クリスマスに考える「いい家」の条件──店長流・季節で見える家づくりの本質

明子： 店長って、いつも色々と物知りですよね。
ちなみに今日はクリスマスですが、
クリスマスに掛けた住宅の話って出来ますか？

店長： あるよ。むしろね、クリスマスって「いい家かどうか」が一番よく分かる日なんだ。

1. クリスマスは「家の居心地」が試される日

① 家族が自然と集まりたくなるリビングかどうか

明子： たしかに、クリスマスって「どこに集まるか」と言えばリビングですよね。 ツリーを飾ったり、ご飯を囲んだり。

店長： そう。いい家ってね、「どの部屋が一番いいか」じゃなくて、「家族が自然と集まる場所がちゃんとあるか」なんだよ。 クリスマスみたいなイベントの日は、それがよく見える。

・家族全員が座れるスペースがあるか ・ツリーや飾りを置く余白があるか ・キッチンとリビングがコミュニケーションしやすいか こういう要素って、図面だけ見ていると意外と見落としがちです。

2. イルミネーションから考える「外構」と「コンセント計画」

① 毎年のクリスマス飾りがストレスじゃもったいない

明子： 最近、玄関まわりとか庭をイルミネーションしているお家、多いですよね。 ああいうのって、建てるときから考えておくと良いんですか？

店長： もちろん。外のコンセントの位置・数・高さを決めるときに、「クリスマスどうする？」って話しておくといいんだよ。

クリスマスのたびに、
・窓から延長コードを出す
・コードがごちゃごちゃして見た目が残念
・雨の日が心配
…こうなってしまうと、せっかくのイルミネーションがストレスになります。

② クリスマスだけじゃない「季節のしつらえ」を楽しむ家

クリスマス以外にも、ハロウィン・お正月・ひな祭りなど、 季節の飾りを楽しめる家は、暮らしの満足度が高くなります。

• 玄関ニッチや飾り棚の位置
• リビングに季節のグッズを置けるカウンター
• 照明や間接照明で雰囲気を変えられる工夫

3. 冬のクリスマスだからこそ、断熱と暖かさの話

① せっかくのクリスマスが「寒さ我慢大会」になっていないか

明子： クリスマスって、とにかく寒いイメージです。 せっかくケーキとかチキンを用意しても、家の中が寒いと…ちょっと残念ですよね。

店長： そうなんだよ。「冬にどれだけ快適か」で、家の本当の性能が分かると言ってもいい。 クリスマスはそれを体感しやすい日なんだ。

・エアコンを強くしても足元が冷える ・キッチンだけ暑くて、リビングは寒い ・お風呂と脱衣室の温度差が大きい こういう状態だと、家族の健康面でも心配が出てきます。

② 断熱・気密・窓性能は「クリスマス品質」で考える

冬の夜に、家族でゆっくりケーキを食べて、 子どもが床に座って遊んでいても寒くない。 そんな状態を当たり前にできるのが、高断熱・高気密の家です。

• 窓の性能（樹脂サッシ・複層ガラスなど）
• 断熱材の種類と施工
• 気密の取り方

4. クリスマスの“プレゼント”として家を考える

① 家は「未来の自分たちへのプレゼント」

明子： クリスマスって、子どもにプレゼントをあげる日ってイメージでしたけど… 「家」もある意味、プレゼントですよね。

店長： その通り。家は「未来の自分たち家族」に贈る、一番大きなプレゼントなんだよ。 今日の楽しさだけじゃなくて、10年後・20年後のクリスマスまで含めて考えると、家の見え方が変わってくる。

・子どもが中学生・高校生になっても集まりたくなる家か ・巣立ったあと、夫婦2人になっても楽しめる家か ・孫が遊びに来たくなる家か クリスマスは、そんな未来まで想像しやすいタイミングです。

② ローンも「今日」ではなく「未来」で考える

ボーナスのある今だけではなく、 ・教育費がかさむ時期 ・定年後 ・もしもの病気や介護 そういった未来も含めて、住宅ローンや資金計画を考えることが大切です。

5. クリスマスにできる「家づくりの一歩」

① まずは家族で“理想のクリスマス”を話してみる

・どんな場所で食事をしたい？ ・誰を呼びたい？（祖父母・友人・親戚など） ・外を飾りたい？それとも室内重視？ ・寒さ・暑さで我慢したくないポイントは？

こうした会話は、そのまま間取り・性能・外構計画のヒントになります。

② 写真を撮って「今の不満」をメモしておく

今住んでいる家でクリスマスを過ごすなら、 その様子を写真に撮っておき、 「ここに棚があったらいいな」「ここ狭いな」「ここ暗いな」 と気づいたことをメモしておくと、後で設計者がとても助かります。

③ クリスマス明けに、軽い相談から始めてもいい

明子： 「来年のクリスマスは新しい家で迎えたいね」っていう相談も、素敵ですね。

店長： うん。いきなり契約の話じゃなくていいんだよ。 「うちだったら、こういうクリスマスできますよ」って一緒に想像するところからでも十分価値があるからね。