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暮らしのアイデア

2階が暑い!なぜ2階が暑くなるのか、そしてその解決法をお伝えします。
2階が暑い!なぜ2階が暑くなるのか、そしてその解決法をお伝えします。

■2階が暑いのは現代の住宅病とも言えるかもしれません



9月も後半に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね^^;

夜になれば鈴虫の声が聞こえますが、昼間は変わらずの猛暑です。

そんな中、こんな質問を先日受けましたので皆さんにも共有したいと思います。

その質問とは・・・・


『一階は涼しいのに、2階は暑くなる。同じ断熱性能のはずなのにこの差はなんで?』


こんな質問を実は小学生のお子様から頂きました。

小学生の口から断熱性って言葉が出てくるとは・・・・

最近の子供は頭が良いと聞いていますが、ここまでとは・・・・


言われてみると、あなたの家もそんな状況ではありませんか?

今の住宅のほとんどがこの症状に悩まされているはずです。

と言うことで、今日はなぜ2階が暑くなるのか、またそれはどうしたら解決するのか、この2本立てで行きたいと思います。



■2階が暑いのは温度が高いから?


まず最初にこのことをお話していきます。

皆さんは2階が暑いのは、2階の方が温度が暑いからだと思っていませんか?

もしそう思っているのなら、実際に1階と2階の温度を測り比べて下さい。


・・・・多分ですが、温度は2階の方が暑いはずです^^;

しかし、実際のところどう思いましたか?

気温の差はこの程度しかないのかな?って思いませんでしたか?

例えば現在のような外気温が35℃程度の気温の中、屋根がしっかりと断熱がされている家ならば、エアコンを使わずにいると室内は一階が35℃、2階が37℃程度になっていきます。

窓を閉め切っている家だと全体の温度は上がりますが、1階と2階の温度差はそんなに変わりません。

いやいや家はそれ以上だよって方も多いと思いますが、計ってみるとそんなものだったりします。

当然ですが、屋根の断熱が出来ていな家はもっと室温が上がりますが・・・


でも実際にはもっと温度差があるように思いますよね?

私もそういった家に行くと頭では理解をしていても、もっと温度差があるように思えます。

と言うことは、実は1,2階の温度差と気温の差だけが原因ではないと言えるんです。


では、その気温以外の差ってなんなのでしょうか?



■温度以上に『湿度』が大事



先ほど言ったように、屋根や外壁の断熱はもちろん大事で影響が大きくなります。

なので、そこは今は置いといて、その他の部分で話をします。


その中で一番なのが『湿度』です。

湿度とは空気の中にどれくらい水の分子があるかの指標なのですが、ここで問題になるのが熱の伝わり方と熱の貯め方。

ちなみにちょっと難しい話なので、スルーしてもらっても大丈夫です。


湿度が高い空気は、湿度が少ない空気よりも熱を伝えるのが上手になります。

なので、同じ35℃の空気だったら湿度が多い方が暑く感じます。

そのいい例がサウナです。

サウナでロウリュって焼けた石に水を掛けて一気に湿度を上げる方法があるのですが、体験した方はご存じのように、ロウリュした瞬間に一気に体感温度が暑くなりますよね。

あれと同じように家の中でも湿度が上がれば暑く感じるんです。

結論を言うと、実は1階よりも2階の方が暑い家のほとんどが、2階の方が湿度が高い状態になっているんです!!!




■意外?湿気は空気よりも軽い



その理由は実は湿気は空気よりも軽いからです。

これは中学校の理科で習うことですが、空気と湿気の分子成分によります。

空気の主成分は窒素で約78%、酸素が約21%でこの2種類がほとんどを占めます。

特に多く窒素重さに注目すると、窒素はN2で原子量は14x2で28。

次に湿気は水が気体になった状態なので、H20ですね。

この原子量は1+1+16=18になります。

この差を比べると28と18なので、湿気の方が軽くなります。


そうなると空気の主成分よりも湿気の方が軽いので、湿気はどんどん上にいきます。

なので、水蒸気量が多い空気は上に溜まっていきます。

それが多くなると今度は水蒸気から液体の水に変わるので、そうなると今度は下に溜まっていきます。

その最たる例が『雨』ですね。


雨は軽い水蒸気がどんどん空に向かって上がっていき、その集団が空で固まることで液体、もしくは雪や氷のような固体になります。

そしたら、空気よりも重たくなるので下に向かって落ちていく。

これが雨が降る原理になります。


なので、水分として現れてくるのは下の方になり、住宅で言うと1階、地下があれば地下になります。

そういった状態になるとカビの発生や、ジメジメべとべとが体感出来る状態になります。

これは豆知識ですが、そういった観点から湿気は上の方が多いのですが、湿気取りなどは結露をするレベルの水分量があった方が取りやすいので、除湿器や湿気取りは下の方に置くと効果があがります。


こういったことから、換気等をしなければ2階の方が湿度があがるのが必然なんです。

だから2階の方が暑く感じる。

これは温度の話だけではないと言うことです。



■2階の温度を下げるには『湿度』管理が大事になる。



以上のことから、湿度の管理が2階の体感温度の管理に繋がると言えます。

そして事実それが影響して2階の方が暑いという現象が起きます。

当然温度を下げることも大事なのですが、実際にはそれ以上に湿度を下げる方がより効果があるとも言えるんです。

と言うことで、今までのまとめから見た2階が暑くなる現象の解決をしていきたいと思います。



■2階の換気をしっかりとする


温度管理も大事ですが、それ以上に湿度管理が大事になります。

2階は1階から上がってきた湿度もため込むので、それを如何に外に出すかがカギになります。


その一番の方法として換気があげられます。

これからの住宅のように換気システムがしっかりとしていたら良いのですが、既存の住宅は換気を意識して造っていないことが多いです。

さらに、1階と2階の空気の循環もほぼ不可能なので、2階に上がった湿気+温度は2階にたまる一方です。

なので2階でしっかりと換気をする必要があります。

換気を行なえば湿度もまた溜まった温度も排出出来ますので、一石二鳥です。

さらに言えば、暖まった空気が1階から2階にあがりそして外に出たら、その分1階の空気に隙間が出来ますので、自然と1階は涼しい空気を取り込むことになります。

すると、涼しくなった1階は暖かい空気を2階に送らなくなってくるので、2階が暑く無くなってきます。

こういったプラスの繰り返しで2階の温度も、そして最終的には家全体が涼しくすることが出来るのです^^



■実際には換気には限界が・・・・



さて、換気で家全体を涼しくすることが出来ると言いましたが、実際には限界があります。

それは外気温以上に涼しくなることも、湿度も下がることも無いからです。

一昔前のように、夏でも夕方になれば少し冷えてきて、夜には寝られる気温になっていたらそれでも十分でしょう。

しかし今は夜でも30℃越えは当たりまえ、都心などでは35℃越えも普通になりました。

コンクリートのビルや道路が熱を貯めて、それを夜に放射する減少によるものなので、自分の家や庭先に水を撒くぐらいでは解決は出来ません。

なので、外気温以上になった温度や湿度は換気で大丈夫ですが、それだけでは現代では足りないと言えます。


私はそれで十分だね!

なんて言っている人も多いですが、年々増える宅内での熱中症患者数を見たら、やせ我慢だとしか言えません^^;




■廊下に換気扇をつけるだけで大きく変わる



となると、最終的には機械に頼らざるを得ないのですが、エアコンってお高いですよね^^;

1台なら何とか買えても2台3台となると、一気にお金が吹き飛びます。

そのせいで中々機械を導入出来ない人も多いかと思います。


そんな方は2階の廊下に換気扇をつけることをおススメします!

この工事なら、エアコン1台をつけるよりもはるかにお安く出来ます。

しかも効果は抜群です^^


1階の温度と湿度は吹き抜けや階段から2階に上がり、そして廊下を通って各部屋に達します。

その廊下の換気が出来ていれば、各部屋にはそもそも温度も湿度も届かないと言った発想です。

これは実際に自分でもおこなったことがありますが、効果は抜群でした^^

温度でも数℃、湿度も10%以上下がった経験があります。



■屋根断熱が無い家はさらに小屋裏も換気すると吉



さらに今のお家が屋根断熱ではないお宅の場合は、小屋裏も換気するとさらに効果が上がります。

断熱にあまり重きを置かなかった昔の家や、今でも低コストで家を造る場合、天井断熱と言って2階の天井の裏に断熱材を施工し、小屋裏を全く外気と同じ空間にしている工法を取ります。


この工法は計算上では断熱が出来ていて2階の部屋に温度を伝えないとしていますが、実際には隙間なく断熱することがかなり難しく、余程丁寧かつ計画的に施工しないと絶対に2階の天井に熱を伝えます。

その熱のせいで湿度は関係なく2階の温度があがっていきます。

しかも、小屋裏って元々換気が難しいところです。

だって換気がガンガンに出来るほど隙間があれば、雨も虫もネズミもある意味入り放題です^^;

なので、実際には空気は入るけれど、雨は入らない程度の換気しかできず、そもそも換気の効率はすこぶる悪いのです。

だから、その部分を換気することはとても大事になってきます。

建築の方法で、胴縁通気とか、棟換気とか色々な方法がありますが、それでも小屋裏が暑い場合は別途換気を用意することも考えなくてはいけません。


私の場合は、2階の換気扇を天井に施工し、その出口を小屋裏にして、小屋裏の空気量を増やすことで、強制的に小屋裏の換気も行いました。

こうすることで2階の温度湿度と合わせて、小屋裏の暖気も同時に解決です^^


ただ、この工法は家の工法によっては問題が生じる場合があります。

実施する場合は、担当の設計士などのプロと協議の上進めて下さい。



■ここからは自社営業(笑)エクリアならそんな問題は全て解決!



さて、ここからは自社の宣伝です(笑)

今回の上げた問題は当社の換気システム『エクリア』なら全て解決します^^





上記の画像のように、換気システムが湿度も調整してくれるので、そもそも宅内に過剰な湿度がある状況が生まれません。

さらには、1階も2階も空気を取り込み、その温度を調整してまた家中に吐き出す仕組みなので、温度ムラもあまり生じません(少しは生じます)

更には、太陽光パネルと屋根の2重屋になっており、断熱は当然の屋根断熱^^

屋根からの熱も気にしなくても大丈夫です。


ちなみにここまでやっても2階の方がまだ暑くなります。

とは言ってもある意味誤差範囲の暑さなので、あまり気にしなくても大丈夫レベルです。

と言うことは、こういったことをやっていない家ってどれだけ苦労するんでしょうね^^;

こういった仕組みが欲しい方はぜひ当社にお問い合わせ下さい。



■まとめ


今回は小学生の質問から生まれた記事でしたが、いかがだったでしょうか?

1階より2階の方が暑い。

何となくは分かっていたけれど、こういった理由があったことはあまり知らなかったのではないでしょうか?


日本の夏は高温多湿。

温度と湿度が同時にあがることで、最高気温が40℃ひどい時には50℃を超える、中東の国々の人が『自国よりも日本の方が暑い』と言われる環境になっています。

しかし、今の時代は建物内であれば何とかすることが出来ます。

暑くて我慢して体調を崩す前に、今回のことなどを参考にしてなんとか乗り切りたいですね!


では、また!