もし本当に金利が上がったら?──住宅ローンの“実践シミュレーション

※想定条件は本文に明記。金額は概算。実際は各金融機関の条件・手数料・団信・保証料等で変動します。

第1章|金利が0.5%上がったら、返済額はどれくらい変わる?

新人A
店長、まずは一番気になるところ…金利が上がると、月いくら増えるんでしょう?
店長
大事な観点だね。でももっと大事なのは・・・おっとこれは後で説明するね。まずは概算だけど数字で説明していこう。
店長
代表例で見よう。
借入3,000万円・35年・元利均等で計算すると──
金利0.5%:月77,876
金利1.0%:月84,686円(+6,810円
金利1.5%:月91,855円(0.5%→1.5%で+13,979円
※概算。端数調整あり
0.5%の上昇でも月6~7千円増。35年通算だと約300万円の差になるんだ。
新人A
月7,000円増は体感的に大きい…!電気代や食費も上がってる中だと、効いてきますね。
店長
実際のところで、月に7000円増えるのは痛いけれど、支払いに困ることはないはず。これで困るようなら、失礼だけどそんな高い家を買うべきじゃない。ただ、毎月7000円だとしても、35年だと数百万円の増となる。これが本当に厄介なんだよ・・・

第2章|固定と変動、どちらがどれだけ“効く”?(差額を実感)

店長
次は“金利タイプ”による差。たとえば変動が0.7%→1.0%→1.3%と段階的に動いた想定で見ると──
0.7%:月80,556円 → 1.0%:84,686円(+4,130円
1.0%:84,686円 → 1.3%:88,945円(+4,259円
「固定がじわっと上がる」「変動は据え置き→のちに見直し」の局面では、短期は変動が有利に見えても、中期で追いつかれることがあるんだ。
新人A
“見た目の低さ”だけでは決められない…ですね。ミックスや短期固定+変動の組み合わせが活きてくる理由が分かってきました。
店長
ただ難しいのは上がること前提だったら、そもそも固定なんて選ばない方がいい。全固定型が一番なんだけれど、金利の上昇は本当に誰にも分からないからね。今の前提もタラればで話をしているだけだしね。と言うことが専門家から出てくるほど、難しいことではあるんだよ。

第3章|返済比率25%・30%・35%──限度より「余白」を

店長
年収600万円(手取りは別)のケースで、返済比率の違いをざっくり比べるよ。
35年・金利1.0%で“借入可能額”を逆算すると──
返済比率25%:約4,428万円
返済比率30%:約5,313万円
返済比率35%:約6,199万円
ところが金利が1.5%に上がると、25%の枠でも約4,082万円まで縮む。約346万円の返済比率の目減りだ。
新人A
「借りられる上限」で考えるほど、金利上昇に弱くなるんですね。最初から余白を持っておく方が安心…!
店長
また、今の金利ならば30%だった人も、金利上昇に伴い35%にも40%にもなってしまう可能性がある。 こういったことも考えると、やはり返済比率ぎりぎりで借りるべきではないんだ。

第4章|上がってから“借り換え”は得?損?──損益分岐を見抜く

新人A
そもそも論なんですけれど、上がっちゃってから、固定や借り換えで守るのはアリですか?
店長
条件次第。例として、残債2,800万円、残り28年
現在1.3%→借り換え1.1%、諸費用30万円なら…
月返済:99,463円 → 96,862円▲約2,600円
30万円の費用回収に必要な期間:約115か月(約9.6年)
長く住み続けるなら意味が出るけど、回収前に住み替える・完済するなら損。だから損益分岐ラインを必ず計算すること。
新人A
なるほど! “差が小さい借り換え”は、費用と残期間を見ないと危ないんですね。
店長
そうだね。またさっきの例は金利が下がるプランがあった場合の話。そもそもそういった際には金利が上がっているんだから、今の金利よりも安いプランが中々見つからないって人も多い。 そうなると、手数料なんかも含めたら、大きな損をすることもある。 だからやっぱり、しっかりとした計算が必要なんだ。そういった仕事も住宅ローンアドバイザーの仕事なんだよ。

第5章|第二の金利リスク=光熱費。住宅性能で“総支出”を固定化

店長
家計はローン+光熱費+維持費+生活費の総和。金利が横ばいでも、電気代が上がれば負担は増える。
だから明工建設は「金利にも物価にも強い家」を提案しているんだ。
・高断熱・高気密で“冷暖房費を低減”
・太陽光+蓄電池で“調達単価を平準化”
・正圧換気で“花粉・湿気対策と省エネの両立”
・メンテ設計で“長期の維持費を抑制”
金利を読めなくても、毎月の総支出を読める家なら、家計のブレは小さくできる。
新人A
“ローンの中身”だけじゃなくて、“暮らし全体のコスト設計”。これが前回で学んだ“新しい考え方”の実践版ですね。
店長
そう。特に光熱費の値上りは今後も止まらないと言える。ちなみにこの20年で光熱費の値上りが1万円以上の家庭も多くなる。 この金額を住宅ローンで計算すると、ローンの支払いが300万円以上も上がったこととなる。 そして、光熱費の高騰は止まらないのだから、もっともっと家計に重くのしかかる。 そう考えると、金利だけではなく、光熱費も考えないといけない時代になっている。これも新しい常識だよ。

第6章|今からできる“金利上昇対策チェックリスト”

店長
最後は今日から使える実務チェック!
① 返済比率の上限を下げる20~25%目安。30%は非常時まで温存。
② ミックスを検討…固定と変動を50:50短期固定+変動で分散。
③ 長期化で月々のリスクを減らす…月額を落として手元資金を厚く。余剰はつみたて・繰り上げへ。
④ 繰り上げの順序…教育費・車・医療の生活防衛資金>繰り上げ。流動性を死守。
⑤ 借り換えの損益分岐費用÷月差額=回収月。住み替え予定があれば慎重に。
⑥ 住宅性能で固定費を減らす…光熱費の固定化、補修費用の削減=第二の金利対策
⑦ 補助金・減税の活用…ZEH・省エネ・子育て優遇等で実質コストを圧縮
⑧ ライフプラン連動…出産・教育・転職・親支援など5年単位で見直す。
“金利は読めない。でも、備えることはできる”。これが結論だね。
新人A
はい! 今日のシミュレーションで“数字の重さ”が実感できました。
金利に振り回されないために、できることを今から積み上げます!

まとめ|“金利を恐れず、備えて動ける家づくり”へ

金利0.5%の変化は、月6~7千円・総額数百万円という重みを持ちます。
しかし、返済比率の余白づくり、ミックスや期間設計、そして光熱費を含めた総支出の固定化で、家計のブレは確実に小さくできます。

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明工建設は「金利にも物価にも強い家」を軸に、あなたの暮らしを総合的に設計します。迷ったら、まずは家計とライフプランの見える化からご相談ください。

次回予告:「家づくりの“最適タイミング”を金利×物価×家計で解く」──“今か、少し先か”を会話で整理します。

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