マンションやアパート、駐車場経営など様々な不動産有効活用方法があります。その中には、戸建住宅を利用して、毎月定期的な「インカム」を手に入れる方法もあります。戸建住宅は、アパートやマンションなどの「長屋形式」とは構造が異なるため、騒音問題を防止できるなどのメリットがあるのが魅力。そのほかにもさまざまな利点があるので見ていきましょう。
そもそもインカム住宅とは何か
インカムとは、様々なところで使われることのある用語です。不動産業界では「インカムゲイン」や「キャピタルゲイン」という言葉がよく出てきます。インカムゲインとは、家賃による定期的な収入の事を指します。つまり賃貸経営を始めて入居者が決まれば、その後、家賃収入という安定した「インカムゲイン」が入ることになります。それに対してキャピタルゲインとは、不動産を売却した時に得られる「売却益」の事を指します。一昔前は不動産投資といえば、「キャピタルゲイン」を中心に考える人が多くいました。ところが、現代では家賃収入を目的に不動産投資を始める人が増えているのです。つまり、不動産に稼がせる「インカム住宅」を建設するということです。家賃収入が得られれば、ローンを利用しても収益を返済にあてることが可能であるため、安心です。
脚光を浴びつつある「戸建賃貸住宅」
インカム住宅というと、アパートやマンションが一般的でしたが、近年「戸建賃貸住宅」という選択肢も脚光を浴びつつあります。昔から、戸建賃貸住宅というのは存在していましたが、数も少なくあまり目立つ存在ではありませんでした。ところがアパートやマンションの供給過剰時代になると、戸建賃貸へのニーズに供給が追い付いていない状況に目をつける人が増えてきました。そして、徐々に戸建賃貸経営も注目されるようになってきたのです。
戸建賃貸住宅経営を始める方法としては、自己所有の土地に新築で一戸建てを建てる方法もあれば、土地から購入して建てる方法もあります。他にも中古の戸建を購入して、リフォームやリノベーション工事を施して貸すパターンもあります。
戸建賃貸のその他の魅力とは?
アパートやマンションでは、「庭」が存在する物件はほとんどありません。ところが戸建賃貸では、庭を設けることが出来ます。庭があれば、子供をそこで遊ばせることが出来ますし、そのほかの用途にも利用できます。
また、単身者向けの物件であれば駅から近いほうが需要がありますが、一般的にファミリー向けである戸建賃貸住宅の場合には、駅から離れた土地であっても需要がある場合が多いのも魅力です。駅から徒歩15分以上離れたやや不便な場所であっても、駐車場を整備すれば需要が見込めます。
そして戸建賃貸住宅の場合、建設する建物はマンションやアパートよりも小さくて済みます。そのため、比較的狭い土地でも十分建設が可能なことが多い点もメリットです。
土地の有効活用にも戸建賃貸を!
遊休地を所有している人は、その土地のために固定資産税を払い続けています。ですが、もしもそこに戸建賃貸住宅を建設して、家賃収入が入ってくれば、その収入から税金を払うことも可能です。戸建賃貸は土地の有効活用にも役に立つ「優れモノ」といえます。これからの賃貸経営はアパートやマンションではなく、戸建賃貸がメインになる時代が来るかもしれません。