住宅のデザインに悩んだら──「外観を先に決める」という考え方。

こんにちは。明工建設の店長です。

家づくりをしていると、必ずといっていいほど出てくる悩みがあります。

「おしゃれな外観にしたいけど、どう決めていいかわからない」

間取りと一緒に考えようとすると、デザインは後回しになりがち。
いざ着工の直前になって「なんだか普通の家になっちゃった…」と、どこかモヤモヤする。
そんな声を、たくさん聞いてきました。

でも、これはお客様のせいじゃありません。
“家づくりの進め方”そのものが、ちょっと順番を間違えているだけなんです。

実は、デザイン上手な家は「外観先行型」でつくられている。

住宅デザインで後悔しない人たちには、ある共通点があります。
それは、最初に「外観のかたち・雰囲気」を決めているということ。

「この家、かっこいいな」「こんな形がいいな」「屋根はこうしたいな」
そんなイメージを先に固めておくと、それに合わせて間取りや開口(窓の位置)、日当たりの取り方も自然と決まっていきます。

逆に、間取りばかり先に詰めてしまうと、「住みやすいけど外観がバラバラ」「建売っぽい見た目になってしまった」といった後悔につながるのです。

見た目の印象は、住み心地にも影響する。

家の外観は、“第一印象”であり“住み心地”でもあります。

たとえば、片流れ屋根のスタイリッシュな家を思い浮かべてみてください。
その形状に合わせて、リビングの天井を勾配天井にすれば開放感が生まれ、
高窓(ハイサイドライト)を取り入れれば、周囲の視線を避けながら自然光を取り込めます。

つまり、外観のデザインが間取りや採光・通風の計画にも深く関わってくるということです。

だからこそ、「外観を先に決める」ことが、
“かっこよくて住みやすい家”をつくるコツなのです。

じゃあ、外観ってどうやって決めるの?

外観と聞くと、「建築家じゃないからわからない」「難しそう」と感じるかもしれません。
でも大丈夫。プロが導くべきはそこです。

私たち明工建設では、外観の方向性を考えるために、こんな方法を提案しています:

  • 理想の外観イメージを、PinterestやInstagramなどから集めてみる
  • 色・素材・窓のかたちなど、好き嫌いを直感で分けてみる
  • “この家、かっこいい”と思った家の写真を2〜3枚選ぶ
  • 「屋根の形だけ」「玄関まわりだけ」と部分的に絞ってもOK

こうした材料があるだけで、外観の打ち合わせがグッとスムーズに進みます。
設計側も、「どんな家にしたいか」が明確になるので、より的確な提案ができます。

“間取り優先”がデザインを崩すパターンとは?

例えばこんなこと、ありませんか?

  • リビングを南側に広く取りたかったけれど、窓が大きすぎて正面からの見た目がチグハグに
  • 玄関ポーチの屋根が後付け感満載で、外観の印象を台無しに
  • 室内の要望を詰め込みすぎて、外観が四角いハコになってしまった

これらはすべて、「間取りから入った家づくり」で起こりやすい“デザインの崩れ”です。

外観先行型の家づくりでは、こうした「見た目のちぐはぐ感」が起きにくく、
設計段階からバランスの取れた、美しくまとまりのある家になります。

じゃあなんで間取りから造り始めるの?

そんなこと言うけれど、ほとんどの会社や担当は、とりあえず間取りを書きましょうって言うよ?
私も良い生活が出来る間取りが気になるし、先に作っておくことは間違いじゃないと思う。
それが普通で、店長の言っていることがおかしいんじゃないの?

そう思われるかもしれません。
確かにそういった会社の方が圧倒的に多いと思います。
ではこちらから質問いたしますが、なぜそういった会社が多いのか・・・・分かりますか?

それが契約をしてもらうのに効率が良いから

理由は簡単で、それが契約をしてもらうのに、効率が最も良いからです。
住宅会社として、家を売るには、まずお客様の要望を聞いて、それを形にし、その見積りを作って、そして契約になります。

ここまでの期間が最短でも1か月、長いと数か月掛かります。
この間の費用は当然無料なので、もし契約してくれなかったら、ただ働きです。
それだけは会社としては避けたいですよね。

また、契約をしない期間が長いと、もしかしたらもっといい会社が出てくればそれらで契約をしてしまうかもしれない。
だから1日でも早く契約をさせたい!

でも、家の大きさが出ないと金額は出ないし、金額が出なければ契約は無い。
だからとりあえず、金額を出すために、間取りを決めるんです。
間取りが決まれば大きさが出るので、金額も出てくるから。
金額が出たら、契約の話が出来るようになる。

その時には外観何て二の次三の次です。
まず、契約するのが正優先。
外観なんかは契約してからゆっくり考えたらいい。

この考え方が一番効率が良いんです・・・・会社にとってはね^^;
ただ、お客様にとっていい方法なのかと言われたら、それは違うでしょ?ってことです。

明工建設が大切にしている“逆転の発想”

私たちは、住まいの性能も、素材も、間取りも妥協しません。
でも同時に、お客様の「好き」や「憧れ」も大切にしたいのです。

「せっかく家を建てるなら、帰ってきたときに嬉しくなる家にしたい」
「街の中で、少し誇らしく思えるような外観にしたい」

そんな想いに、私たちは“外観から考える家づくり”という方法で応えています。

「この家いいな」と思ったら、きっとその家には、“設計の順序”に秘密がある。
そして、その第一歩が「外観を先に決める」ことなんです。

まとめ|あなたの家も、“かっこよくて住みやすい”にできる。

● 家づくりでデザインに悩んでいる方へ

どうしても間取りが先になってしまうのは、住宅業界の“慣習”のせいかもしれません。
でも、だからこそ「逆転の発想」で、自分らしい家をつくってみませんか?

まずは「外観のイメージ」を決める。
そこから広がる設計は、驚くほど自然で、無駄がなく、美しくなります。

明工建設では、あなたの好みに合わせた“外観ファーストの家づくり”を、しっかりサポートします。

写真やイメージだけでも大丈夫。展示場やモデルハウスでお話ししながら、形にしていきましょう。

「好き」を大切にした家は、きっと「暮らし」も大切にしてくれます。

その第一歩、一緒に踏み出しませんか?

――店長より