太陽光で元を取る?そんな記事は大体ウソです。 #店長流

昨日たまたまこんな記事をネットでみました。

「太陽光パネルはどのくらいで元が取れるのでしょうか?」

正確には違うタイトルですが、同じニュアンスの記事です。

200万円掛けて設置した太陽光パネルで売電をし、何年で元が取れるかと言う記事です。

記事としてはまっとうで、データも適当ではなく、パネルメーカーの公式サイトから引用しているとのことでしたので、おかしくはないよって記事ではありました。

しかし、きつい言葉で言うと、これってこのままだと「嘘」の記事となってしまいます。

と言うか、太陽光パネルで元を取る類の記事はその多くが「嘘」の記事です。

まず、元を取るための売電の仕組みを

一般的に太陽光パネルを設置した場合、家庭用だと発電量=売電量とはなりません。

この発電の仕組みと売電の仕組みが分かっていない人が多くいるので、先ほどの記事を知らない人が読むと大きな誤差が出てきます。

一般的な使用方法を簡単に説明します。

まず、太陽光パネルに太陽光が当たると、電気が生まれます。
その電気を家庭用の電気に変換をする「パワコン」を通して、家庭内で電気を使うようにします。

この時点で、発電量=家庭の電気の使用量だった場合、売電の額は0円です。
これはどれだけ多くの売電をしても、家庭で使っている量が多ければそちらに使われ、売電は1円も出来ません。

しかし、一般的な家庭と太陽光発電の発電量を比べると、発電量の方が多くなることが多いし、多くなるように設定しパネルを施行することが多いので、基本は「作った電気>使用する電気」となります。

ここで余った電気の行き先が無くなりますが、この電気を売電として、電力会社などに売ることで、ようやく売電が生まれます。

つまり、売電の額で話をするだけでは、実際につくった電気の話とは異なってしますのです。

売電だけで元を取るのはおかしいでしょ?

そして電気代が上がった昨今では、電気を買う値段よりも、売る値段の方が半分以下となり、電気を売らずに家庭で使う方が電気代を節約できる時代になっています。

今回の記事もそうですが、多くの記事ではこの過程で使う分が無いことにされていることが多いです。

実際にはこの事も入れないと売電と発電量のつじつまが合わないのですが、中には悪意を持って、中には無知のために、このことを計算に入れない人が多くいます。

今回私がみた記事もこの過程で使った分の計算がなく、それに気づいていないのか、もしくは悪意を持って隠したのか分かりませんが、間違った情報となってしまっています。

そしてそういった方々の記事に多いのが「太陽光発電で元を取る」みたいなタイトルでの記事が多いんです。
全部を調べた訳ではないので、個人の主観ですが、こういった記事が多いと思っています。

では、実際に計算してみた結果

では実際にはどうなのか?と言うことになりますよね。

なので、簡単にですが計算をしてみました。

以下の数字は当社が加盟しているグループによる計算と調査の結果です。

・1日の電気の 使用量 12kw/日 (昼間5kw 夜7kw)・オール電化想定で、エコキュートを使用 
1日あたり 3kw。・1日の合計は15kw使用

・先ほどの記事が200万円の元はいつとれるかだったので、その金額から買える量の太陽光発電を計算。
最近の調べによると、太陽光パネル1kwに対し、約30万円掛かるといった指標があるので、200÷30に消費税をいれると、200万円だと約6kwの太陽光発電が買えることとなる。

これを元にして計算をすると・・・

太陽光発電6wk搭載、年間の発電予想8100kw。
これを365で割って1日に直すと、1日で22kw発電。
昼間に5kw使うが、太陽光発電でまかなったと仮定する。

・売電は5kwをまかなったので、1日に22-5=17wk出来ることになる。

現在の売電額は1kw/hで20円を超えるが、5年後には7円程度になるので、ここでは安めで計算をすることにし、仮に通年10円で売電が出来たと仮定する。

すると、1日に手に入る売電は10x17=170円/日  月に直すと5100円/月  年だと61200円となる。

これだけで計算をし200万円の元を取ろうとすると40年となり、元は決して取れないと言ったデータとなる。

しかし、ここで忘れてはいけないのが昼間買うはずだった電気代。
太陽光発電の電気でまかっなったお金はを本来払うはずだったもの。
その金額をしっかりしないと、本当のお金の流れは出てこない。

実際に買わなかった電気は昼間の5kwの電気となり、この金額を知らないといけない。

先ほど言ったように昼間の電気使用の平均は1日に5kw程度。

中電のスマートライフプランで話すと、昼間の電気は平日38.8円/kw 休日は28.61円/kw。
これを統合して再エネ賦課金なども加え大体に直して、昼間の電気はだいたい34円くらい掛かるとします。

この単価に先ほどの5kwを掛けると、1日の昼間の電気代は170円となり、奇しくも売電の額と同等となります。
この計算結果を基にすると、太陽光パネルを6kw導入した際の経済効果はこうなります。

売電価格+昼間買わなかった電気代=122,400円/年

以上となり、もしこの仕組みを200万円で買った場合は、200万円/122,400円=16.33年となり、元を取るには約16年かかる計算となります。

これにはメンテ費用などは入れていないので、実際に元を取るにはもう少し年数が掛かります。

太陽光を売りにしている明工らしくない回答ですね?

ちなみに先ほどいった記事だと、元を取るには約14年と言う結果が出ていました。
誤差と思われるかもしれませんが、この2年の差は大きな誤差になります。

ここであれ?って思った方いませんか?

私がこういった記事を書くのなら、本当はもっと回収は早いよ!って記事にすると思っていた方多かったと思います。
しかし、私は嘘を付いても意味が無いので、実際の結果をそのまま載せました。

中にはこれじゃー経済効果も無いし意味なくない?って人も多いかと思います。

実は結論はそうなんです。

太陽光パネルを入れたとしても、実際に大きな経済効果があるのかと言われたら、ほとんどないと言うのが今の現状です。
もっと安く買えたとしてとか、もっと売電が高いと想定してとかすれば、もっと良い情報を造れるのでしょうが、何回も言いますが、嘘を言ってもしょうがないので、そのまま事実を上げてみました。

ただ、この結果を見たら、大きな損はないので、損がなく災害時に電気を使える安心感を手に入れられると考えると、十分に価値のあるものだと思います。

だから明工は蓄電池を考える

*写真はフリー画像で、当社の建物とは関係ありません。

ここで重要な考えをお伝えします。

太陽光発電のみを提案する会社が未だに多いですが、当社はそれにプラス蓄電池を勧めています。
その理由が、今書いたことが前提にあるからです。

太陽光発電だけでは今、そしてこれからは意味が無いのです。

では、蓄電池も入れてみたらどういったシミュレーションになるかをここで簡単に説明します。

蓄電池をいれてシュミレートしてみた

まず、太陽光は6kw、蓄電池を13.3kwとし、当社ではこれを大体300万円で販売をしていますので、それを買ったとして計算をします。

1日に使う電気量 15kw(オール電化、根拠は前記に記載済み)

1日に発電する量  1日22kw

この発電をしたものは自家消費と、蓄電に回すとすると、売電に残る量は、7kw。

つまり1日の売電額は7x10=70円 月 2100円 年間 25,200円程度

次に買わなかった電気代の計算をする。

1日の電気代はオール電化だと均一ではないので、ここでは適当にならして1km/h 30円と計算する。

なので、1日に買わなかった電気量15kw、これに30円を掛けると、1日に買わなくて良かった電気代は450円となる。

ここに再エネ賦課金なども含めていくと、1日で550円程度電気を買わなくてお金が浮いたことになる、

これを基準にすると1か月16500円、年間で198,000円の節約となった。
さらにここに売電額を載せると年間で約21万円程度の経済効果となる。

この金額と導入費300万円を掛け、どのくらいで回収したかと計算すると・・・

3,000,000円÷210,000円=14.8となり、つまり約15年で元を取ると言った計算となる。

この計算結果だと、初期投資はかけたかもしれないが、回収期間は早くなると言った結果となりました。

実際の光熱費に置き換えてみると・・・

さらに蓄電池を導入すると、災害時の電気の確保も終日行えるメリットがあり、更には電気代高騰もまったく痛く無くなると言ったメリットがある。

もっと言うと、実は先ほどのシミュレーションはあくまでもシミュレーションであり、実際の家庭の電気使用量とは少し異なっている。

国が出している光熱費の統計や、当社や当社の所属するグループの調べを合わせると、実際に使う電気代の平均は毎月2.5万円程度と出ている。

先ほどは月に1.6万円程度としたが、実際にはもっと多く使うことと、再エネ賦課金などの影響で電気代は上がっており、その金額で生活を出来る人はそんなにいないと言った計算となる。

もし、データ通りに月に2.5万円の光熱費となり、それが蓄電池の導入でほぼ0になったとすると、年間の経済効果は30万円を超えることになり、回収期間も10年を下回る結果となる。

また、明工ではEVカーも推奨しており、充電コンセントは標準でついています。
このEVカーを上手に使えば、ガソリン代も無くなるので、回収はもっとはやく、早ければ6年7年での回収が可能になります。

10年くらい前だと、太陽光パネルだけで売電と回収の比率を求めていましたが、今はこのように実際の生活にまで落としこんだシュミレートが大事だと言われており、明工の家はそこを大事にしているのです。

結論!太陽光だけで元を取る話は素人かって話です。

あえて悪意を持って言いますが、太陽光だけで元を取る取らないって言っている人は、私から言わせたら素人かって話です。

事業用の大規模パネルならそういった見方をするべきでしょうが、それを住宅に当てはまめるのは大きな間違い。
家庭用だと、電気を売るよりも、電気を買わないことがとても大事になることを理解しないといけません。

それが最大限に生かせるのが、太陽光パネル+蓄電池の組み合わせ。
これを勧めない会社は、どうかしてるよ・・・?

なんてとげがある言い方をしても良いくらいだと思っております。
まあ、標準仕様にしなくても、話をするくらいはして欲しいと思います。

今なら、買わなくてもいいリースもあるので、検討の一つにはいれておきたいですね^^

反論があることは分かっている記事なので、そういった方は私の記事に反論した記事を書いて頂ければと思います。そうやって議論が深まれば嬉しいです。

今回はここまで。

では、また!

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