ZEHは必要?不要?──家庭ごとの最適解を店長と明子が考えてみた #店長流
ZEHは必要?不要?──家庭ごとの最適解を店長と明子が考えてみた

ZEHは必要?不要?──家庭ごとの最適解を店長と明子が考えてみた

明子
明子: 店長、最近お客様から「ZEHって本当に必要なんですか?」「補助金のためだけに無理してやるものなんですか?」って聞かれることが増えてきました。明工は基本ZEHですよね?
店長
店長: そうだね。明工としては基本的にZEHレベルの家づくりを標準だと考えているよ。でもね、「全員がZEH一択」かというと、そうとも言い切れないんだ。今日はそこを整理してみようか。
ZEH(ゼッチ)は、ざっくり言うと「使うエネルギーを減らし、太陽光発電などでまかなって、年間のエネルギー収支をゼロに近づける家」のこと。 省エネで光熱費が下がり、快適性も高くなる一方で、初期コストや暮らし方との相性もあります。 明工は基本ZEH寄りですが、「全員に同じものを押し付ける」のではなく、ご家庭ごとの最適解を一緒に考えたいと思っています。

1. そもそもZEHって何がいいの?

◆ ZEHの代表的なメリット

  • ゼロエネルギーハウス(略してZEH)だから、省エネな環境に貢献できる
  • 高断熱+高性能サッシで冬あたたかく、夏すずしい
  • エアコン効率が良くなり、光熱費が下がりやすい
  • 太陽光発電で日中の電気をまかなえる
  • 停電時にも非常用電源として役立つ可能性がある
  • 将来のエネルギー価格上昇に備えられる
性能を上げることで「毎月の支払い(光熱費+ローン)」のトータルバランスが良くなるケースも多く、 明工としては“基本はZEH相当をおすすめ”しています。

2. でも、ZEHが“ベストじゃない”家庭もある

明子
明子: ここまで聞くと「全員ZEHでいいじゃないですか!」って思っちゃいますが、それでも“人による”ってことなんですよね?
店長
店長: そうなんだ。メリットが大きいのは事実だけど、家づくりは「予算」と「暮らし方」とのバランスだからね。ZEHが“絶対ルール”になってしまうと、本来大事にしたかった部分を削ることにもなりかねない。

3. ZEHが「特に向いている」ご家庭

① 在宅時間が長く、光熱費が気になる家庭

共働きでもリモートワークが多い、昼間も家にいる時間が長い、というご家庭は、 冷暖房や電気の使用量が多くなるため、省エネ+太陽光の恩恵を受けやすいです。

② 小さなお子さまやご高齢の方がいる家庭

「暑すぎ・寒すぎ」を避けたいご家庭には、断熱性能の高さがそのまま健康面の安心につながります。 ヒートショックリスクの軽減や、夜中の冷え込みの少なさなど、日々の体感が変わります。

③ 将来の電気代やエネルギー不安が気になる家庭

電気代の値上がりや、EV(電気自動車)・蓄電池との連携など、 将来のエネルギー環境を考えている方にとって、ZEHは“先に備える”家と言えます。

④ 「性能重視」で長く住み続ける予定の家庭

同じ場所で20年・30年と暮らす前提なら、 性能への投資は長い時間の中で回収しやすいという考え方もできます。

4. 「必ずしもZEHでなくてもよい」かもしれないケース

① 予算がギリギリで“他の大事なもの”を削ることになる

例えば、ZEH仕様にすることで

  • 間取りや収納を大きく削らないといけない
  • どうしても入れたい設備・仕様を諦めることになる

こういった場合は、どこまで性能を上げるかの優先度を一緒に考え直した方が良いかもしれません。

② 数年〜10年程度で住み替える可能性が高い

転勤が多い、将来すぐ売却や賃貸に出す前提、など 「短期で住み替える」可能性が高いときは、 初期投資額と回収期間のバランスを慎重に見る必要があります。

③ 土地条件的にメリットを活かしきれない

周囲を高い建物に囲まれていて日射がほとんど期待できない土地など、 太陽光発電の発電量がどうしても伸びないケースもあります。 その場合は「断熱性能はしっかり上げるけれど、太陽光は最小限にする」など、 バランスを変える選択肢も考えられます。

明工としては、性能を落とすことをおすすめしたいわけではありません。
ただ、「ZEHを取るためだけに無理をする」状態は、本末転倒だと考えています。

5. 明工のスタンス──“基本ZEH”だけど、答えは一つじゃない

店長
店長: 明工としては、基本はZEHレベルの家づくりをベースにしているよ。断熱・気密・設備は、将来のランニングコストや快適性を考えると大事なところだからね。
明子
明子: でも、お客様の事情によっては「ZEHじゃない方が安心」ってこともある…。だからこそ、最初から“ZEHありき”で進めない方がいい、という感じでしょうか?
店長
店長: その通り。
明工はZEH仕様でも・そうでない計画でも両方対応できるから、
まずは「どんな暮らしをしたいのか」「どれくらいの予算なら安心か」を聞かせてもらった上で、
一緒に一番バランスの良いところを探していきたいと思っているんだ。
まとめ:
・ZEHは「光熱費・快適性・将来のエネルギー不安」を軽くしてくれる家。
・在宅時間が長い家庭、小さなお子さまや高齢の方がいる家庭、長く住み続ける予定の家庭には特におすすめ。
・一方で、予算がギリギリな場合や短期での住み替え前提、土地条件によっては“無理してまで”とは言えないケースもある。
・明工建設は、基本ZEHをベースにしつつも、「ZEHありき」ではなくご家庭ごとの最適解を一緒に考えるスタンス。

「うちはZEHにした方がいいのかな? それとも別の考え方が合っているのかな?」と少しでも迷われたら、ぜひ一度ご相談ください。
ZEHでも、そうでなくても──あなたの暮らしに合った家づくりを、一緒に考えさせていただきます。

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