おかげさまです。
一級建築士の仁藤です。
あなたが「家」を考えるとき、どんな風景を思い浮かべますか。
主寝室、子ども部屋、ソファのあるリビング…。
まるで映画のワンシーンのように、部屋が区切られた構図が“当然”のように感じられるのではないでしょうか。
しかし、少し立ち止まって振り返ると――この“当然”こそが、実はとても新しい暮らし方であって、私たち日本人が本来持っていた「住まい」の感覚から、少しずつずれてきているのかもしれません。
分断された個室と現代家族のリビング中心主義
現代の日本人の家では、ほとんどの場合「主寝室」「子ども部屋」といった個室が設けられています。その多くは、リビングが家族の中心となっており、8割を超える家庭がダイニングと一体となったリビングを持っています。
また、日本伝統の住居形態では、本来「個室」は多くなかったという指摘も。
つまり私たちが“いつも見てきた間取り”が、実は近代化・西洋化された暮らしの産物ということです。
最近の住まいの多くは、私たちに次の問いを投げかけます。
「この“個室中心・リビング中心”の暮らしは、私たちの心と身体に本当に合っているのだろうか?」
その問いに、“日本人としての住まいの感覚”から答えることが、私のテーマです。
でも、床座(ゆかざ)の文化は消えていない
靴を脱いで座るという、身体が記憶する暮らし
私たちは“床に座る”という暮らしを、無意識のうちに身体が覚えています。
畳に座って正座したり胡坐をかいたり、寝るときには布団を敷いたり…これらは、椅子に座りベッドで寝る西洋的な暮らしとは明らかに異なります。
靴を脱いで、室内に入る。上足(じょうそく)という習慣が、外と内を分け、床座を可能にしてきたのです。
この文化は、椅子やベッドが当たり前になった現代でも、私たちの住まいの深い部分で残っています。
個室化の波の中で、和室や縁側の存在意義
和室が“特別な部屋”になってしまっている現実。以前は生活の中心にあった畳の間が、今や来客用・特別用となっている家も少なくありません。
でも、私はこう考えます。
和室や縁側は、単なる“和風”の装飾ではなく、家族の身体と時間をつなぐ“間”であると。
そこには、季節の変化を感じる庭との距離感、床に座ってくつろぐ安心感、自然素材の香りと肌触りがあります。
この“間”があるからこそ、家は“暮らし”に近づくのです。
現代の家づくりに活かせる「床座の知恵」と「間取りの工夫」
日本の住まい文化には、実用的かつ美的な知恵が散りばめられています。いくつか設計に応用できるポイントを挙げましょう。
- 床座スタイルの設計:椅子・ソファだけではなく、畳・板床に直接座る設計を取り入れることで、空間に自由度とゆとりが生まれます。
 - 階高を抑えることで空間の重心を安定させる:古い家屋では、2階の階高を高くしないことで「小さな家でも大きく見える」バランスを保ってきました。
 - リビング・ダイニングの一体感:暮らしの中心を一か所に集約しながらも、床座/立座の切り替えを意図した設計。
 - 靴を脱ぐ入口=清浄のステージ:玄関~上がり框~住居という導線に、“靴を脱ぐ”という習慣で身体がほっとする場を設けています。
 - 素材・高さ・抜け感で“和の間”を創る:天井高・吹抜け・素材の切替え(木、畳、板、障子)を用いることで、“和の感覚”を現代の住宅に自然に取り入れられます。
 
だからこそ、私はあなたに問いかけたい。
あなたの家で「ごろり」と寝転んで、
あなたの子どもが「畳で宿題をしてる」姿を見て、
あなたが「縁側にコーヒーを持って出た瞬間、風が肌に触れた」感覚を覚えていてほしい。
家という器は、私たちが暮らしをつくる“場”です。
でも、本当に“豊かな暮らし”とは、器を越えて「文化」「感覚」「身体の記憶」を支えることだと思うのです。
私・仁藤は、技術や仕様だけを追う住宅設計ではなく、あなたが“何を感じ、何を記憶したいか”を設計に落とし込むことを、ある意味見えないものを大切にしています。
まとめ-日本人の家を、あなた自身の言葉でつくる
- 現代家屋では、個室・リビング中心・椅子・ソファという暮らしが定着しています。
 - しかし“床座”“靴を脱ぐ”“和の間”といった文化的身体感覚は、消えていません。
 - その知恵を、間取り/素材/導線という設計に反映することで、暮らしはもっと自由で豊かになります。
 - 家を建てるなら、ただ「部屋を作る」のではなく、あなたの身体と記憶と文化を宿す場をつくることをお勧めします。
 
最後に。
あなたが将来、「この家にして良かった」と心の底から思えるなら、それは“記憶に残る家”です。
そのための“知恵”を、私はあなたと共に探したい。
ぜひ、あなたの暮らしの“呼吸”を一緒に設計しましょう。
ご縁を大切に唯一無二の家づくり
おかげさまでありがとうございます。
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