“バランスの悪い断熱性能”──数字では測れない快適性の真実 #店長流
“バランスの悪い断熱性能”──数字では測れない快適性の真実

“バランスの悪い断熱性能”──数字では測れない快適性の真実

店長 × 新人A
近ごろ「Ua値が低いほど良い家」という言い方が広がっています。
たしかに数値は大切ですが、断熱は“バランス”が崩れると、かえって快適性を損なうことがあります。
今回は、数字が独り歩きした結果起きた代表的な失敗例をもとに、店長が“本当に快適な断熱設計”を解説します。

数字だけで語れない理由

新人A
A: 店長、最近「Ua値いくつですか?」と最初に聞かれることが多いです。やっぱり数値が低いほど良いんですよね?
店長
店長: 数字は大切だけど、Ua値はあくまでも家全体の“平均値”。屋根や壁で稼いでも、サッシやガラスが弱いと家全体の快適性は落ちる。今日はその話をしよう。

1. 断熱性能ブームの“落とし穴”

SNSや広告では「Ua値0.xx」といった表記が目を引きます。しかし、“ひとつの数値=家の良し悪し”ではありません。断熱は、
・断熱(屋根・壁・床)
・開口部(サッシ・ガラス)
・気密(施工精度)
・換気(計画・メンテ性)
・日射コントロール(取得/遮蔽、庇・ブラインド・フィルム)
・空調計画(容量・配置・制御)

一体で最適化されてはじめて、数値どおりの体感に近づきます。

店長
店長: どこかだけが良いのではなく、全体がバランスよく良いことが大事なんだ

2. Ua値は“平均値”――穴(弱点)があれば体感は崩れる

Ua値=外皮平均熱貫流率。外皮(屋根・壁・床・開口部)の「平均的な熱の逃げやすさ」です。
屋根・壁を強化して数値が良く見えても、開口部(窓周り)が弱いと体感は大きく崩れます。
  • サッシ・ガラスの性能が不足:冬は窓面で冷やされ、結露やコールドドラフト(足元ヒヤッ)が発生。
  • 設計の偏り:数値上は良くても、窓の配置・大きさ・方位が不適切だと、体感はチグハグに。
  • 施工の精度:気密処理が甘いと、断熱材の性能が十分に発揮されません。
新人A
A: この平均値ってことを知らない人が本当に多いんですよね。しかもそこを知りつつ悪用する人もいるとか・・・ここも注意したいですよね。

3. 失敗例①|壁・屋根だけを強化してUa値を達成 → 窓が弱くて“結露だらけ”

壁と屋根の断熱を強化してUa値だけを良く見せたものの、サッシ・ガラスの性能を抑えたため、冬に窓周りが常に結露。
結露は単なる拭き取りの手間に留まりません。窓枠や周辺の仕上げ材を傷め、内部に湿気が回れば壁内結露・カビ・断熱材の劣化につながる恐れも。
教訓:「窓は家の“最大の熱の出入口”」。外皮だけを見て数値を追うのは本末転倒です。

店長
店長: これこそ本末転倒だね。熱環境を考える時は、まずは窓から。これは常識だね。

4. 失敗例②|温暖エリアで“断熱フィルム” → 夏はサウナ化

温暖地の南・西面の窓に、遮熱ではなく断熱系フィルムを選択。結果、日射遮蔽が効かず、夏の日中に室温が大幅上昇。
特に午後の西日で室内が“サウナ状態”になり、エアコンの負荷・電気代が急増。大手HMなどで全国統一で仕様を決めている場合、北海道の仕様で日本全国やってます、みたいな会社によくありがちな落とし穴です。
教訓:地域・方位・季節によって、「取得」と「遮蔽」の使い分けが必要。温暖地の夏対策は遮熱が主役です。

新人A
A: 冬は暖かくて良いってレベルではなく、冬でも暑すぎ!そんな家も出てきそうですね・・・

5. 店長の結論|“数字を整える”ではなく“暮らしを整える”

  • Ua値だけでは語れない:外皮の平均値であり、体感を保証しない。
  • 窓を軽視しない:サッシ・ガラスの選定は体感・結露・省エネの核心。
  • 地域適合:温暖地は遮熱、寒冷地は取得・断熱を重視するなど、エリア最適が肝心。
  • 設計×施工の一体最適:気密・換気・日射・空調計画まで含めた“総合設計”。
まとめの一言: 「Ua値が良い家」より、「一年を通して気持ちよく暮らせる家」。
私たちは“数字で嘘をつかない/数字だけに頼らない”家づくりを大切にしています。

明工建設が選ばれる理由とは?

第1位 住む人の幸せを考え抜いた高性能住宅

明工建設の家は強い方が売れる、省エネだから売れる・・・
そんな安っぽい理由で、住宅を高性能にしているわけではありません。
高性能な家に住んでもらった先にある『家族の幸せ』を手に入れてもらいたいから高性能にしているのです。

第2位  圧倒的省エネ住宅で1,000万円以上の節約に

明工建設の考える住宅は、住むだけでお金が貯まります。
光熱費が0円以下にすることが出来る、圧倒的省エネ住宅であなたの家計を守ります。

第3位  売ることが仕事じゃない!お客様のありがとうを考えるご提案

明工建設は住宅を売ることを仕事だと考えていません。
お客様の幸せをとことん考え、その結果『ありがとう』を頂くことを仕事にしています。
その対価としてお金を頂く。これが明工建設のポリシーです。

第4位  最新の技術提供なのに、圧倒的なコスパを実現

M-THE BESTに代表されるように、明工建設の家は常に最新の技術を提供します。
それなのに誰もが納得、いやそれ以上のコスパの良さで皆様に選ばれています。
それを実現出来るのは、圧倒的な仕入れ力と無駄なお金を使わない工事力があるからです。

MENU
PAGE TOP