これを叶える家の仕様として”高気密高断熱住宅”が挙げられます。
外からの熱を遮断し室温を一定に保ってくれる特徴を持っているのですが、一方で内部結露の発生やコスト上昇などの欠点も把握しなければいけません。
今回は、高気密高断熱の欠点を挙げつつメリットも併せてご紹介します。
□高気密高断熱住宅の欠点とは?
一般的にメリットの方が多い高気密高断熱住宅ですが、実際はそうではありません。
以下で3つのデメリットについて挙げていきます。
1. 空気がこもりやすい
これは気密性の高さゆえに生じるデメリットで、室内の空気の流れが悪くなる傾向にあります。
高気密高断熱住宅では断熱材をみっちりと詰め、隙間をできるだけ少なくしているため、風の通り道が無いのが理由です。
もちろんメリットが大きいのですが、空気がこもることでハウスダストやほこりが外に流れていかず、人体に影響が出てしまう可能性があります。
換気設備の導入、換気の頻度を多くするといった対策を行いましょう。
間違った換気方法や換気設備を設置すると健康被害が出る可能性があります。
もちろん隙間だらけの家がいいわけではありませんので、気密住宅をご希望の方は、換気計算はあたりまえですが
家の空気の流れかたまで理解している会社で家造りをしてください。
2. 内部結露が起こるかもしれない
壁や床、天井の内部で結露が発生し、建材の劣化を進めてしまう可能性があります。
断熱材の間に隙間が生じることが原因で、カビの発生にも繋がってしまいます。
これは工事段階で適切な工事がされていなければどうしようもないので、実績のある施工会社を選ぶのが得策です。
この問題も具体的お伝えしますと、壁内や天井裏の空気の管理が肝です。ここの空気が管理できていないと気密住宅であっても
壁内結露がおきてしまいます。見えない所をしっかりと見える会社と家造り。
当たり前のことです。
3. コストがかかる
高気密高断熱住宅は、高性能な断熱材を多く使うため、その分のコストがかかります。
また、設計も精度の高さが求められることも原因の一つです。
しかし高気密高断熱住宅は、後ほどご紹介する光熱費削減につながるので、長い目で見れば欠点だとも言えないのです。
一見コストが掛るように感じる方もいますが、ランニングコストを考えた場合は15年以内には逆転します。
昨今のように電気代含めたエネルギー価格が高騰する場合は、イニシャルコストは早く取り戻せます。
□あえて高気密高断熱住宅にするメリットとは?
上記の欠点がある中で、高気密高断熱住宅を選んだ方が良いメリットは、主に”光熱費が抑えられる”、”健康に良い”の 2つです。*光熱費が削減できる
高気密高断熱住宅は、外気の影響を受けないため、冷暖房の負担が軽減されるという大きな魅力があります。例えば夏の季節、直射日光や外気による暑さが室内に伝わりづらくなり、冷房の効きが良くなります。
これによって冷房の稼働率を抑えられ、光熱費の削減に繋がるのです。
冬でも、外から寒さが入り込むことがなく、暖房にかかる費用も抑えられます。
特に昨今の電気代値上げの状況を考えると、かなり生活にも優しいということがわかります。
*健康に良い
家全体の温度が一定に保たれるため、例えば冬によく起きるヒートショックを防止できます。
これはお風呂場のような暖かい場所からトイレや脱衣所、廊下などの寒い場所に移動した際に、急激に血圧が変化し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす症状です。
高気密高断熱住宅では、部屋ごとの温度差がほとんどないのでヒートショックの危険性は最低限に抑えられます。
また、免疫力も高まり、温度差による体調不良、風邪やインフルエンザにもかかりにくいという研究結果も出ているので、健康に良いと言えますよね。
□まとめ
高気密高断熱住宅は、空気のこもりやすさやコスト高などの欠点は確かに存在しますが、裏を返せばどれもメリットとなり得るものです。あえて高気密高断熱住宅にする理由として、生活をひっ迫している電気代上昇の対策になるということが挙げられます。
これから家づくりされる方は、ぜひ正しく造る高気密高断熱住宅をご検討ください。
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