
おかげさまです。
明工建設の仁藤です。
最近、住宅業界を見ていて、私は一つ大きな変化を感じています。
それは、
家づくりの競争軸が「性能」から「耐久性」へ移り始めている
ということです。
少し前までは、
「耐震等級3です」
「断熱等級6です」
「高気密住宅です」
「C値0.5以下です」
こうした性能値そのものが、住宅会社を選ぶ大きな判断材料になっていました。
もちろん、今でもこれらは非常に大切です。
しかし現在では、ある程度しっかり家づくりをしている住宅会社であれば、耐震等級3や高い断熱性能、高気密化は珍しいものではなくなってきました。
つまり、
数字だけを並べたときの“性能差”が、以前より見えにくくなっている。
だからこそ今、住宅業界では次の競争が始まっています。
それが、
「その性能が何年続くのか」
という耐久性の競争です。
家は「建てた瞬間」が一番良ければいいのではない
私は昔から、
家は完成した瞬間がゴールではない
と申し上げてきました。
むしろ、お引き渡しをして、ご家族が暮らし始めてからが本当のスタートです。
新築した直後なら、どんな家でもきれいです。
断熱材も新しい。
設備も新しい。
外壁も屋根も新しい。
換気設備も新品です。
問題は、
10年後、20年後、30年後にどうなっているか。
ここなのです。
私は住宅の本当の価値とは、
「新築時の性能」
ではなく、
その性能をどれだけ長く、安全に維持できるか
で決まると思っています。
今や「長期保証」は当たり前になりつつある
最近では、大手住宅メーカーを中心に、
20年保証、30年保証、
さらに条件付きではありますが、より長期間の保証制度を打ち出す会社も増えています。
地域の工務店でも、初期保証を長く設定する会社が増えてきました。
これは、お客様にとって非常に良い流れだと思います。
ただし、ここで一つだけ知っておいていただきたいことがあります。
それは、
「保証が長いこと」と「家そのものが長持ちすること」は、まったく同じ意味ではない
ということです。
ここは非常に重要です。
保証とは、あくまで契約上の仕組みです。
保証を継続するために、
定期点検が必要だったり、
指定された有償メンテナンスが必要だったり、
保証対象となる部位に条件が設定されていたりすることもあります。
ですから、
「60年保証だから60年間何もしなくても安心」
「30年保証だから30年間修理費がかからない」
という意味ではありません。
大切なのは保証年数だけを見ることではなく、
なぜ、その家が長持ちする設計になっているのか。
そこを見ることなのです。
「メンテナンスしなくていい家」は本当にあるのか?
最近では外壁材一つを見ても、
「30年高耐久」
「長期保証」
「高耐候」
といった商品が増えてきました。
ガルバリウム鋼板系の外壁。
高耐久サイディング。
樹脂サイディング。
高耐久シーリング。
タイル外壁。
さまざまな選択肢があります。
もちろん、材料技術は昔より格段に進歩しています。
これは素晴らしいことです。
ただ、私はいつも思います。
家の耐久性を、
外壁材だけで判断してはいけない。
ということです。
なぜなら、家にとって本当に重要なのは、
見えている外壁よりも、
その内側にある構造体だからです。
木造住宅の寿命を左右する最大の敵は「水分」
木造住宅で最も怖いもの。
私は、
地震だけではない
と考えています。
もちろん、大地震への備えは絶対に必要です。
だから明工建設では、耐震等級3を基本とし、構造計算を行い、さらに制振という考え方も取り入れています。
しかし、家を50年、100年と長持ちさせようと考えたとき、もう一つ極めて重要なのが、
水分管理
です。
木そのものは、本来非常に長持ちする材料です。
古い寺院や神社を見れば分かります。
木造建築が何百年も残っている例は、日本には数多くあります。
木だから寿命が短いわけではありません。
問題は、
木材が腐る条件をつくってしまうこと
なのです。
水分。
湿気。
結露。
漏水。
シロアリ。
こうしたものが複雑に重なることで、木材の耐久性は大きく低下します。
つまり、
家を長持ちさせる最大の基本は「構造材を濡らさないこと」
なのです。
「壁の中」は見えないからこそ怖い
ここで非常に重要になるのが、
壁体内結露
です。
皆さんが冬の朝、窓ガラスに水滴がついているのを見たことがあると思います。
あれが結露です。
窓なら見えるので、拭くことができます。
しかし怖いのは、
壁の中で起きる結露
です。
壁を閉じてしまえば、普通は見ることができません。
もし断熱材の内部や柱、構造用面材の周辺で長期間にわたって結露が起きれば、
断熱性能が低下したり、
木材の含水率が高くなったり、
場合によっては腐朽菌やカビの発生リスクが高まります。
そして最悪の場合、
家の耐震性能そのものに影響する可能性
もあります。
ですから、
「断熱材を厚くしました」
「高性能な気密シートを使っています」
だけでは不十分なのです。
「可変透湿シートを貼れば絶対安心」ではない
最近、高性能住宅でよく使われるものの一つに、
可変透湿型の気密・防湿シート
があります。
代表的な考え方としては、室内外の湿度条件によって透湿抵抗が変化し、壁の中の水分を逃がしやすくするというものです。
非常に優れた建材です。
私も、その考え方自体を否定するつもりはまったくありません。
従来型の単純なポリエチレン防湿シートと比較して、設計条件によっては湿気管理の自由度を高めることができます。
しかし、ここで注意してほしいことがあります。
時々、
「可変透湿シートを使っているから結露しません」
と言い切る方がいます。
私は、それは違うと思っています。
どれほど優れた材料でも、
結露が起きる温湿度条件をつくれば、結露リスクそのものが消えるわけではありません。
建材は魔法ではありません。
重要なのは、
断熱材の種類、
厚さ、
外壁構成、
通気層、
気密層、
防湿層、
透湿抵抗、
地域の気候、
室内温湿度、
冷暖房方法、
換気計画。
これらを総合的に考えることです。
だから私は、
「この材料を使っているから大丈夫」ではなく、「この壁構成だから、この条件ではこうなる」と説明できる家づくりが必要
だと思っています。
必要に応じて防露計算を行い、
さらに施工精度まで確認する。
ここまでやって初めて、
本当の意味で耐久性を考えた家づくりになります。
基礎断熱か床断熱か――大切なのは「思想」
ここも誤解されやすい部分です。
基礎断熱と床断熱。
どちらが絶対に正しい、絶対に間違っている、という単純な話ではありません。
正しく設計し、正しく施工すれば、どちらでも長持ちする住宅をつくることは可能です。
ただし、考え方には大きな違いがあります。
床断熱では基本的に、
床下を外部に近い環境として扱う
ことになります。
一方、基礎断熱では、
基礎の内側、床下空間まで室内側の温熱環境に取り込む
という考え方になります。
明工建設が基礎断熱を重視している理由の一つもここにあります。
断熱ラインを構造体の外側へ連続させ、
床下の温湿度環境まで含めてコントロールする。
これは単に、
「冬に床が暖かい」
という話だけではありません。
構造材をどのような温湿度環境に置くか
という、耐久性にも関わる考え方なのです。
もちろん、基礎断熱にすれば自動的にすべて解決するわけでもありません。
床下の換気。
湿度。
シロアリ対策。
基礎コンクリートの初期水分。
設備配管。
結露対策。
これらをきちんと設計しなければなりません。
つまり、
工法の名前ではなく、その工法をどう成立させているかが重要
なのです。
高気密・高断熱になったからこそ「空気の流れ」が重要になる
昔の家は隙間だらけでした。
冬になると寒い。
暖房しても熱が逃げる。
当然、快適ではありませんでした。
しかし一方で、隙間風によって自然に空気が入れ替わる家でもありました。
現在の住宅は違います。
高気密・高断熱化が進み、
昔とは比較にならないほど性能が高くなっています。
これは素晴らしい進歩です。
しかし、気密性能が高くなればなるほど、
空気をどう入れ、どう動かし、どう排出するか
が重要になります。
私は以前から、
「断熱と気密だけでは、良い家にはならない」
と言い続けています。
家は、
断熱。
気密。
換気。
空調。
湿度。
日射。
そして空気圧。
これらを一つのシステムとして考える必要があります。
人間の体で言えば、
断熱材だけを良くするというのは、
「服だけ高性能にする」
ようなものです。
人間には呼吸が必要です。
血流も必要です。
体温調節も必要です。
家も同じです。
だから明工建設では、
家そのものを一つの環境システムとして考える
という発想を大切にしています。
耐久性は「住んでいる人の健康」ともつながっている
私は耐久性の話をするとき、
単に、
「柱が腐らない」
「外壁が長持ちする」
という話だけでは終わらせたくありません。
なぜなら、
壁体内に湿気がたまりやすい家は、
室内の湿度管理もうまくいっていない可能性があるからです。
湿度が高すぎれば、
カビ。
ダニ。
結露。
臭い。
さまざまな問題につながります。
つまり、
家の耐久性と人の健康は、別々の問題ではない
のです。
家が呼吸しやすい環境。
人が呼吸しやすい環境。
構造材が長持ちする湿度。
人が快適に感じる湿度。
これらは、実はかなり深くつながっています。
明工建設が「空気」にこだわるのも、ここに理由があります。
ただ暖かい家。
ただ涼しい家。
ではなく、
家族が健康に暮らしながら、家そのものも健康であり続ける。
私は、そこまで考えて初めて「高性能住宅」だと思っています。
「100年住宅」は夢物語ではない
私は長年、住宅建築の現場に携わってきました。
1000棟を超える現場の品質、工程、原価に関わり、
完成した直後の家だけではなく、
何年も経過した家も見てきました。
その経験から思うことがあります。
今の日本の住宅技術で、
正しい設計をして、
正しい材料を使って、
正しい施工を行い、
適切な維持管理をすれば、
住宅は30年程度で寿命を迎えるようなものではありません。
50年。
60年。
そして条件が整えば、
100年使い続けることも十分に視野に入る。
私はそう考えています。
以前、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーなどを通じてご縁をいただいた坂本雄三先生が、生前、日本の住宅が本当に良くなったという趣旨のお話をされていたことが印象に残っています。
住宅の省エネ性能。
断熱性能。
窓性能。
構造計算。
換気技術。
防水技術。
建材。
確かに日本の家づくりは大きく進歩しました。
だからこそ、私たち住宅会社側も、
もう、
「30年くらい持てばいい」
という発想から卒業しなければならないと思っています。
ただし、「100年持つ材料」を集めれば100年住宅になるわけではない
ここが、仁藤流で最もお伝えしたいところです。
例えば、
100年持つ構造材。
30年保証の外壁。
高耐久屋根。
長寿命設備。
それぞれ優れた材料を集めたとします。
では、それだけで100年住宅になるでしょうか。
答えは、
なりません。
家は、一つ一つの部品ではなく、
全体のバランスで成立するもの
だからです。
どこか一カ所から雨水が入れば、
高耐久な構造材でも傷みます。
換気計画が悪ければ、
高性能な断熱材でも湿気を抱える可能性があります。
高性能な窓を付けても、
日射遮蔽ができていなければ夏は暑くなります。
太陽光をたくさん載せても、
家そのものの省エネ性能が低ければ電気を無駄に使います。
私はいつも、
家づくりは足し算ではなく、掛け算
だと思っています。
一つがゼロになれば、
全体の価値が大きく落ちる。
だから家づくりには、
「思想」
が必要なのです。
これから家を建てる方に、ぜひ確認してほしい質問
住宅会社を選ぶとき、
ぜひ担当者にこう聞いてみてください。
「この家は、なぜ50年後も性能を維持できるのですか?」
ここで、
「60年保証がありますから安心です」
だけで終わる会社なのか。
それとも、
基礎。
構造材。
防水。
断熱。
壁体内結露。
換気。
湿度。
シロアリ。
外壁。
屋根。
設備更新。
メンテナンス計画。
これらを一つずつ説明してくれる会社なのか。
私は、ここに大きな差が出ると思っています。
さらに聞いてみてください。
「壁の中の結露について、どのように確認していますか?」
「もし換気設備が止まったらどうなりますか?」
「20年後に交換が必要な設備は何ですか?」
「保証を継続するために、将来どんな費用が必要ですか?」
これらの質問にきちんと答えられる会社は、
家を「売る」だけではなく、
住んでから先の暮らしを考えている会社
だと思います。
「安い家」と「損をしない家」は違う
最近、物価が上がり、
住宅価格も大きく上昇しています。
だから、
「少しでも安く建てたい」
という気持ちは当然です。
しかし私は、
建築費を100万円安くするために、
将来500万円、1000万円余計にお金がかかる家を選んでしまっては意味がないと思っています。
外壁の塗り替え。
屋根の補修。
設備交換。
光熱費。
構造補修。
湿気や結露対策。
これらは、住んでから発生します。
だから私は、
イニシャルコストだけで家を選んではいけない
と言い続けています。
本当のコストパフォーマンスとは、
建てるときの坪単価ではありません。
30年。
50年。
そして次の世代まで含めて、
その家にいくらお金がかかるのか。
そこまで考えることです。
明工建設が考える「長持ちする家」
私たち明工建設が目指しているのは、
単に、
「高断熱の家」
でも、
「耐震等級3の家」
でもありません。
耐震。
制振。
断熱。
気密。
換気。
空気環境。
正圧。
湿度管理。
基礎断熱。
太陽光。
蓄電池。
EVとの連携。
水。
そして長期的な維持管理。
これらを一つにつなげ、
住む人と家そのものが、長く健康でいられる住宅
をつくることです。
だから私は、
住宅性能を一つの数字だけで競うことには、あまり意味がないと思っています。
C値だけ。
UA値だけ。
太陽光の容量だけ。
保証年数だけ。
大切なのは、
それらがどのようにつながって、一つの暮らしをつくっているか。
そこなのです。
最後に――家は「何年保証か」ではなく「何年愛されるか」
家づくりを考えるとき、
つい、
「何坪ですか?」
「坪単価はいくらですか?」
「断熱等級はいくつですか?」
「何年保証ですか?」
という数字に目が行きます。
もちろん、数字は大切です。
しかし私は、本当に大切な質問は別にあると思っています。
「この家に、50年後も家族が安心して暮らしていられるだろうか」
ということです。
子どもが生まれ。
成長し。
巣立ち。
やがて孫が遊びに来る。
そんな長い時間を家族と一緒に過ごすのが家です。
だから私は、
家を「消費する商品」にしてはいけないと思っています。
正しくつくれば、
今の日本の住宅は本当に長持ちします。
50年。
60年。
そして100年。
決して夢ではありません。
ただし、それには条件があります。
正しく設計すること。
正しく施工すること。
水分と結露を管理すること。
住んでからも適切に手を入れること。
そして何より、
建てる会社が、その家の未来まで責任を持って考えていること。
保証書の数字だけでは、家は守れません。
家を守るのは、
技術と、
知識と、
経験と、
正直な家づくりです。
私はこれからの住宅会社に問われるのは、
「何年保証しますか?」
ではなく、
「なぜ、この家は長持ちすると言えるのですか?」
という問いに、真正面から答えられるかどうかだと思っています。
そして明工建設は、
建てた瞬間だけ良い家ではなく、
住めば住むほど、この家にして良かったと思っていただける家。
家族の健康を守り、
災害から守り、
家計を守り、
そして次の世代まで価値を残せる家。
そんな家づくりを、これからも続けていきたいと思っています。
家は、完成して終わりではありません。
完成した日から、その家の本当の性能試験が始まるのです。
これが、現場を長く見続けてきた私、仁藤の答えです。
ご縁を大切に唯一無二の家造り。
おかげさまでありがとうございます。
お読みいただき、ありがとうございます。
もし今回の内容に少しでも共感いただけたなら、
こちらもきっとお役に立てると思います。
明工建設が選ばれる理由とは?
第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。
第2位 圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
光熱費が0円以下にすることが出来る、圧倒的省エネ住宅であなたの家計を守ります。
第3位 売ることが仕事じゃない!お客様のありがとうを考えるご提案

明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。
第4位 最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。



