住宅会社で「その予算では難しい」と言われた人へ|まだ家づくりを諦めなくていい理由 #店長流

住宅会社で「その予算では難しい」と言われた人へ|まだ家づくりを諦めなくていい理由

更新日:2026年7月12日

住宅会社で「その予算では難しい」と言われた人へ|まだ家づくりを諦めなくていい理由

住宅展示場や住宅会社へ相談したとき、「その予算では難しいですね」と言われ、家づくりを諦めかけていませんか。

希望した家と予算が合わなかったことは事実かもしれません。しかし、それだけで「自分たちは家を建てられない」と決まったわけではありません。

なぜ予算を超えたのかを分解し、家の大きさ、土地、設備、性能、住宅会社の見積もり条件を整理すると、別の選択肢が見つかることがあります。

今回は、住宅会社で予算的に難しいと言われたときに確認したいことを、店長と明子の会話形式で分かりやすく紹介します。

1. 結論:「その会社では難しい」と「家を建てられない」は同じではありません

明子
明子:

住宅会社から「その予算では難しい」と言われたら、やっぱり家づくりを諦めるしかないのでしょうか?

店長
店長:

すぐに諦める必要はないよ。その会社の商品、標準仕様、家の大きさ、選んだ土地では難しいという場合もある。まずは何が原因で予算を超えたのかを確認することが大切なんだ。

住宅会社によって、得意な建物、価格帯、標準仕様、見積もりに含まれる範囲は異なります。

同じ家族の希望でも、提案する床面積や設備、土地との組み合わせによって総額は変わります。

最初に確認したい3つのこと

  • 予算を超えた原因は、土地・建物・付帯工事・諸費用のどこにあるのか。
  • 提示された金額は概算なのか、具体的な条件を反映した見積もりなのか。
  • どの希望を見直せば、いくら変わるのか説明されているか。

2. 「建物価格」ではなく、住み始めるまでの総額を確認する

明子
明子:

広告で見た価格なら予算内だったのに、相談すると金額が大きく上がることがありますよね。

店長
店長:

表示価格に何が含まれているかは会社や商品によって違うんだ。本体価格だけで判断せず、実際に暮らし始めるまでの総額を確認しよう。

家づくりには、建物本体以外にもさまざまな費用がかかります。最初に見た価格だけで資金計画を立てると、打ち合わせが進んでから予算との差が大きくなることがあります。

総額に含めて確認したい主な費用

  • 土地: 土地代、仲介手数料、登記、造成など。
  • 建物: 本体工事、オプション、設計や申請に関する費用。
  • 付帯工事: 給排水、地盤改良、解体、仮設工事など。
  • 外構: 駐車場、アプローチ、フェンス、庭など。
  • 諸費用: 住宅ローン、登記、保険、税金、引っ越しなど。
  • 入居準備: 照明、カーテン、家具、家電など。

比較するときは、各社に同じ条件を伝え、含まれるものと別途必要なものを一覧にしてもらいましょう。

3. 展示場の広さを、そのまま自分たちの基準にしない

明子
明子:

展示場を見ると、広いリビングや大きな収納、ゆったりした玄関も全部欲しくなります。

店長
店長:

展示場は見せるための空間も含まれていることがあるよ。部屋数だけでなく、普段の暮らしに本当に必要な面積を考えてみよう。

床面積が大きくなれば、建築費だけでなく、将来の修繕や日々の掃除、冷暖房の対象となる空間も増えます。

単純に狭くするのではなく、廊下、使い方が重なる部屋、必要以上に大きな収納などを見直し、暮らしやすさを保ちながら面積を整えることが重要です。

面積を見直すときの考え方

  • 来客用だけの部屋が本当に必要か考える。
  • 廊下を減らし、LDKや収納に役割を持たせる。
  • 子どもが独立した後も使いやすい部屋数にする。
  • 収納は広さだけでなく、場所と奥行きを見直す。
  • 家事動線を短くし、面積より使いやすさを優先する。

4. 土地を先に決めると、建物に使える予算が不足することがある

明子
明子:

気に入った土地を見つけたら、先に購入した方がよいのでしょうか?

店長
店長:

建物と諸費用の概算を出す前に土地を決めると、家に使える予算が足りなくなることがある。土地と建物は一緒に考えた方が安心だね。

土地価格が予算内でも、造成、地盤改良、上下水道の引き込み、擁壁、解体などが必要になる場合があります。

安く見える土地でも追加費用がかかることがあり、反対に価格が少し高くても付帯工事を抑えられる場合があります。土地は販売価格だけで比べないことが大切です。

土地を契約する前に確認したいこと

  • 希望する建物と駐車場を実際に配置できるか。
  • 造成、地盤、上下水道、解体などの追加費用がないか。
  • 法規制や災害リスク、接道条件に問題がないか。
  • 土地購入後も、建物・外構・諸費用の予算を確保できるか。
  • 通勤、通学、買い物などの生活条件を満たしているか。

5. 削るものを決める前に、守るものを決める

明子
明子:

予算に合わせるには、断熱や耐震性能も下げないといけませんか?

店長
店長:

金額だけを見て一律に削るのはおすすめしないよ。後から変えにくい構造や断熱と、入居後に追加・交換できる設備を分けて考えよう。

予算調整では、目につきやすい設備だけでなく、家の大きさや形、窓の数、外装の凹凸なども見直しの対象になります。

一方、構造、断熱、防水などは完成後に直すことが難しく、大きな費用がかかる場合があります。削減額だけでなく、将来の暮らしと変更のしやすさを考えて判断しましょう。

優先順位を整理する3分類

  • 守りたいもの: 安全性、温熱環境、雨漏り対策など、長く暮らす土台となる部分。
  • 調整できるもの: 床面積、建物形状、窓、収納量、仕上げの選択など。
  • 後から追加できるもの: 一部の家具、家電、装飾、交換可能な設備など。

6. 坪単価ではなく、同じ条件の総額で住宅会社を比較する

明子
明子:

住宅会社を変えれば安くなるかもしれませんが、何を基準に比べればよいのでしょうか?

店長
店長:

坪単価だけでは正確に比べられないよ。同じ広さ、性能、設備、付帯工事の条件を伝えて、最終的に必要な総額を見ることが大切なんだ。

坪単価の計算方法や含まれる工事は、住宅会社によって同じとは限りません。安く見えても、必要な工事が別途になっていれば最終金額が上がることがあります。

住宅会社を比較するときにそろえたい条件

  • 建物の床面積と間取りの要望。
  • 断熱、気密、耐震、省エネなどの希望性能。
  • キッチン、浴室、窓、外壁などの仕様。
  • 付帯工事、外構、設計・申請費用の範囲。
  • 保証、点検、メンテナンスの内容と条件。
  • 追加費用が発生しやすい項目と、その見込み額。

7. もう一度相談するときは「予算内の代案」を求める

明子
明子:

次の住宅会社でも断られそうで、相談に行くのが怖くなってしまいます。

店長
店長:

希望を全部伝えたうえで、できない理由だけではなく「予算内ならどう変えれば実現できるか」を提案してもらおう。相談は契約を決める場ではなく、可能性を確認する場でもあるよ。

予算を伝えるときは、借りられる上限ではなく、毎月安心して返せる額や、手元に残したい預貯金も含めて考えましょう。

再相談で伝えたい内容

  • 土地・建物・外構・諸費用を含む総予算。
  • 希望地域と、地域を広げられる範囲。
  • 絶対に譲れない条件を3つ程度。
  • できれば実現したい条件。
  • 以前の提案で予算を超えた項目と金額。
  • 入居を希望する時期と今後の家族計画。

8. まとめ:一度の見積もりだけで、家づくりの可能性を決めない

住宅会社で「その予算では難しい」と言われると、自分たちには家を持つことができないように感じてしまうかもしれません。

しかし、その見積もりは、ある会社の商品、仕様、広さ、土地、希望条件を組み合わせた一つの結果です。

諦める前に確認したいこと

  • 予算を超えた原因を、土地・建物・付帯工事・諸費用に分ける。
  • 本体価格ではなく、住み始めるまでの総額を確認する。
  • 展示場の広さではなく、自分たちに必要な面積を考える。
  • 土地と建物を一緒に検討し、予算配分を見直す。
  • 後から変えにくい性能と、調整できる設備を分ける。
  • 住宅会社は、同じ条件の総額で比較する。
  • 「できない理由」だけでなく、予算内の代案を求める。

大切なのは、無理な住宅ローンを組んで希望をすべて実現することではありません。

家を建てた後も安心して暮らせる予算を守りながら、家族に必要な住まいをつくれる方法があるかを確かめることです。まずは、以前の見積もりを分解するところから始めてみましょう。

「この予算では無理」と言われた方へ。
土地・建物・諸費用を含めた総額から、家づくりの可能性を一緒に整理しませんか。

明子
明子:

住宅会社から「難しい」と言われたら、家を建てたい気持ちまで否定されたように感じてしまいますよね。

でも、今回の条件では難しかったというだけで、すべての可能性がなくなったとは限りません。家の広さや土地、設備、予算配分を整理すれば、自分たちに合った別の方法が見つかることもあります。

「前の見積もりが高かった」「何を見直せばよいか分からない」という方は、ぜひ一度、店長に相談してみてくださいね。私、明子も全力で応援しています!

※本記事は、注文住宅を検討している方に向けて、予算の整理方法や住宅会社を比較する際の考え方を紹介する目的で作成しています。

※実際の建築費、付帯工事費、諸費用は、建築地、建物規模、仕様、施工条件などによって異なります。具体的な金額は個別の見積もりでご確認ください。

※住宅ローンの借入可否、金利、返済額は、金融機関や申込者の条件によって異なります。最新情報は金融機関などにご確認ください。

※土地の法規制、災害リスク、地盤、造成、上下水道などの条件は土地ごとに異なります。契約前に専門家へご確認ください。

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