性能の良い家を建てるな。
いきなり挑発的なタイトルで驚かせてしまったかもしれません。
でも、この記事を読み終わるころには、「なるほど、そういうことか」と思っていただけるはずです。
私はこれまで何百組ものご家族と向き合って、家づくりのお手伝いをしてきました。
性能が高い家は、確かに快適ですし、光熱費も抑えられます。
明工建設でも、気密・断熱・耐震など、家の性能にはとことんこだわって家を建てています。
でも、それだけじゃ足りない。
これが、私たちが日々感じている「リアルな現場の声」です。
「高性能住宅」を建てたのに、満足していない人がいる
最近では、住宅展示場に行くと「UA値〇.〇」「C値〇.〇」「耐震等級3」…と、性能の数値がズラリと並んでいます。
これらの数値はもちろん重要です。けれど、家の満足度って、本当に「数値」だけで決まるのでしょうか?
実際にあったお話をします。
某大手ハウスメーカーで家を建てたA様は、最高ランクの断熱性能と耐震性能を備えた住宅を購入しました。
引き渡しのときには、「これで安心です!」と大満足。
ところが、住み始めて半年後にご相談の電話が入りました。
「なんだか、家にいても落ち着かないんです」
原因は、間取りも、収納も、動線も、「性能数値ありき」で設計されていたことでした。
リビングにいてもエアコンの効きは素晴らしい・・・でも居場所がない。
照明の明るさもバッチリ・・・でも落ち着かない。
性能ばかりに目がいって、“暮らし”が置いてけぼりになっていたのです。
先程は、大手ハウスメーカーと言ってしまいましたが、情けないことにこれって昔、私がまだ大手ハウスメーカーにいたときに担当したお客様からの声なんです・・・・
このお客様は幸いお金に余裕があったので、住んで1年後に色々とリフォームをして頂きました。
その結果性能値は大きく下がることになったのですが、とても満足頂き、『最初からこうすれば良かったね』って話になりました。
A様は笑顔で話してくれましたが、私はとても申し訳ない気持ちでいっぱいだったのを覚えています。
家は『暮らす』ための器
ここで、ひとつ本質的な話をしましょう。
家は「住まい」であって、「性能のかたまり」ではありません。
どれだけC値が低くても、家族との距離があったら心は隙間風だらけ。
どれだけ太陽光が載っていても、家中が暗ければストレスは溜まる。
どれだけ最新の設備があっても、家族がバラバラの暮らしになったら意味がない。
だからこそ、明工建設は「性能だけ」ではなく、「暮らしやすさ」「心地よさ」「つながり」まで設計に盛り込むことを大切にしています。
本当に大事なのは、“バランス”
ここで誤解しないでほしいのですが、私は決して「性能はどうでもいい」と言っているのではありません。
むしろ、性能はしっかり担保した上で、そこに『暮らしの質』が伴って初めて、いい家になると思っています。
料理で例えるなら、性能は「素材の良さ」、暮らしやすさは「味付け」や「盛り付け」。
いくら最高級の肉を使っていても、味が濃すぎたり、器がバランス悪かったら台無しです。
素材を活かしつつ、お客様ごとの“暮らし”というレシピに沿って、丁寧に仕上げる。
それが、私たち明工建設の目指す“家づくり”です。
「数字でしか評価されない家」は、建てたあと後悔する
実際、他社さんで高性能住宅を建てたあと、「やっぱり明工建設にすればよかった」とおっしゃる方は少なくありません。
その理由は、“暮らし”が設計に反映されていないから。
「性能が良ければ、何とかなる」と思っていたけど、毎日を積み重ねていくと、暮らしに対する違和感やズレが少しずつ大きくなっていくのです。
性能は、家づくりの「スタートライン」です。
でも、それがすべてではありません。
明工建設が大切にしていること
私たちが一番大切にしているのは、「この家で、どんなふうに暮らしたいか?」という想像力です。
他の言い方をすれば、未来はどんな自分になっていたいのかを実現する力です。
・家事がラクになる動線で、仕事で疲れた体を癒す時間を増やす
・家族のつながりを感じられる間取りで、想像以上に短い家族との時間を少しでも長くする
・一人になれる静かなスペースで、日頃のストレスから自分を守る
・ペットも人も心地よく過ごせる空気で、大事な時間をより豊かなものにする
これらを全て、断熱や耐震と“同じくらい”・・・・
いや、私はそれ以上に大切にしています。
最後に:建てるべきは「高性能なだけの家」じゃない
私が言いたいのは、性能を追いかけすぎた結果、「暮らしを忘れた家」を建てないでほしいということです。
本当に大切なのは、毎日の暮らしがスムーズで、気持ちよく、家族が自然と笑顔になれること。
あなたにとって、何が一番心地いいのか。
その答えを一緒に探していくのが、私たち明工建設の家づくりです。
「性能の良い家を建てるな」──この言葉の真意を、感じていただけたら嬉しいです。
PS
いまならそんな家を菊川で体験できます。
詳細はこちらです⇓
菊川西方展示場紹介ページはこちら