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許容応力度計算による耐震等級3とそれ以外の耐震等級3の違い #仁藤流

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許容応力度計算による耐震等級3とそれ以外の耐震等級3の違い #仁藤流
許容応力度計算による耐震等級3とそれ以外の耐震等級3の違い #仁藤流
耐震等級3(許容応力度計算・性能表示)+制振装置を設置しています。
こんにちは
一級建築士の仁藤です。

最近お客様から耐震等級3は許容応力度計算によるものですか?

というご質問いただきます。

お客様も勉強されていらっしゃいますので、ありがたいです。

他社の表記の仕方でよく目にする文面は、耐震等級3相当ということです。

たぶん言いたいことは、耐震等級1の1.5倍の耐力壁を配置しています。ということだと思います。

簡単に言いますと壁の筋交いの量が1.5倍以上あります。ということでもあります。

ご希望ならば性能表示の耐震等級3を取得しますか?別途料金はかかりますがいかがですか?

そんな程度でしょう。そもそも性能表示もやりたくないのかもしれません。

私から言わせますと全然ダメダメです。

当社の場合は、設計契約後、まずは耐震等級3の許容応力度計算を全棟おこなっています。

これにより基礎の配筋や断面、梁の大きさなどをOKとして確定します。

その際は床の荷重条件も確認させていただきます。例えば二階に本棚を設置する場合などは、あらかじめ本の重量も加算しておかなければ

梁が強度不足になる可能性もあるからです。梁が強度不足になると床が傾いたりします。

その後は、ホールダウン金物の確認をおこない、水平構面のチェックにはいりますのでご安心ください。

ただしここがNGが出る場合があります。

規格住宅ではなくお客様のご要望に寄り添った注文住宅でもあるからです。

ここで最終確認をさせていただくのが、間取りや、屋根の形などの外観を含めて形の変更をお願いする場合があるということです。

水平構面のNGとホールダウン金物等は、性能表示による耐震等級3では確認要件ではありませんがいかがでしょうか?ということです。

もちろんその形のままでも、コストUPをご理解頂ければ許容応力度計算による耐震等級3も大丈夫ですがいかがでしょうか?ということです。

当社の場合は耐震等級3+制振装置を設置していますので、性能表示の耐震等級3でも大丈夫です。

※基礎・梁の大きさの根拠は、構造計算によりますから。

どんな屋根の場合厳しいとかどんな間取りだと厳しそうだとかも事前にお伝えすることはできます。

最終的には、コストも含めたバランスが大切です。

ホールダウン金物も柱の引き抜き力に対抗するアンカーボルトです。引き抜き力を弱くするには柱の頭が横揺れしないことでもあります。

その点、制振装置は有効です。3mmの揺れから制御にはいります。大地震はもとより繰り返される余震や、台風などの横風からも家を守ります。

線路や交通量の多い道路が近い敷地の場合は、車両からの振動も抑えます。

考え方のまとめとして、二階床の水平構面は、基本NGにはしない補強をします。(掛川モデルハウスのように鋼製ブレースを入れたりします)

屋根の水平構面は、屋根の形が影響しますので要相談となります。(NGが出た場合)

ご安心ください。許容応力計算は全棟しています。

ただしNGが出る箇所もあります。そこについても、より具体的にご相談させていただいてもおります。

ご縁を大切に唯一無二の家造り

お陰様でありがとうございます。

追伸・・・屋根形状にも関係いたしますが、小屋裏収納や中間階に収納を設けるプランの場合は
許容応力度計算のうえで必要な金物関係を設置した家造りをしてください。
ここがわかっていないと安易に小屋裏収納などの話に乗らないほうが良いかもしれません。
垂木の固定方法や、小屋裏の耐震壁の設置など性能表示だけでは関係ないことやることになります。
当社の場合は、しっかりと対応していますので、ご安心ください。
もしもお客様へのご提案で、小屋裏収納の話がでましたら、もちろん許容応力度計算は行いますよねと尋ねてみてください。