●将来の電気を固定価格で確保する「先渡市場」

さらに、将来の電気をあらかじめ確保するための「先渡市場」という仕組みも存在する。これは、数か月先、あるいは年間を通じて電気をあらかじめ契約しておく市場で、価格の変動リスクをヘッジする用途に使われる。

電気を「今だけの消費財」ではなく、「契約する資源」として捉える選択肢――。こうした多層構造の市場があることで、電力の安定と柔軟性は、はじめて成り立っている。

●なぜ価格が揺らぐのか?──再エネの昼安・夕高と燃料費の影響

では、なぜこのように電気の価格は時間帯で激しく変わるのか? その要因のひとつが再生可能エネルギーの導入、もうひとつが化石燃料(たとえば LNG=液化天然ガス)の価格だ。

たとえば、昼間に多くの太陽光発電が市場に流れ込めば、供給過多で価格が下がる。逆に、夕方に太陽光が止まれば供給が落ち、それを火力発電で補わなければならず、コストがかさみ、価格が跳ね上がる――。こうした「昼は安く、夕は高い」という価格の波が、近年より鮮明になってきている。

さらに、世界的な燃料価格の高騰があれば、火力発電のコスト全体が上がり、「安い時間帯」でも以前より高い水準になる可能性がある。つまり、再エネだけでは不安定要素となりうるのだ。

こうした変動とリスクを、自らのライフスタイルの中で受け止めるか――あるいは賢くやり過ごすか――。それが、これからの「電気との付き合い方」の分かれ道なのだ。


■見えざる市場を味方につける――明工建設のスマートオフグリッドハウスという選択肢

ここまで読んで、「電気の市場価格がリアルに日々、時間ごとに変動している」と聞くと、少し落ち着かない気持ちになるかもしれない。

「じゃあ、電気代が高いときはどうするのか?」――。

そこで私たちが提案したいのが、明工建設による スマートオフグリッドハウス という、新しい住まいの形だ。

単なる「エコハウス」ではない。単なる「太陽光パネルと蓄電池の家」でもない。
市場、技術、タイミングを読み、「電気の買いどき・使いどき・貯めどき」を 自動で最適化する家

●AIクラウドHEMS + 省エネの達人 — 市場も天気も予測して「勝手に最適化」

この住宅には、最新の AIクラウドHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム) を搭載。

そのAI は、過去の電気価格の波、天候、日中の太陽光発電の見通し、家族の住まい手の暮らし方――それらを総合的に判断し、電気を「買う」「使う」「蓄える」「売る」を自動で判断してくれる。

つまり、あなたがいちいち「今、電気を使うか」「蓄電池を使うか」「売電するか」を悩む必要はない。
夕方の価格高騰予想があれば、事前に蓄電池を温存。昼間の安い時間に洗濯や食洗機を動かす。夜間は蓄えた電気を使う――。

そうして、**「市場の波に左右されにくい」「安定的で賢い暮らし」**が実現する。

●再エネ+高断熱高気密+蓄電のパッシブ設計で、そもそもの電気依存を減らす

もちろん、HEMSだけではなく、家そのものの設計も重要だ。

太陽光パネル、自家発電、蓄電池――これらを前提に、断熱性と気密性を高めたパッシブ設計を行うことで、外気の影響を受けにくく、冷暖房に使う電気そのものを抑える。

つまり、エネルギー使用量そのものを抑えたうえで、
「買う電気を減らし」「自分で作り」「蓄えて使う」。
この循環設計こそが、真の“オフグリッド”の意味だ。

そして、それは単なる合理性ではなく、心地よさと安心感を兼ね備えた「住まいの質」そのものと言えるだろう。

●掛川ショールームで、リアルな実感と料金を確認できる

理論も説明も大切だが、やはり「暮らしのリアル」は体験してみなければわからない。

だからこそ、明工建設は 掛川ショールーム を用意している。

そのショールームでは、実際にスマートオフグリッドハウスの AI 制御と蓄電池の運用状態を見られ、
さらには JEPX 連動型の実質電気料金の試算や、昼夜の電力収支のシミュレーションをリアルに“見える化”したデータを見ることができる。

「本当に、電気代が安くなるのか?」――。
「天気が悪くても、蓄電池で大丈夫?」――。

そんな疑問に対して、数字と感覚で答える場所だ。


■「家」を、ただの箱ではなく、「生きた暮らしの器」にする――JEPX を知り、スマートに選ぶ

JEPX によって電気がただの“均一なインフラ”ではなく、「時間と価値によって変動する資源」であることを知る。

それは少し怖い気もする。価格が跳ね上がるかもしれないから。

しかし、同時に――

  • 再エネが豊富な昼間を使いどきにする
  • 価格安定の先渡市場や蓄電池によるリスクヘッジ
  • スマート制御による最適化

といった「賢い選択肢」が見えてくる。

明工建設のスマートオフグリッドハウスは、その選択肢を “自動化された安心” として提供してくれる家。

これから家を建てる人、見直す人、あるいは電気代を気にする人――。
この家は、単なる「新しい住まい」ではない。
「見えざる電気の流れ」を味方につけ、自分たちの暮らしを、自分たちの価値観でデザインするための “生きた器” なのだ。


■問いかけ:あなたのスイッチは、どこを向いているだろうか?

  • あなたが夜、ライトをつけるとき――その電気がどこから来たのか、想像したことがあるだろうか?
  • 電気代を「ただの固定費」と思い込んでいないだろうか?
  • もし「電気の見える化」「再エネ+蓄電」「スマート制御」のある暮らしが選べるなら、あなたはどんな暮らしを選ぶだろう?
  • そしてこれから建てる/住む家は、そんな“電気との対話”を取り入れているだろうか?

■結び:見えない市場と、見える安心。その両立が未来の住まい

JEPX――それは、消費者の裏側で静かに機能する、電気の“見えざる市場”。
価格変動、需給調整、リアルタイムの売買――そのすべてが、あなたの家のスイッチの先にある。

しかし、私たちはそれにただ翻弄されるだけではなく、
自分たちの暮らしの設計者になることができる。

明工建設のスマートオフグリッドハウスは、
その選択肢を“見える安心”として、そして“無意識の安心”として提供する住まい。

もしよければ……まずは掛川ショールームで、未来の暮らしを“見て”、“感じ”、“理解”してみてほしい。

そのスイッチの先に、あなたの新しい日常が、静かに、確かに始まる。

ご縁を大切に唯一無二の家づくり

おかげさまでありがとうございます。

明工建設が選ばれる理由とは?

第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。

第2位  圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
光熱費が0円以下にすることが出来る、圧倒的省エネ住宅であなたの家計を守ります。

第3位  売ることが仕事じゃない!お客様のありがとうを考えるご提案

明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。

第4位  最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。