リノベは安くないよ?むしろ高くなるけれど・・・#店長流

昨今の住宅価格の高騰によって、リノベーションを検討する方が増えています。
リノベーションとは、中古住宅を買ったり、今住んでいる家を、大型にリフォームすることを言います。
有名なのは、柱など構造躯体のみを残して作り直す、スケルトンリノベとかでしょうか。

さて、このリノベーションですが、世の中で大きく間違った解釈をされています。
その解釈とは・・・

『リノベーションは安く済む』

と言う解釈です。
はっきり言いますね。
リノベは、新築よりも高くなります。

なぜリノベは安いと勘違いするのか?

では、なぜこういった私からしたら『嘘』が広まっているのでしょう。
それは、完全にマスコミとリノベ業者が悪者です。

マスコミはリノベをすることが美徳である。
そんな番組や記事を書きたがります。
それは間違いではないのかもしれません、古い物を大事に使う。
昔からの日本人の大事な考えですから。

なので、リノベーションを有名人がしたりする番組を多く書き、リノベが正しいとまくりたてます。
私は知りませんが、きっと政府からの通達もあるんじゃないかな?
政府は、今の空き屋問題を解決するために、躍起になっています。
その為に、莫大な補助金を用意したり、調査費や解体費のほとんどを補助する制度なんかをここ数年で充実させています。

その施策の一つとして、マスコミへの通達もきっとあるのでしょう。
それか通達ではなく、お願いとかそんなレベルでもしていると私は思っています。
なので、リノベ=美談としての番組が多いのだと思っています。

それに乗っかっているのが、リノベ業者です。
当然ですが、事業が良いことであればより売れやすいので、そこに反発する理由はありませんし、私だってリノベ業者だったとしたら、絶対に乗っかっていきます。

その中の一つに、『リノベ=安い』と言った構図があります。
皆さんも漠然と考えてみて、新築とリノベだったらどっちの方が安いと思いますか?
多分、ほとんどの人がリノベが安いって言うと思います。

でも実際にはどうなのでしょうか?

明らかに高いのはリノベ

最初に言ったように、現実的に高くなるのは明らかにリノベです。

これは絶対に反論の余地はありません。
色々な論点でリノベの方が安いと言っている人や業界がありますが、上手に嘘を付いているとしか言えません。

ちなみにリノベの方が高くなる理由は簡単で、例えるなら中古車の市場と考えると分かりやすいです。

中古車は色々な状態がありますが、単純に古ければ古いほど値段が下がる傾向にあります。
古すぎると今度はプレミアがついて高くなるのですが、基本は古い=安いです。
この法則に則ると、住宅も古い=安いが成り立ちます。

こう聞くと私の理論は間違っていると思うでしょう。

しかし、中古車はなぜ安いのかって事実まで考えると、実は中古車は高くつくと言う事実に辿り着きます。
これは多くの車屋さんも同じことを言うので確かなことです。

理由は簡単で、車は消費期限があるパーツの塊だからです。
そしてそのパーツは、新車の時のほうが圧倒的に安く、しかもパーツの寿命が一番長い状態で買えるから。

車は消費期限がある、いわゆる消耗品の塊です。
なので時間経つ、また走行距離が延びる程、交換のサイクルが近くなります
するといつかは、交換修理が来る、そしてその費用は年々増していきます。
この費用を比べると、圧倒的に中古車の方がサイクルが短く、また費用も増えていきます。
また、保険も新しい車の方が安くなったり、税金も新しい方が安くなります。

次に、リセールの話です。
車の多くはもう動かないまで乗られて、そのまま廃車って車は少なく、中古車として売ることの方が多いです。

その際に、同じ5年間乗った車だったら、新車と中古車どっちが高く売れると思いますか?
当然車種によって変わってくることもあるので、一概には言えませんが、基本は新車の方が高く売れます。

それは中古車を買う時と同じ理論ですね。
古い=安いのだから、新車に比べ古い中古車は安くしか売れないのです。

そして、先ほど言った理論と、この買取が安い理論を組み合わせると、実は新車を買った方がトータル支払いは少なくなると言った現実が起きます。
中古車で本当に上手に立ち回ったとしても、良いところ新車と同じくらいの支出と言えるでしょう。

当然、条件などが全ての車で違うので、私の理論が逆転することも多いと思いますが、一般的な条件を考えてみると、こういった事実に辿り着くということです。

まあ、このことを逆に利用して、中古車を上手にやりくりする人もいます。
中古車はお金が後から掛かるなら、お金を掛ける前に、売って新しい車を買えばいい。
高くは売れないかもだけど、メンテ費などの費用を払わなくて済むから、お得!
こんな考えで上手にやりくりする人も多くいます。

色々言いましたが、こういったことを複合的に配慮して、中古車は値段を安く販売します。
じゃないと新車の方が良いじゃん!ってなってしまいますからね^^;

この理論は住宅にもあてはまる

そしてこのことは住宅にも当てはまります。
新築と比べ中古住宅が安い理由。
それは単純に後からお金が掛かると言うことなんです。

住宅を一度買ったことがある人なら、理解は早いかもしれません。
それか、そういった経験がない人は、家を建てたことがある自分の親などに聞いてみてください。

家を建てた後、どのくらいお金を掛けてきたのか。
修理費、メンテ費、税金に保険・・・
色々なお金を使ってきたはずです。
そしてそれは残念ですが、家が古くなってからの方が多くなります。

そして、もし家を売るってなった場合、1日でも早く売る方が高く売れます。
築20年の家よりも、築18年の家の方が圧倒的に高く売れるのです。

これは車と同じです。
古ければ古いほど、安く見えますが、結果は高くつく。
その額は車の以上に掛かるので、予想以上に高くつくと思っていた方が正解です。

だからリノベするんでしょ?あとでメンテをしないために・・・

そういった意味で、リノベをした中古住宅を買う。
これは表面的に正解に見えます。

先程言った、中古住宅の弱点。
メンテや修繕は、ちょこちょこやると割高になるので、リノベで一気にやる方が安く済みます。
そういった観点から見ると、リノベは大正解。

一気にまとめて行うのと、何回に分けて行うのでは、下手をすれば4倍、5倍、条件が悪ければ10倍くらい費用が変わってもおかしくありません。
だから、私はリノベ自体は何の否定も無く、むしろ推奨したいくらいであります。

でも、残念だけどそれでも、リノベ=安いは難しいのです・・・

住宅は造るよりも壊す方がお金が掛かる

その一番の理由は、住宅は造るよりも壊す方がお金が掛かるからです。
これが家を完全に壊してしまう、解体工事なら話は別で、解体工事なら安価に家を壊すことが出来ます。

しかし、リノベの場合はそうはいきません。
壊すところと壊さないところを上手に見極め、壊す際も残すところに傷がつかないよう、ダメージがいかないようにと気を付けながら壊していきます。
そんな工事は機械では無理で、人の手を使って1から壊します。
なので、かなりの費用が解体費に掛かります。

さらにそこからまた1から造っていくので、新築に比べ手間賃は少なくても倍、本当は先ほど言ったように壊す手間は大変なので、もっと手間が掛かります。

なのに当然ですが、出来上がりは新築と同じです。
リノベだから、手間をかけたからと言って出来上がりが綺麗になることはありません。

寿命はリセットされないよ?

また、リノベの大きな弱点、それは・・・

『家の寿命はリセットされない』

と言うことです。

リノベ、特にフルリノベをすると、出来上がりは本当に新築のようになります。
それこそ他社さんの製品にあるように『新築そっくり』になるのです。

しかし、他社さんの名前が意図しているように、あくまでも『新築そっくり』になるだけで、新築ではありません。
ですので、家の寿命は明らかに新築に比べ少ないのです。

特にリノベの際に、残すのが、『基礎』や『柱』など。
これらは、上手に施工していれば、寿命は何十年とあるので、リノベする際に残すことが多いです。
また日本の法律でも、最低限これらを残さないと、新築扱いになり、確認申請が必要なったりと、他の費用が掛かってしまうため、これらは残す傾向にあります。

しかし、これらも寿命が長いだけで、いつかは寿命を迎えます。
例えば、築50年の家をリノベして、新築みたいになったとしても、基礎や柱がそのままなら、寿命はそんなに長くはありません。

その家をリノベした世代くらいなら大丈夫でしょうが、子供、孫の世代だと持たないと思った方が良いです。
まあ、何もなければ形は保つでしょうから問題ないと言う人もいそうですが、大きな地震などがあったら、多分崩壊してしまう。
そんなことも考えなくてはいけません。

特に、戦後すぐとか、高度成長期とかに建てられた家は、家の品質や強度は本当に必要最低限になっており、品質よりも数を多く作ることが正義だった時代なので、その時代の建物をリノベするには細心の注意が必要です。
当時の家は今の家と比べたら寿命は半分も無く、30年持てはOKの品質だと言うことをお忘れなく。

たまにリノベをした後に聞く言葉・・・

『これであと50年は持つな』は間違いなんです・・・

一番怖いのは、新築からリノベを始めた工務店

さて、少し話をそらしますが、もしあなたがリノベをしたいとなった場合、絶対に選んではいけない会社の話をします。

ずばり、その会社とは・・・

『今まで新築を専門にしていたのに、売れ行きが怪しくなったからリノベを始めた工務店』

です。

もう直球に言いました。
こういった工務店だけは本当にやめましょう。

私も工務店で勤めていた時期が長いので分かるのですが、新築専門店はリノベのこと何も知らないです。
正確に言うと、工事をすることは可能です。
工事は新築とそんなに変わらないので、出来てしまうんです。
そして、この出来てしまうが最も怖いところなのです。

リノベやリフォームは専門店があるくらい、専門的な分野です。
新築なら1から造れるので、気にしなくても良いことを、リノベの場合は本当に気を付けて行わないといけません。

それこそ先ほど言った基礎のこと、柱のことなど、新築のように新品の状態のことだけではなく、何十年も経ったあとのこと知らないといけません。
しかし、新築専門店はそんなこと気にする必要がない仕事をしてきたので、そういった知識が足りない場合があります。

また、それが仮にあったとしても、注意力が圧倒的に足りません。
だって、そんなこと一切に気にしていなかった人が、いきなりリノベを売るよって言われて、注意が出来るかって話です。

中にはそれが本当に出来る仕事出来の人もいるのでしょうが、そんな人が工務店に埋もれていると思いますか?
そういった仕事が出来る人はもっと違う舞台で輝いているはずです。

そういった理由とも他にもあるのですが、色々な理由があり、新築を専門にしていた工務店が始めたリノベは絶対に頼まない方が良いです。

他の、リノベを専門にしている業者や、工務店でも昔からリノベやリフォームを精力的にやってきた会社に頼みましょう。

きつい言葉で言えば、新築で食べることが出来なくなったからって、リノベなら食べられるなんて甘い考えの会社なんかに任せちゃ駄目ってことです。

そもそも安くない費用

色々なことを言ってきましたが、そもそもな話が欠けていました。

そもそもですが、リノベってそんなに安い見積りが出てきません。
今まで言ったことも、かなり安価な金額であるのならば、導入するメリットはあるかもしれません。
問題があったとしても、住めないことはない。
だから安い方が良いんだ!

そんな需要もあるでしょう。
しかし、一度でもリノベの見積りを取ったことがある人なら分かるでしょうが、リノベって結構高いです。

でもこれって冷静に考えたら分かりやすいです。
リノベをするとき、基礎や柱を残しますが、逆にそれ以外は全て新しい物を用意します。
これは新築と同じもの、もしくはより割高なリフォーム専用の物を用意します。

そして新築のように、大工さんが取り付けていき、他にもキッチンやお風呂なんかも新しくなります。やっていることと費用は新築と何も変わりません。
この時点で基礎や柱など以外は、新築とほとんど同じお金が掛かります。

なのにリノベでは、先ほど言ったような壊す作業に費用が掛かります。
家の種類にもよりますが、基礎を新しく造るくらいの費用が掛かります。
この時点で金銭的にはメリットがありません。

さらに新しくする工事にも問題が出てきます。
今、多くのハウスメーカーなどでは、工場であらかた家を造り、それを現場に持って来て組み上げる方式が取られています。
このメリットは工場で天気に左右されず、大量に作れることで、費用を下げることが出来ること。
当社も工務店ですが、さすがに大規模には出来ませんが、小規模なことではこのような仕組みを取っています。

だから、コストダウンが出来ているのです。
しかし、リノベではそれが出来ません。
ある意味1からオーダーメイドの工事になります。
その時点で高コストな住宅となってしまうのです。

当社でもフルリノベを頼まれることもありますが、予算を組むと新築の方が安いね・・・
そんなこともしばしばです。

ですので、最初の希望ではフルリノベを希望されていた方の多くは予算が足りず、一部のリノベとかになってしまっています。

そういった例で金額だけが独り歩きして、なんだか安いのかもって思う方も多いみたいですが、実際には安くないのが現実なんです。

リノベでも安く出来る場合

とは言ってもリノベでも安く出来る場合も当然あります。

その例を上げると・・・

・性能を新築並みにしない(低い性能の家を造る)
・リノベの箇所を部分的にする(フルリノベはしない)
・ある程度は自分で工事をする(DIYをする)
・補助金などを上手に利用する(近年では新築以上に補助金が出ている)
・リノベが得意な会社に頼む(経験とノウハウで安価な提案を期待できる)

こういった場合だと、新築よりも安価でリノベが出来ます。
あくまでも新築の方が安いのは、フルリノベの場合。
上手にリノベをすれば、安価にすることも可能です。

まとめ

なんだか話がうまくまとまっていない気もしますが、今回の話のように、リノベ=安いは勘違いです。
むしろ高くなるとまで言えます。

この建築業界にはそんな罠が沢山仕組まれています。
例えば断熱性。
高くすればするほど、光熱費が下がりお得だよ!
なんて話が出回っていますが、これも嘘です。

そういった住宅も無くはないですが、多くの住宅では損をします。
理由はここまで断熱性が良くなると、光熱費の差がそれほどなくなるから。
なのに、例えば断熱性能を5から7に上げるのに、追加で200万円とか掛かったりしてしまいます。

断熱性能を5から7にあげると、月々の光熱費が3,4千円下がるといいます。
年間にすると4万円くらい、10年で40万円、30年で120万円、50年で200万円の削減です。

このように50年経たないと、原価の回収すらできないのに、何がお得なのでしょうか?
標準仕様で最高級な性能になっているのなら、性能を落とす必要はありませんが、光熱費が下がるという理由だけで、追加オプションで断熱性を上げるのは大きな間違いですね。
寒さ対策とかでやりたいのなら、大いにやるべきだとは思いますが・・・

今回の記事を読んで、リノベの検討をしてもらいたいなって思います。

明工建設が選ばれる理由とは?

第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。

第2位  圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
光熱費が0円以下にすることが出来る、圧倒的省エネ住宅であなたの家計を守ります。

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明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。

第4位  最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。