～今、私たちは「家の意味」を問い直すとき～
変わらない家は、時代に取り残される。
「日本人の家って、何でしょうね？」
お客様と話していると、時折こう聞かれることがあります。
そして、私自身もよくこう問い直します。
「私たちは、どんな家に住みたいと思っているのだろうか？」
現代の日本では、便利で効率的な家が「正解」とされがちです。
断熱性、収納力、家事動線、コスパ、ZEH…
確かにどれも大切な要素です。でも――
そこに“日本人としての美意識”や“精神性”はあるでしょうか？
和室が消える時代、それでも残したい「奥行き」
畳、障子、床の間、丸桁、軒先、竹垣、手水鉢――
昔の日本家屋には、言葉では言い表せない“奥行き”がありました。
それは、ただの「和風デザイン」ではなく、
**光と風、そして季節と調和する“暮らしの哲学”**でもあったのです。
現代の住宅において、その多くは形式的に扱われ、
“アクセント和室”としてしか残らなくなってきました。
けれど私は、こう思います。
「和室の本質は、空間の“間”と、“余白”にこそある。」
日本の家は、時間を受け入れる器であり、
住む人の呼吸に合わせて変化する“呼吸体”でもあるのです。
「靴を脱ぐ文化」が教えてくれる、家の清らかさ
日本人の家には、“境界線”があります。
・上がり框
・下足入れ
・室内履き
・畳とフローリングの使い分け
それらは単なる生活習慣ではなく、
**「外」と「内」を分ける“精神の結界”**なのだと思います。
リビングに上がるとき、
私たちは無意識に心の鎧を脱ぎ、
素足でくつろぐことを許される。
この“安心と清浄”の感覚は、
どれだけ住宅の構造が変わろうとも、
私たち日本人のDNAの奥に残り続けているのです。
仁藤が考える、現代の“日本人の家”とは？
私が設計する住宅には、二つの軸があります。
- 技術としての革新（スマートハウス・オフグリッド）
- 文化としての継承（空気・光・余白の設計）
たとえば、
深呼吸する正圧の家＝“気配のある静けさ”を守る仕組み
スマートオフグリッド＝“自立した暮らし”を支える装置
この２つを融合させることで、
「今の暮らし」も「日本人らしさ」も、どちらも手放さない家が生まれます。
私はそれを、「未来型・日本人の家」と呼んでいます。
「モノ」ではなく「間」で語れる家を
多くの家には、たくさんのモノが溢れています。
けれど、本当に豊かな家とは、何もない空間に“意味”を感じられる家ではないでしょうか？
床に座り、ちゃぶ台を囲み、
庭を眺めながら茶をすする。
花一輪を飾り、月を愛でる。
空間の“間”が、心を静かに満たしてくれる。
それは、かつての日本の家に当たり前にあった情景です。
私は、その感覚を、最新の住宅にも再現したいのです。
あなたの家に、“あなたらしい日本”を取り戻す
「日本人の家とは何か？」
その答えは、時代によって少しずつ姿を変えていきます。
でも、変わらないものもあります。
- 清潔を大切にすること
- 家族が自然と集まること
- 外の風景と呼応する室礼があること
- 余白の中に“想い”を込めること
こうした美意識を、
あなたの家にも取り戻すことができるとしたら…？
私は、そんな「物語のある家づくり」を、
あなたと一緒に描いていきたいのです。
仁藤に、あなたの家づくりを語ってください
「日本人として、どんな家に住みたいか？」
「暮らしの中で、何を大切にしたいか？」
それを、ぜひ一度、私に聞かせてください。
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あなたの“家”が、世界にひとつだけの“日本”になる
最後に一つだけお伝えしたいことがあります。
家は、単なる建築ではなく、
**あなたの価値観を表す“生活の詩”**です。
・見えない空気の質
・光の入り方
・床に座ったときの静けさ
・季節ごとの香りや温度
それらが、五感を通して「あなたらしさ」と重なったとき、
あなたの家は、唯一無二の“日本の家”になるのです。
――私はその“詩”を、一緒に創る先生でありたい。
あなたにお会いできる日を、心から楽しみにしています。
ご縁を大切に唯一無二の家づくり
おかげさまでありがとうございます。
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