こんにちは、明工建設の店長です。
突然ですが、家づくりを始めたばかりの方に、どうしても伝えておきたいことがあります。
「間取りから家づくりを始めるのは、ちょっと危険かもしれません」
「え?普通はそうじゃないの?」「まずは希望を間取りにするんでしょ?」
そう思った方も多いかもしれません。でも、これにはちゃんと理由があります。
その間取り、早く決めすぎていませんか?
多くの住宅会社は、最初の打ち合わせでこう言います。
「では、どんな間取りにしたいですか?」
リビングは南向きがいい。
和室もほしい。
子ども部屋は2つ、寝室にはWICを…。
こうして、夢をどんどん“間取り図”に落とし込んでいきます。
でも、ここで一つ見落としがちなのが、「その間取り、本当に成り立つのか?」という視点です。
間取りだけで先に決めてしまうと──
- 外観がちぐはぐになる
- 敷地に合わない形になる
- 採光や通風がうまくいかない
- 屋根や構造が非効率になる
そんな「暮らしてからの後悔」が、実はよく起きているのです。
間取りファーストは、“営業ファースト”でもある。
なぜ、住宅会社は「間取りから」話したがるのか。
一つには、お客様の要望を聞き出しやすいから。
でも、もっと正直に言うなら、契約を早めるためでもあるのです。
間取りができあがっていくと、お客様も“この家で暮らすイメージ”が湧いてきます。
そのタイミングで、営業担当はこう言います。
「このプラン、気に入っていただけたら契約しましょう」
ですが、この時点では外観も、素材も、採光も、土地との相性も、本当の意味で検討しきれていないことが多いんです。
契約を急ぎたい会社にとって、間取りは“契約装置”になってしまっている場合がある。
だから私は、お客様にこう言いたいのです。
「間取りだけで契約しないでください。
ちゃんと、全体を見てからにしてください」
大切なのは、「暮らし」と「かたち」の調和
私たち明工建設では、暮らしの快適さと、建物としての美しさが調和する家を大切にしています。
そのためには、間取りだけでなく──
- 外観(屋根形状や窓の配置)
- 日当たり・風通し・影の出方
- 敷地との配置バランス
- 将来の家族構成の変化
こうした“設計全体”を踏まえて考える必要があります。
間取りから決めてしまうと、それ以外の要素を「間取りに合わせて調整する」ことになり、
本来もっと良くできた可能性をつぶしてしまうこともあるのです。
それでも「間取りから」が主流の理由
それでも住宅業界の多くが“間取りファースト”なのは、こういった背景があります:
- お客様が「暮らし=間取り」と思い込みやすい
- 営業担当が自分で図面を描けるようにしている
- 外観や構造は後で設計部が整えればいいという社内体制
- 契約を早めたいという営業戦略
- 雑誌やSNSも間取り中心で情報が偏っている
でも、それは住宅会社の都合であって、お客様の最善ではありません。
明工建設では、「焦らず、丁寧に」
私たちは、間取りも外観も、性能もコストも、すべてをバランス良く整えた家づくりを大切にしています。
契約を急がせることはしません。
むしろ、考える時間をお客様にプレゼントするような気持ちで向き合っています。
「まだ間取りで迷っていて…」
「一度契約したけど、本当にこれでいいのか不安…」
そんな方も、どうぞご相談ください。
一緒に“今からでもできる、後悔しない家づくり”を考えましょう。
間取りは、決めるものではなく、
最後まで“整えていくもの”だと、私たちは思っています。
展示場やモデルハウスでは、間取りの「前」に大切にしたいことも含めて、じっくりご案内させていただきます。
――店長より