■昔の考えと今の考えは違ってきています。
住宅ローンアドバイザーの奥柿です。
ひと昔前は自分のお客様の案件で、年間に数十件の住宅ローンの相談を受けていました。
今は人に任せることが多くなり、実務は減りましたが知識だけはすたれていないと思います。
そんな私がおススメするのが「ボーナス払い」
正直、このフレーズを聞いて良い印象を持たれない方が多くいると思います。
なので、今回はなぜ私がボーナス払いをおススメするのかをご紹介したいと思います。
■ボーナス払いはローン破綻の元?
まず最初になぜボーナス払いの印象が悪くなったのかについて、簡単にお話しておきます。
私が子供や学生時代だったころ、そうですね20年以上前のイメージだと、ボーナス払いはこんなイメージでしょうか?
「毎月6万円のローンに、ボーナス時はプラス30万円で合計36万円の支払いになります。」
確かにこんなローンの組み方が多かったようです。
このくらい前だと、ローンの借り入れ期間が今よりも短いケースが多く、多額のローンをするには、
ボーナス払いを使わないと毎月のローンが多すぎて、生活が出来ないことが多々あったため、こんなボーナス払いが横行していました。
また、借入の額をなんとか増やすために使われていたとも聞いています。
でも当時はまだこの位ならボーナスも支払いがあったし、安定した企業も多かったので、そこまで問題にならなかったみたいです。
しかし、それから中々よくならない景気に増えない給料。
会社の売り上げの影響でボーナスが無いなんてことも当たり前になってくると、こんな高額なローンはとても苦しくなります。
結果、支払いが出来ずに家を手放すなんてことも多くなっていきました。
その結果、ボーナス払いはローン破綻の元として、イメージが定着していきました。
なので、今ではボーナス払い=無理な借り入れなんて捉え方で見られているのが現状です。
■実はまったく違う「ボーナス払い」
しかし、今のボーナス払いはちょっとイメージが異なります。
その理由は、
「年収によって年間に借りられる額は決まっているから」
イメージで言うと、年収300万円の人は2000万円まで、年収が400万円の人は3000万円まで、500万の人は4000万円(金額は適当な数字です)
みたいなイメージです。
なので、どれだけボーナス払いを増やしたとしても、借入総額は変わらないことになります。
もう少し借りたいから、ボーナス払いを増やしてなんとかお願いします!!!
なんて思っても、ダメな物はダメなんです^^;
なので今のボーナス払いが借り方と無い借り方のイメージはこんな風になります。
あなたの年収が年間に60万円まで借りられる額だった場合、ボーナス払い無しの場合は、毎月5万円までの借り入れが上限になります。
これがボーナス払いの場合は、年間に借入が出来る額は60万円であることは変わらないので、ボーナスを増やした分、毎月の支払が減ることになります。
上記の表から言うと、ボーナス払いを夏冬で7.5万円払い、その月は11.25万円を払うことで、毎月の支払いが3.75万円になっています。
このように、年間の総額が決まっている以上、いくらボーナス払いを増やしても、毎月の額が減るだけで借りられる額は変わりません。
なので、ボーナス払いをいくら多くしても、家計が破綻することは多くなくなりました。
■上手に使うと、とても便利なボーナス払い
先ほどの表をまた見てもらいたいですが、このボーナス払いは上手に使えばとても便利であることが分かります。
気が付かれたでしょうか?
そう、総額が変わらないのに毎月の支払いを減らすことが出来るんですね^^
当たり前なことを言うな!って言われそうですが、これってとても大事な考え方だと思っています。
同じ表ですが、こんな考えが出来るよって情報を上記の表に足してみます。
ボーナス払いが無い場合は毎月5万円、ある場合は毎月3.75万円、その差額は1.25万円
総支払で言うと全く変わらないとなると、こういうことが言えます。
「ボーナスでちょっと多く払うから、毎月の支払いをちょっと少なくしてよ!」
ボーナス無しの場合だと、毎月の減額なんてできませんが、ボーナス払いだとそれが出来てしまうのです。
これって本当に大きいと思いませんか???
■毎月に1.25万円(それ以上も)もお金の自由が出来る!
このことを言い換えれば、「毎月1.25万円のお金の自由が出来た」と言い換えが出来ます。
ボーナス無しだと問答無用で取り立てられた(言い方が悪いですね・・・)お金が半年間だけかもしれませんが、自由に使っていいお金になったんです。
これって本当に大きいことだと思います。
例えば急な出費があった時に、手元にお金があるか無いかって時もありますよね。
今回の資料だと約1万円程度のことかもしれませんが、実際にはもっと多くのお金を借りるケースが多いので、2万円にも3万円にもなる人もいます。
毎月これだけあったらどれだけ心強いか、お金の心配をせずに生きられる自由は今の時代本当に嬉しいことだと思います。
当然何もなかったら、そのままボーナス払いで払ってしまえば、もしボーナスが無いような事態があっても、何の問題もなく生きることができ、お金の問題でストレスを抱えることも少なくなります。
なので、この考えで行くと、ボーナスが仮に全くない人にもおススメ出来る考え方と言えます。
半年間、少しかもしれませんが支払いを待ってもらってまとめて返す。
こう聞くとボーナス払いも捨てたもんではないでしょ?
■しかし、余ったお金ではないから使い込むのはNG
しかし、ここでしっかりと把握してもらいたいのは、この1.25万円は自由なお金ではありますが、余ったお金ではないと言うことです。
余ったお金だと思い、使い込んでしまったら結局リスクが残ることになってしまいます。
なので、このボーナス払いの方法は、ある程度お金の管理が出来る人におススメをしております。
「この自由なお金はボーナス時には払うお金」
として、しっかりと取っておくことが出来る人限定です(個人的見解です)
また、この際のおススメとして、3~4000万円までの借り入れの方には、ボーナス時に10万円以下のプラス程度に留めておくこともおススメしています。
10万円程度ならもしボーナスが出なかったとしても、支払いにそこまで苦しくないはずだし、そもそもボーナスが無いからと言って10万円もこの時点で払えないようなら、住宅建築者として予算的に厳しいので家を建てるべきではないのかもしれません。
安価な賃貸住宅などで、お金が自由になるまで待っていた方が得策かもしれません。
しっかりとまでは言いませんが、ある程度の管理が出来る方におススメしたい考え方になります。
■今回もお客様へのアンサー
昨日に書いた記事も、お客様の質問に対してのアンサーでしたが、今回のまた同じくアンサーです。
今回もまた皆さんにも共有したいと思い、書かせて頂きました。
FP(ファイナンシャルプランナー)の先生とは異なり、私の資格では住宅ローンについてしかお話が出来ませんが、実経験と自分もローンを借りた実体験に基づくお話が出来ることが私の強みかなと思います。
他のご相談も受け付けていますし、これは個人的な自慢話ですが、他の会社でローンが通らなくて泣く泣く諦めていた方のローンを、私は20件以上通した経験があります。
この時には本当にお客様に喜ばれて、自分のことのように嬉しかった記憶があります。
だからと言って100%ではありませんので過度な期待はしないで欲しいですが、そういったことなどでお困りの方もぜひお声がけ頂ければと思います。
今回の記事で、ボーナス払い以外にもローンのことについて興味が出ていれば幸いです
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追伸
仁藤社長からの伝言です。
10/29にセミナー講師を行うことになりました。
テーマは・・・・
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