
おかげさまです。
明工建設の仁藤です。
家づくりのご相談を受けると、よくこんな言葉を耳にします。
「できるだけ広い家にしたいです」
もちろん気持ちはよく分かります。
住宅展示場へ行けば大空間のLDK。
SNSを見れば広々とした豪邸。
誰だって広い家に憧れます。
しかし私は住宅屋として30年以上家づくりに携わる中で、一つの結論にたどり着きました。
家の豊かさは、面積では決まらない。
むしろ、
高さの使い方
で決まることが非常に多いのです。
「日本人はウサギ小屋」の嘘
昔から日本の住宅は
「ウサギ小屋」
と言われてきました。
ところが実際のデータを見ると意外な事実があります。
日本の持ち家平均面積は約124㎡。
イギリスの約95㎡よりも広く、
フランスの約114㎡よりも広い。
ドイツの127㎡とほぼ同水準です。
突出して大きいのはアメリカの157㎡程度。
つまり、
日本の持ち家は決して狭くない。
ではなぜ日本人は狭いと感じるのでしょうか。
実は問題なのは貸家です。
日本の賃貸住宅の平均面積は約46㎡。
これは欧米諸国と比較してもかなり小さい。
「ウサギ小屋」という言葉は、本来この集合住宅文化から生まれたものなのです。
面積信仰が家づくりをつまらなくする
家づくりの打合せでは、
「LDKは20畳欲しい」
「子供部屋は6畳必要」
「収納は○畳」
という会話が当たり前のように行われます。
しかし、
その空間でどう感じるのか
という視点は案外少ないものです。
例えば同じ20畳でも、
天井高2.4mと
吹抜け空間では
まったく別の家になります。
数字は同じでも、
感じる広さはまるで違います。
つまり、
面積だけでは住み心地は決まらないのです。
高さが生み出す豊かさ
私は住宅設計で、
高さの設計を非常に重視しています。
吹抜け。
勾配天井。
高窓。
スキップフロア。
キャットウォーク。
これらは全て
「高さを使う設計」
です。
人は高い空間に入ると、
開放感
安心感
豊かさ
格式
を感じます。
ホテルのロビー。
美術館。
教会。
神社仏閣。
どれも天井が高い。
偶然ではありません。
人間の脳は、
高さを豊かさとして認識するからです。
高いだけが正解ではない
しかし面白いことに、
高さにはもう一つの使い方があります。
それが
低さのデザイン
です。
日本には昔から
茶室
という文化があります。
二畳。
一畳半。
時にはそれ以下。
現代人から見れば驚くほど狭い空間です。
しかも天井も低い。
ところがその空間には、
不思議な落ち着きがあります。
包み込まれる安心感。
集中力。
親密さ。
これは広い空間では得られない感覚です。
小さな空間は人を豊かにする
最近の住宅では、
階段下
小屋裏
ロフト
ヌック
と呼ばれる空間が人気です。
なぜでしょう。
それは人間が本能的に
「隠れ家」
を求めているからです。
実は大人になっても変わりません。
読書したい。
考え事をしたい。
昼寝したい。
一人になりたい。
そんな時、
巨大なリビングよりも、
小さな居場所の方が心地良いことがあります。
私はこれを
超回復空間
と呼んでいます。
子供部屋は本当に6畳必要か?
仁藤流では、
子供部屋の考え方も少し違います。
今の子供たちは、
昔ほど自室で勉強しません。
リビング学習が主流です。
家族の近くで勉強した方が学習効率が高いという研究もあります。
そう考えると、
子供部屋の役割は
寝る
着替える
収納する
程度になります。
であれば、
6畳である必要はありません。
3畳〜4畳でも十分です。
その代わり、
二段ベッド
ロフトベッド
収納の立体化
を行う。
面積ではなく、
高さを活かす。
これが現代の合理的な住まい方だと思います。
明工建設が28坪でも広く感じる理由
私たちが提案するスマートオフグリッドハウスは、
決して巨大な家ではありません。
28坪。
30坪。
そのくらいが中心です。
しかし実際に見学された方は、
ほとんどの方がこう言います。
「えっ?もっと広いと思いました」
なぜでしょう。
それは面積を増やしたからではありません。
吹抜け。
キャットウォーク。
勾配天井。
窓配置。
視線の抜け。
高さの設計。
これらを徹底しているからです。
本当に豊かな家とは
家づくりは、
広さを競うゲームではありません。
ましてや坪数を自慢するものでもありません。
大切なのは、
そこでどんな時間を過ごせるか。
どんな気持ちになれるか。
家族が集まれるか。
よく眠れるか。
心が落ち着くか。
私はそう考えています。
だからこそ、
これから家づくりを考える方には、
ぜひ面積だけで判断しないでほしいのです。
広い家が豊かな家ではありません。
高い空間と低い空間。
開放と包容。
そのバランスこそが、
本当に豊かな住まいをつくります。
数字では測れない心地よさ。
それが住宅設計の本質です。
家づくりを考える時、
ぜひ一度ご自身に問いかけてみてください。
「私は何畳欲しいのか?」
ではなく、
「私はどんな時間を過ごしたいのか?」
と。
その答えの先に、
本当に後悔しない家づくりが待っています。
ご縁を大切に唯一無二の家造り
おかげさまでありがとうございます。
明工建設株式会社
仁藤流スマートオフグリッドハウス
代表取締役 仁藤 衛
お読みいただき、ありがとうございます。
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こちらもきっとお役に立てると思います。
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