
住宅金融支援機構(東京都文京区)が
民間金融機関と提供するフラット35の
2021年2月の適用金利が発表されました。
◆融資率9割以下で返済期間が21年以上35年以下の
主力タイプの金利幅は…
1.32%(前月より+0.03%)~2.17%
今月は、
金利を引き上げました。
◆融資率9割以下で返済期間が20年以下の
金利幅は以下の通りです。
1.23%(前月より+0.03%)~2.08%
と、中期に関しても金利を引き上げました。
◆融資率が9割超で返済期間が21年から35年以下の
タイプの金利幅は…
1.58%~2.43%
◆融資率9割超で返済期間が20年以下のタイプの
金利幅は…
1.49%~2.34%
以上のようになっています。
今月のフラット35は、
全ての金利を若干引き上げました。
フラット35は、
金利を上げる場合や下げる場合の際に、
他の金融機関と違い
小幅な上昇であることが特徴です。
多くの金融機関が、
固定金利の金利を引き上げる中、
フラット35も同様に
金利を引き上げました。
しかしながら金利が上がったとはいえ
フラット35は、元々の金利が低く、
金利の上げ下げも小幅で
安定的に低金利の状況となり、
圧倒的に有利です。
今月も引き続き
長期固定の金利は、
フラット35が強く、
魅力的なサービスを提供しています。
そして、他の金融機関に比べて
審査が通りやすいのも
フラット35の魅力のひとつです。
◆2021年2月の住宅ローン金利の傾向
今月の住宅ローン金利は、
金融機関によって対応が大きく分かれました。
世界の金利を大きく左右する
米国債10年物の金利は、
さらに上がり1.1%を突破しました。
日本の金利も
この影響から逃れられないでしょう。
さらに日本では、
新型コロナウイルスの感染が拡大しており、
ワクチンの接種開始も遅れています。
日本経済が今後、低迷するならば、
円は売られ、悪い金利上昇が
起こる可能性があります。
日銀は2013年4月から2021年2月まで、
8年以上円を刷り続ける
異次元緩和を継続していますが、
そのツケは必ず来ます。
経済学の観点から、
お金を沢山擦った先にあるのは、
お金の価値が下がり、
物価と金利が上がっていくインフレです。
日本だけがその呪縛から
逃れられる訳ではありません。
住宅ローンの利用を検討している方は、
これまで以上に物件価格と金利動向に
注意しましょう。
◆各住宅ローン商品の金利動向
●変動金利
メガバンク・ネット系銀行の
ほとんどの金融機関が
新規の金利を据え置きました。
先月金利を下げた
ネット系銀行の代表格の
住信SBIネット銀行は、
借り換えの変動金利を引き上げております。
●固定金利
中長期固定は、
新規の借り入れに関しては、
金融機関によって対応が分かれました。
ほとんどの金融機関が
金利を据え置くか上げています。
そしてお伝えした通り
フラット35は、金利を引き上げました。
フラット35は、
金利の上げ下げの幅が小さい為
安定的に魅力ある水準で提供しており、
候補に1つにすべき住宅ローンであることに
間違いありません。
◆2021年2月の住宅ローン金利の動向を総括
金融機関によって
対応がわかれた月と言えるでしょう。
世界ではワクチンの接種が
スタートしましたが、
新型コロナウイルスの問題が
終息するにはまだ長い時間がかかりそうです。
今後も物価動向や金利動向には
くれぐれも注意しましょう。
そして、住宅ローン選びに悩んでいる方は、
インターネットなどで、
住宅ローンの各種ランキングの結果と、
ユーザーの口コミを参考に、
自分に合った住宅ローン商品を
見つけましょう!
そして
今後の不透明な金利状況の可能性を考えると、
フラット35は、借入時から完済時まで
全期間固定型の住宅ローン商品なので、
今借り入れた方は35年後の完済時まで
ずっと低金利の恩恵を受けられる…
というメリットがあります。
いくら借入時の金利がいくら低くても、
何年後かには住宅ローンの返済に追われる生活…
そうなってしまっては元も子もありません。
目先の数字にとらわれず、
しっかりとそれぞれの住宅ローン商品の
メリット/デメリットを理解し、
家族のライフプランに合った住宅ローンを
選択しましょう!!
※下記のサイトにて、
フラット35の金利推移をご確認いただけます。
現在がどれほど低金利であるか?? ご参照くださいませ。
http://www.flat35.com/kinri/index.php/rates/top
【フラット35】の利用を予定している方、
住宅ローンの新規利用・借り換えを
お考えの方など、
いずれにしても、
早めに行動へ移すことをお勧めします!!
最後に、
2021年2月の住宅ローン金利は、
まだ低水準で推移しております。
現在購入を検討している方はもちろん、
住宅ローンを借り換えのタイミングを
見極めているという方にとって、
金利が低い今月は、
検討する価値があります。
住宅ローン金利が低水準にある、
この機会を見逃さないようにしましょう。
それでは、また。