高性能な換気設備でも失敗する理由。「虫が入らない家」は設備ではなく“設計思想”で決まる。

おかげさまです。
明工建設の仁藤です。

家づくりの打ち合わせをしていると、

「この換気システムは性能がいいですか?」

「このメーカーなら安心ですよね?」

というご質問をいただきます。

もちろん設備選びは大切です。

しかし私はいつもこうお答えしています。

「設備だけでは、いい家にはなりません。」

今日は実際に起きた事例をもとに、「本当に良い家づくり」とは何かをお話ししたいと思います。


「95%虫をカット」のはずなのに…

あるお客様からこんな相談がありました。

「最新のサイクロン式給気フードを採用したのに、換気システムの中に虫がたくさん入っているんです。」

その製品は決して悪いものではありません。

むしろ、

「95%の虫を除去する」

という非常に優れた性能を持つ製品でした。

では、

なぜ虫が入ったのでしょう。

原因を調べると、

製品ではなく設計に問題がありました。


原因① 虫を呼び寄せる照明計画

給気フードのすぐ近くに外灯がありました。

夜になると、

光に集まる虫たちが大量に給気口へ集まります。

どんなに性能の高いサイクロンでも、

処理能力を超える虫が集まれば限界があります。

これは設備の問題ではありません。

設計の問題です。


原因② 風量不足でサイクロンが働かない

サイクロン式給気フードは、

空気を勢いよく吸い込むことで竜巻を発生させ、

その遠心力で虫を外へ飛ばします。

ところが、

その住宅では換気風量が弱く設定されていました。

つまり、

サイクロンが回らない。

虫を弾くどころか、

静かに家の中へ案内してしまっていたのです。

これも設備の問題ではありません。

運用設計の問題です。


高性能設備ほど設計力が問われる

私はよく、

高性能設備をスポーツカーに例えます。

フェラーリを買っても、

タイヤの空気圧が合っていなかったら性能は出ません。

F1マシンでも、

セッティングを間違えれば普通車より遅くなります。

住宅設備も同じです。

性能が高いほど、

設計者の知識と経験が問われます。


明工建設は「設備」を売っている会社ではありません

私たちが目指しているのは、

設備自慢ではありません。

家全体をひとつのシステムとして設計すること。

そこが他社との一番大きな違いです。


第一の防衛ライン

サイクロンフード

もちろん、

明工建設でもサイクロンフードを採用しています。

しかし、

設置場所も同時に設計します。

照明が当たらないか。

虫が集まりやすい場所ではないか。

風向きはどうか。

そこまで考えます。


第二の防衛ライン

床下の高性能フィルター

仮に、

小さな虫や花粉、

PM2.5がサイクロンを通過したとしても、

その空気はすぐ室内には入りません。

一度、

床下へ導かれます。

そこで、

高性能フィルターによって再び浄化されます。

つまり、

二重の防御です。

ここが一般的な住宅との大きな違いです。


最大の武器は「正圧」という考え方

そして、

明工建設最大の特徴が

正圧(せいあつ)制御です。

家の中へ入れる空気を、

出す空気よりほんの少しだけ多くします。

すると家全体が、

風船のように少しだけ膨らんだ状態になります。

この状態では、

隙間から空気は

外へ押し出されます。

つまり、

虫も、

花粉も、

PM2.5も、

外気も、

入りたくても入りにくい。

空気そのものが、

見えないバリアになるのです。


換気とは「空気を入れる設備」ではありません

私は、

換気とは

「空気をデザインする技術」

だと思っています。

どこから吸うのか。

どこを通るのか。

どこへ流れるのか。

どこから排気するのか。

この流れを設計することが、

本当の換気設計です。


家づくりは「点」ではなく「面」で考える

住宅会社の広告を見ると、

「この断熱材がすごい」

「この換気扇がすごい」

そんな説明が多くあります。

もちろん間違いではありません。

でも、

本当に大切なのは、

それらをどう組み合わせるかです。

断熱。

気密。

換気。

日射。

湿度。

気圧。

空気の流れ。

これらが一つになって初めて、

健康で快適な住まいになります。


目に見えないものほど大切

家は、

デザインだけではありません。

キッチンでもありません。

床材でもありません。

私たちは一日に約2万回呼吸しています。

一日で吸い込む空気は約15〜20kgともいわれ、飲食物よりはるかに多く体内へ取り込んでいます。

だからこそ、

毎日吸う空気をどうつくるか。

これが住まいの価値を決めます。

目に見える設備は、

あとから交換できます。

しかし、

家全体の空気設計は、

建てる時にしかできません。


仁藤流が考える「唯一無二」の家づくり

私は、

設備を売っているのではありません。

家族の健康を守る環境をつくっています。

虫が入りにくい。

花粉が入りにくい。

PM2.5を取り込まない。

温度差が少ない。

湿度が安定する。

一年中深呼吸したくなる空気。

そのすべてが、

一つひとつの設備ではなく、

設計思想から生まれています。

だから私は、

「この設備がいいですよ。」

ではなく、

「この家全体の仕組みを体感してください。」

とお伝えしています。

ぜひ一度、明工建設のモデルハウスで深呼吸してみてください。

カタログでは伝わらない違いは、

空気を吸った瞬間にきっと感じていただけると思います。

ご縁を大切に唯一無二の家造り。

おかげさまでありがとうございます。

明工建設株式会社
仁藤流スマートオフグリッドハウス

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